kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

東電の賠償をなぜ他の電力会社に回すのか

福島第一原発事故の賠償の枠組みについて、
東電の賠償額の上限を決めるべき、という要望が金融界から出ているらしいのですが。
東電が賠償を支払いきれずに倒産したら、
東電の株式と社債が全部パーになってしまい、金融界が大混乱するので、それは避けたい、とのことらしいですけど。
パーになるのも仕方がないですよね。
株式も社債も、それらのリスクを全部混みでの引き受けですから。
ここで、賠償額の上限を決めたりしたら、損失補填と同じ事ですよ。
賠償額の上限を設定するなら、地震が起きる前にしておくべきで、
都合が悪くなったからルールをその都度変えていたら、
日本の株式・社債全体が世界から信用を無くしていくだけです。
後出しジャンケンは認められません。
そんなことをするよりは、
東電に、電気料金の値上げをさせた方が、マーケット的にも問題なくスムーズに行くと思うのですけどね。
事故の賠償費用は、いってみればリスク込みの必要経費ですから。
受益者負担で、電気を使う人が支払うのは、ある意味、当然の帰結だと私は思いますけど。
ただ、現状だと高い料金の電気を一方的に使わされるだけで、
安い電気を選ぶことができないので、
東電に原発の賠償費用の電気料金に載せることを認める、と同時に、
発電、送電、売電の規制を緩和して、
現在の電力事業者以外でも自由に電気を作り、送り、売ることができるようにして、
国民に選択肢を与えることが必要だと思います。
その上で、
原発事故の賠償金が載せられた、高い料金だけど、安定した電気を使うのか、
中小の事業者が発電した、安い料金だけど、不安定な電気を使うのか、
自分の意志で選ぶことのできる仕組みを作ってしまえば、
面倒な賠償金の預託機構なんて必要ないと思うのですけど。
他の電力事業者を巻き込んで預託機構なんて作ったら、かえって、現実をねじ曲げてしまうだけだと思うのですけどね。
追記:
政府としては、
東電が潰れてしまったら、残った賠償をすべて引き受けなければならなくなるので、
何がなんでも東電を潰したくない気持ちはわかりますけど。
だからといって、何をしても許されるわけではないですよね。
賠償にこだわるあまり、横紙破りをして外人さんにそっぽを向かれたら、
日本のマーケットは沈んでしまいます。
そちらの方が、日本にとっては大問題だと思うのですけどね。