kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

どうした韓国? その4――自称「愛国者」、対馬仏像窃盗犯の正体は

今日の気になるニュース、というか。
ここ最近、韓国メディアの日本語版の論調が明らかに変化してます。

まず、中国に対して。

Chosun Online | 朝鮮日報 【コラム】二股外交 Chosun Online | 朝鮮日報 Chosun Online | 朝鮮日報 このエントリーをはてなブックマークに追加

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記事入力 : 2013/04/07 09:21

結論から言うと、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は就任後初の訪問先として、米国よりも中国を選ぶべきだったと思う。少なくとも今後5年間、あるいはそれ以上、韓国の安全保障や経済の面で最も重要となり、なおかつデリケートな影響を与える国は、米国から中国に変わるからだ。朴大統領の最初の首脳外交はまさに、韓国外交の優先順位を示す象徴とならなければならない。
米国の重要性が相対的に低下しているというのではない。米国は現在も、そして今後も長期間にわたり、韓国の安全保障や経済の中心軸となるだろう。中国の台頭により、アジアの勢力図に変化が生じているといっても、米国は今も韓国と同盟関係にあり、韓国が安全保障をめぐる脅威にさらされたとき、B2爆撃機原子力潜水艦を派遣すると約束している国は米国以外にない。
だが問題は、中国の対北朝鮮観が変化しているという事実だ。6・25戦争(朝鮮戦争)当時、北朝鮮を支援したことにより、韓半島朝鮮半島)の統一の機会を奪った国。いつも北朝鮮の味方となり、再び戦争が起これば北朝鮮に派兵するという国。北朝鮮の同盟国であり、北朝鮮経済を支えてきた国。そんな中国が、北朝鮮を見詰め直し、冷静な姿勢で対処しようとする兆候があちこちで見られる。中国共産党のエリートや知識人、下級官僚、学生などの新たな世代は「中国は北東アジアの平和の邪魔者となっている北朝鮮に、いつまで足を引っ張られれば気が済むのか」と疑問を投げ掛けている。とりわけ、北朝鮮が3回目の核実験を強行して以降、このような現象がはっきりと表れている。中国当局は国連安全保障理事会安保理)の対北朝鮮制裁に賛同していることを実証的に示している。
北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)第1書記たちによる、非理性的かつ時代錯誤的な「戦争遊び」が激しさを増している状況で、中国の変化には意味がある。正恩氏の権力基盤は脆弱(ぜいじゃく)な上、軍事を優先するか、党を優先するか、あるいは経済を優先するかという対立がどうなるか予測できない危険な時期であるだけに、中国の対北朝鮮政策の転換は韓国の安全保障をめぐる重大な関心事だ。韓国の大統領なら、この時期に互いに対話し、北東アジアの将来について探り、討論し、善意を示すべき国は、ほかでもない中国だ。

金大中(キム・デジュン)顧問
朝鮮日報朝鮮日報日本語版

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内容は、いつもの北朝鮮暴走を中国様なんとかしてください、という『中国ヨイショ』記事なのですけど。
それで結びは、北朝鮮の暴走に対して、中国様と色々ご相談したいです。と、いつもの北朝鮮問題で困ったときの中国ラブコールなのです。
これ自体は、いつもの韓国です。『自称:東アジアのバランサー』と格好付けて、中国とアメリカを天秤にかけて。美味しいとこ取りを狙う、小ずるい『二股外交』を書いているだけですが。
その数日後にこの記事が載るとなると、ちょっと風向きが変わってきます。


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記事入力 : 2013/04/09 12:42

平均年齢62歳という4人組の高齢窃盗団の犯行が、韓日の外交関係に微妙な波紋を生じさせている。4人が日本の対馬で盗んだ国宝級の仏像が、かつて韓国から略奪されたものの可能性があるとの主張が出ているからだ。仏像は回収されたが、日本には返還されていない。
韓国の裁判所は「仏像が日本に渡った経緯が明らかになるまで、日本には返還しない」という仮処分の申し立てを受け入れた。すると日本側は政府高官が、韓国政府に対し速やかな返還を求めた。
問題の仏像は、統一新羅時代の銅造如来立像と高麗時代の金銅観音菩薩座像。このうち国宝級の銅造如来立像は、既に1974年に日本で1億円の評価額が付いている。
問題が起こると、インターネット上には「愛国者論」が登場した。「略奪品を見つけ出した、気概ある泥棒たち」というわけだ。「正当なやり方ではないが、犯罪には当たらない」という主張も見られた。摘発された泥棒たちも、予想外の反応を見せているようだ。警察によると「日本が奪ったものを探し出したのに、何か間違っているのか」「韓国の文化財がきちんと保存されることを望む」と主張しているという。4人の泥棒のうち3人は「無念さを韓国国民に直接訴えたい」として国民参与裁判を要求した。
4人は愛国者なのか。それとも、単なるいやしい泥棒なのか。検察の起訴記録や過去の裁判記録、証言から「泥棒たちの真の姿」を追った。

