昨日、今日と、ニュースを騒がせている件です。
自民党は、事の真偽を政府に確認する、とか息巻いていますが。
……別に、政府は関係ないと思うのですけどね。
菅首相が、中止なり停止なりの命令を出したのなら、問題ですけど。
「俺は聞いていない」と言ったことについて、
「聞いていない」ことが問題になるだけであって、
東電が海水注入を停止することとは、まったく関係ありません。
東電が言っていることは、単に仕事をさぼりたい役人がよく使う「こじつけ」でしかないと思うのですけど。
なぜ、そんな首相の発言が問題になるのでしょうか?
むしろ、そんなことを当然のごとく述べる、東電担当者の思考こそ、あきらかに異常だと思います。
この問題について必要なのは、そんなことを言える東電担当者の真意をただすべきことではないのでしょうか。
たとえば、
政治の問題にして考えるからわかりにくいので、戦場での話に置き換えてみると、
戦場で、ある部隊が敵と戦っています。
そこへ作戦命令が伝えられて、準備が進められていました。
しかし、指揮官が別のことを言っているらしい、と伝わってきました。
この場合、指揮官が言っている内容は命令ではありません。
伝わってきたのはただの世間話です。
世間話によって命令が変更されることはあり得ません。そんな事をしていたら、指揮が成り立ちません。
現場の判断で最善と思われる方法を、現地部隊の隊長が指示することはあります。
しかし、それも命令の目的を実現する範囲の中で許された裁量です。
この場合に、
勝手に命令の内容を逸脱した隊長が厳罰に処せられるべきで、
命令の真偽を疑うのなら、
現時点で発せられている命令遂行を継続しつつ、情報の真偽を確認するべきで、
何もかも止めて、真偽の確認を待っている……というのは、ただの怠慢です。
指揮官の発言に責任を負わせても意味がありません。そんなことは、組織として何の意味もありません。
なぜ、そのような無駄なことに時間を費やそうとするのでしょうか。
この国の議員は阿呆の集団なのでしょうか。