kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

現実は非情だった――安否不明の1人の死亡確認、菅官房長官が発表

長年、エンタメ業界の端っこでフィクションに関わっていると。
こういう悲惨な展開の最期には、ちょっとだけ、未来に希望が感じられるエピソードを挟んで。気持ちよく日常へ戻る展開を期待してしまうのですけど。
現実は厳しいモノでした。



【アルジェリア人質事件】安否不明の1人の死亡確認、菅官房長官が発表 - MSN産経ニュース 【アルジェリア人質事件】安否不明の1人の死亡確認、菅官房長官が発表 - MSN産経ニュース



安否確認ができなかった日本人の残る一人。
事件発生から1週間も連絡がつかなければ予想できた結果ではあるのですけど。やるせないですね。
こんな悲劇が二度と起きないために。
今回の事件で犠牲者となった方々の死によって、何かが変わってくれることを願ってやみません。
ご冥福をお祈りします。

追記:
こちらは、何も変わらない人のブログ。


木村正人のロンドンでつぶやいたろう アルジェリア人質事件、犠牲者の氏名公表へ 「匿名」の歴史など存在しない 木村正人のロンドンでつぶやいたろう アルジェリア人質事件、犠牲者の氏名公表へ 「匿名」の歴史など存在しない


事件後、政府が被害者の日揮社員の死亡を発表した会見で、マスコミ関係者が氏名の公表を求めたことについて、擁護し、政府を非難する記事を書いている、
マスコミ関係者のブログです。現在イギリスで生活している方らしいです。
今回の一件では政府と被害者が所属していた「日揮」の対応を世論が圧倒的に指示する中で、「世論は何もわかっていない」との論陣を張って、
マスコミの正当性を主張しているためか、コメント欄はたたかれまくり。
それに対して、続けて弁明の記事を掲載しているのですが……
続けて読んでいくに従って、内容が迷走しまくって、論旨が破綻し、いったい何が言いたいのか、どんどん分からなくなっていきます。
それで、なぜこのブログの記事をわざわざ取り上げたのか、というと。
「この筆者、わざと問題点をすり替えているのか。マスコミの傲慢さがよくでてるなぁ」と思った記事だからです。
今回の実名報道の問題点がどこにあるのか……それは、マスコミが政府や日揮に実名の公表を要求したことです。
消息不明の日本人の死亡を公表した記者会見で、菅官房長官は「遺族の心情を優先して、政府からの実名公表は差し控える」ことをのべ、
日揮」も似たような対応をとったのですが。
マスコミはこれに異を唱えて、政府と「日揮」に実名の公表を要求し、その上、さらに政府と「日揮」の対応を「情報の隠蔽」と批難したりして。
……いったい、どういう理屈でそういうことになるのか。

政府は、関係者への取材を禁止したわけではありませんし。
日揮」は会社として個人情報を公開した後の責任を負うことはできないので。「出来ないことは出来ない」と回答しただけで。
どちらもしごく当たり前の対応です。
それなら、マスコミは独自取材を進めて、被害者の遺族を個別に訪問し、彼らの了解を取り付けて情報を提供してもらえばいいだけで。
政府や「日揮」に実名を要求する必要性はありません。
自分の手で情報源を見つけなければならないので、その分の手間暇はかかりますけど。
情報を商品にして売っているのですか、そのくらいの手間はかけるべきです。
ニュースにしても「ご遺族の取材協力のもと、公表させていただきました」とでも申し添えておけば。何も問題ないはずですし。
国民も、それなら別に反対もしないでしょう。
ところが、今回マスメディア関係者がとった対応は、政府と「日揮」に実名公開を求めて、遺族に対して実名を公表する責任を政府と「日揮」に押しつけ、
それでもうまくいかないとなると、
「国民の知る権利」を持ち出して、国民全体に責任を押しつけて、
マスメディアというか情報を公表した新聞社やテレビ局が本来担うべき責任を他者に押しつけて、「自らは当事者としての一切の責任を放棄し、ただ権利だけを要求する」、という無責任きわまりない行動でした。
取り上げたブログ中には、
Yahooニュース欄にあるクイックリサーチによると、「氏名を公表すべきだ」が1万6335票(約30%)、「公表すべきではない」が3万7241票(約70%)となり、ネットユーザーの圧倒的多数が「公表すべきではない」と考えていた
との一節がありますが。
これは、国民の大多数が、マスコミの責任転嫁に付き合わされることを拒否した結果であって。
マスコミが自らの責任において、必要な手続きを踏み、実名を公表することについては、誰も異を挟まないでしょう。

しかし、ブログ記事には、そういう視点がいっさい出てこないのですよね。
書いてある内容は、「俺たちマスコミは正しいのだ。世間は間違っている」という仲間意識と自己弁護に立った主張ばかり。
――そういうつもりで書いてないのかもしれませんけど。部外者である私からは、自己の正当性を主張しているだけのエゴを押し通しているだけの内容にしか見えません。
コメント欄に批難が殺到している、ということからも……大多数の人にとっても、そういう風にしか見えていない。ってことなのでしょう。


たぶん、何が問題なのか本当にわかっていなさそうだったので。ちょっとかわいそうになって、取り上げてみました。


いちおうマスコミの責任転嫁の証拠記事の一例も載せておきます。

アルジェリア人質事件 情報隠蔽、混乱招く 政府「家族に配慮」、実名非公表 (産経新聞) - Yahoo!ニュース アルジェリア人質事件 情報隠蔽、混乱招く 政府「家族に配慮」、実名非公表 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

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アルジェリア人質事件 情報隠蔽が混乱招く 政府「家族に配慮」、実名非公表

産経新聞 1月24日(木)7時55分配信

アルジェリア人質事件で死亡が確認された日本人について、政府は23日になっても氏名や年齢を公表せずにいる。被害にあったプラント建設大手「日揮」が遺族への配慮を理由に公表を控えるよう求めているためという。だが、すでにメディアによる実名報道が先行し、一部遺族が取材に応じるなど非公表は有名無実となりつつある。説明責任の観点から情報隠蔽(いんぺい)の批判にさらされかねない。
菅義偉官房長官は、23日夜の記者会見で、新たに2人の死亡を確認したことを発表したが、氏名の公表については「家族の皆さんが動揺して、『そこだけは勘弁してほしい』としている。今の時点で発表するつもりはない」と述べた。
日揮は、救出された人たちの記者会見を開かない方針も示している。
外務省は23日の衆院海賊・テロ対策特別委員会理事懇談会で、安否不明の日本人について現地政府が「死亡した人質」と説明した23人の中に含まれている前提で安否確認を急いでいることを明かした。安否不明者の確認作業が終わっていないことも公表しない背景にあるとされている。
しかし、氏名を公表しないことによって、ネット上などで不確かな情報が飛び交う事態が起き、かえって混乱を招いている。
政府はこれまで、海外で事件や大事故に巻き込まれた犠牲者を公表してきた。家族や会社への配慮を理由にした非公表は、最近では例がない。犠牲者名を早期に公表した米国とは対照的だ。(岡田浩明)

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だから、政府や日揮に責任転嫁しないで、自らの責任において調査し、発表したらいいだけのことなのに。なぜそれをせずに、政府や日揮を非難するのか。
マスコミ本来の役割と使命を放棄して、そんな組織を存続させることに、いったいどんな意味があるのでしょうか。