■シェパードを毒殺して文化財を盗んだことも
今回の仏像窃盗に関与したとして摘発されたのは、合わせて9人。対馬に渡って仏像を盗んだ実行犯は4人だ。4人の年齢はそれぞれ70歳、66歳、60歳、50歳で、最高齢2人は大邱出身の兄弟。年を重ねているだけあって経歴も派手で、4人の前科を全て合わせると56犯に達した。いずれも韓国国内での犯行だ。
警察が主犯とみている人物は、窃盗団の中で最高齢のキム容疑者(70)だ。古物商や喫茶店などを営んでいたが盗みに手を染め、「星」の数は13個に達する。常習犯に下される青松刑務所での保護監護処分(刑期満了後さらに収容されて職業訓練などを受ける制度、現在は廃止)も2回受けている。それでも、犯行をやめることはなかった。
これまでの判決記録を見ると、キム容疑者は2002年1月から2月にかけて、済州で共犯2人と共に盗みを働いた。キム容疑者のグループは車で移動し、無人のスーパーマーケットやディスカウントスーパーなど7カ所に切断機を使って押し入り、外国製のたばこを盗んだ。青松刑務所で保護監護を終えて出所してから、わずか1週間後の犯行だった。2度目の青松刑務所暮らしを終えて出所してから1年後の05年8月には、白昼に慶尚北道浦項市で発電機店を荒らした。キム容疑者の手口は、主に夜間にグループで空き家や店舗を荒らす「特殊窃盗」だった。
グループでの犯行を得意とする兄に対し、実弟のキム容疑者(66)の「特技」は文化財荒らし。弟のキム容疑者は1999年、原州のある博物館で展示されていた硯滴(けんてき=すずりの水差し)を、偽物にすり替えるという手法で盗んだ。2000年には忠清南道一帯を回り、名門の家のやしろに祭られていた肖像画類を盗んで捕まった。キム容疑者が盗んだ肖像画の中には、朝鮮王朝の世宗代に工曹判書(公共事業などを行う行政機関の長官)を務めた崔竜蘇(チェ・ヨンソ)の肖像画もあった。05年には慶尚南道居昌で、2億6000万ウォン(現在のレートで約2200万円、以下同じ)相当の文化財を盗んだ。その中には、1巻7000万ウォン(約600万円)に上る古文書もあった。
この弟も保護監護処分を受け、兄が服役した青松刑務所に収監された。弟の前科は11犯。窃盗団を摘発した大田警察庁広域捜査隊の関係者は「父親が古美術品取引をしていたということ以外に、この兄弟が一生の半分をなぜ盗みに費やしたのか、教えてくれる材料はない」と語った。
窃盗団4人の中で最年少のキム容疑者(50)=慶尚北道亀尾出身=は、文化財窃盗のために犬を毒殺したという過去がある。09年に全羅南道霊光のある旧家から文化財600点を盗んだ際、キム被告は殺虫剤を混ぜた肉をジャーマン・シェパードに食べさせ、即死させた。またキム容疑者は、かつて韓国の文化財を盗んだ際、韓屋(韓国の伝統家屋)の屋根瓦を外して侵入していた。これは対馬で仏像を盗んだ際にも使った手口だ。キム容疑者は最年少だが、前科の数(18犯)は窃盗団の中で最も多い。
残る1人のカン容疑者(60)は前科14犯で、ほとんどが窃盗。カン容疑者はまだ逮捕されておらず、指名手配中だ。

