さて、今日の気になる記事は。
原発再稼働と全体最適（池田信夫） - BLOGOS（ブロゴス） 
経済学者、池田信夫氏の記事です。
うーん、本来これはトラックバックを貼るべきところなのでしょうか。
でも、コメント欄は閉鎖しているし、本家のブログは信者の方の意見しか必要なしみたいな世界なので。
批判的なメッセージは、リンクを張られても迷惑なのかなぁ。と思って今回は何もしてません。
で、この記事のどこがきになったのかというと、
東電の原発事故の被害額を、風評被害の４兆円で計算しているところです。読んでいていて、
えーっ、嘘でしょ？ マジ言ってんの、コイツ
って思ってしまいました。
いや、書こうとしている趣旨はよく分かりますし。賛同できるところもありますけど。
内容が大雑把すぎるというか……私みたいな、アラフォーオヤジが酒場でのたくって、そういうことを言うならいいんですよ。
別に、学問で身を立ててるわけでもないし。言葉にそこまでの重みも、ハクも付いてませんから。
仮にも経済学者が、その程度のことを言っちゃ終わりでしょ。
その辺のアラフォーオヤジと同程度では、自ら学者の立場を放棄してますでしょ。
もし、今回の福島第一原発事故の被害額を算定するなら、
単に風評被害だけでなく、
東電や他の電気事業者の企業としての冨の損失（株価の下落、廃炉費用の組み込み、最終的な除染費用、原発の安全保障費の増大など）も
可能な限り算定するべきですし、
被害請求をされていない経済損失についても（たとえば地価の下落とか）、丹念に洗い出すべきですし。
これから考え得る被害についても、出来る限りピックアップするべきだと思います。
それが『学者』という人間の社会的な存在意義ではないでしょうか。
この程度の記事なら、その辺のアラフォーオヤジというか、私でも書けるわけで。
それなら、この記事を書いた『経済学者としての存在意義』はどこにあるのか、と首をかしげてしまう限りです。
これが日本の知識層のトップレベルだとしたら、そりゃ、日本も低下していきますよね。
