慰安婦問題と安倍総裁――＜インタビュー＞米下院の慰安婦決議を主導 アナベル・パクさん

さて、今度は韓国発中央日報の中で気になる記事。
ブックマークを２つ。
上は、日本でも有名な「河野洋平」氏のインタビュー記事から、中央日報の記者が発言を抜き出してまとめたもの。
下は、記事を引用してみました。

河野氏の反撃…「慰安婦談話を破棄すれば日本の信用を失いかねない」 | Joongang Ilbo | 中央日報

＜インタビュー＞米下院の慰安婦決議を主導　アナベル・パクさん | Joongang Ilbo | 中央日報

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【ソウル聯合ニュース】２００７年に米下院で行われた慰安婦決議案採択の過程で大きな役割を果たした在米韓国人２世の市民運動家、アナベル・パク（韓国名：パク・ソヒョン）さんが韓国を訪問し、９日に聯合ニュースのインタビューに応じた。
パクさんは「日本の間違いを責め立てるだけでは、日本をかたくなにするだけ」と指摘。慰安婦問題だけでなく戦争体験について互いに対話し、分かち合う時間が必要だと強調した。
パクさんが「今も戦争の後遺症で苦しむ日本人も多い」と考えるようになったのは、２００８年に日本人と対話した経験が大きいという。謝罪や反省は日本人の心から自然に湧き出てこそ意味があり、短期的に圧力をかけて解決できる問題ではないと感じた。
日本政府に対し従軍慰安婦の強制動員の事実を認め、公式な謝罪を求める米下院の慰安婦決議案採択の過程で、パクさんは大きな役割を果たした。広報映像の制作や募金活動、米紙ワシントンポストへの全面広告掲載などを通じ、米国議員の心に訴えかけた。
パクさんは、安倍晋三首相（当時）が日本政府の責任を回避する発言をしたことが決議案採択に決定的な役割を果たしたと指摘し、「安倍元首相が再び首相になれば過去に戻るようで非常に不安が大きい」と懸念を示した。
パクさんは現在、アジアの歴史を集中的に取り上げるドキュメンタリー「ゴースト・オブ・アジア」の制作を計画している。
「第二次世界大戦の後遺症を克服できないため、アジアでは様々な問題が解決されていない。広島の原爆被害など衝撃的な悲劇が癒されなければ、北東アジアの平和は訪れないという内容を盛り込む計画です」
パクさんは「慰安婦被害者たちは単純な被害者ではなく英雄です」と話す。１１〜１２月には日本を訪問し、慰安婦問題解決に向け活動を行う。

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とくに気になるのが、下の記事。
２００７年に米下院で行われた慰安婦決議案採択の過程で大きな役割を果たした在米韓国人２世の市民運動家へのインタビューなのですけど。
いやぁ、ずいぶん丸い、というか。日本に配慮をした発言をしているなぁ……という印象です。
李明博大統領みたいな「謝罪！　賠償！　歴史問題を認めろ！」と声高に叫ばずに。
「日本の間違いを責め立てるだけでは、日本をかたくなにするだけ」「短期的に圧力をかけて解決できる問題ではない」ですもの。
いったい何がどうなったのやら？

私としては、慰安婦問題について、韓国政権内部で方針転換が図られつつあるのでは、ないかと思います。
もう１週間ほど前から気になっているのですけど。
韓国政府は、３日から開かれる国連の第３委員会で「日本」と「慰安婦」に直接言及し、日本側の責任ある対応を要求する、と言及しているのですよね。

＞韓国　国連委員会で日本名指し批判の方針 | Joongang Ilbo | 中央日報

ところが、もう１週間も経つのに、その後の経過が韓国のマスメディアで取り上げられていないのですよ。
華々しい成果をあげたら、ぜったい派手に自慢する韓国政府とマスメディアが、うんともすんとも言わないのです。
おそらく、どこの国からも相手にされず。韓国が一国で騒いだだけで。なんの成果も得られないまま、終わってしまったのではないのかな。
それで恥ずかしすぎて、なかったことになってしまったのではないか、と思えるのですよ。

上記のインタビューは、そのような韓国政府の変化を踏まえた上で語られたもので。
日本に対していろいろと配慮された発言になったのではないか……と思うのですよねぇ。
でも、安倍総裁は嫌われているようです。いや、憎まれているようですね。

２００７年に米下院で行われた慰安婦決議案採択は、安部元首相の発言が原因だ、とか言っちゃっていますから。
これで、安倍総裁が首相に返り咲いた日には、
韓国も、慰安婦問題で徹底的に圧力をかけてくるのではないですかねぇ。
このインタビュー記事は、そんな宣戦布告に見えました。