■管理体制が甘い対馬を狙う
4人が大邱の喫茶店に集まったのは昨年8月のこと。既に捕まっている3人のうち2人は、警察の取り調べに対し「(最高齢者の)キム容疑者が主導した」と供述したが、キム容疑者本人は「弟がやった」と主張している。4人はそこで「一つ大仕事をやって足を洗おう」と意気投合した。そのときに目を付けたのが「対馬の仏像」だった。4人は、この仏像がかつて韓国にあったものという事実を知っていた。
しかし警察は「愛国的動機」の可能性を一蹴した。警察が挙げる「対馬遠征」の理由は二つある。まず第一に、現地の文化財管理が緩いということ。日本では、個人が所有する文化財は個人が保管しているケースが多い。盗まれた2体の仏像も、寺が無人の施設で保管していた。文化財庁の関係者は「韓国なら、寺や遺跡の文化財はいずれもインターネットに登録され、盗まれても流通は極めて困難」と語った。第二に、対馬では韓国の観光客向けにハングルの表示板が多く、比較的活動しやすいということ。4人は、日本語ができない。
問題は資金だった。対馬に行くためには、国際旅客船を利用し、かつ現地で宿を取らなければならなかった。窃盗に必要な道具を持ち、さらに仏像を運搬するためには、レンタカーも必要だった。しかし、主犯格のキム容疑者(兄)は基礎生活保障(生活保護に相当)の受給者だった。残りのうち2人も極貧だった。
4人は、慶尚南道昌原のチャン容疑者(51)を仲間に引き入れた。チャン容疑者は昌原地域の事業家で、12人の構成員を抱える組織暴力団「P派」の顧問を務めている人物。暴行など18の前科がある。1996年に結成されたP派は、99年に馬山のクリスタル・ホテル前で抗争相手の組織のメンバーを惨殺した、悪名高い暴力団だ。窃盗団で最年長のキム容疑者が、チャン容疑者から手に入れた資金は4000万ウォン(約340万円)。チャン容疑者は盗んだ仏像を韓国で処分する「故買屋(盗品を買い取る店)」の役割も引き受けた。
盗んだ仏像の韓国への持ち込みを担当した人物は、風俗犯罪など前科5犯のソン容疑者(60)だ。日本の市場から骨董(こっとう)品を持ち込み、釜山・慶尚南道一帯で競売にかけている業者だった。過去10年の間に200回以上も日本に渡航し、釜山港の職員とは顔見知りだった。

■高齢に過労…主犯、下見中に倒れる
窃盗団4人は、昨年8月と9月の2度にわたり、対馬の寺や神社を下見した。下見を2回行った理由は、1回目の下見中、最高齢のキム容疑者が酷暑に耐え切れず倒れてしまい、対馬の病院に10日余り入院したからだ。キム容疑者は、高脂血症・高血圧・狭心症などの持病を抱えていた。
4人が「仕事」のため対馬に入ったのは昨年10月初め。それから6日間、対馬を縦断しながら寺や神社3カ所を荒らし、仏像2体を盗んだ。最高齢のキム容疑者が見張り役を務め、残る3人が現場に潜入し仏像を盗んだ。
4人は盗んだ仏像を、対馬に来ていた「故買屋」のチャン容疑者に渡した。チャン容疑者は船で対馬から福岡に向かい、仏像をソン容疑者に渡した。ソン容疑者は警察の取り調べに対し「福岡港にはX線検査がないので、福岡から釜山に搬入するのは容易だった」と供述した。
ソン容疑者は、釜山港で「安物の模造品」だと言いつくろった。当直の文化財鑑定官も「模造品」と判定した。国宝級の仏像は、こうして韓国に持ち込まれた。しかし、密輸という形を取らず堂々と通関したことが、後に犯行が明るみに出る決定的な手掛かりになった。日本政府の通報を受けて行方を追っていた警察が、形の似ている2体の仏像が釜山港経由で搬入されたという記録を確認したのだ。警察はソン容疑者を捕まえ、その後チャン容疑者、窃盗団の順で次々と摘発した。慶尚南道昌原にあるチャン容疑者所有の倉庫で仏像が発見されたのは、今年1月17日。その後は、現在に至るまで韓国文化財庁が保管している。

■摘発後に生じた兄弟間の亀裂
ソン容疑者、チャン容疑者に続いて警察に捕まった最高齢のキム容疑者は、潔白を主張した。「仏像を持ってきただけで、盗んではいない」というのだ。窃盗の現場に行っていないキム容疑者は「宿にいて、現場から1キロ離れた場所で風に当たっていた」と主張した。
対馬に行ったことについても「日本の民芸品を安く買うため、弟の一行に同行しただけ」と主張した。つまり、弟がやった、というわけだ。しかし、後に捕まった弟は「3人が盗みを行う間、兄が見張りをして現場を指揮した」と供述した。これに対し兄のキム容疑者は「実の弟が、なぜ自分をどんどん陥れようとしているのか分からない。残念だ」と警察に語った。
お互い、主犯の汚名を相手に着せようとする兄弟の争いは激しい。2人は裁判所が選任した無料の国選弁護人を断り、それぞれ私選の弁護人を選任することにしたという。
キム容疑者兄弟には、捜査中に1人の面会人も訪れなかったという。私食はおろか身に着ける下着すらなく、「故買屋」のチャン容疑者に頼んで服を何着かもらったとのことだ。
捜査チームの関係者は「窃盗犯が“愛国”を口にするのは、はっきり言って詭弁(きべん)」と語った。「盗んだこと自体が過ちだが盗んだ後に愛国心に目覚めたというのなら、博物館や文化財庁に仏像をさっさと持っていくべきなのに、なぜ倉庫に隠していたのか」というわけだ。実際、故買屋のチャン容疑者は捕まる前、複数の転売ルートを調べていた。

李吉星(イ・ギルソン)記者
朝鮮日報朝鮮日報日本語版

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対馬の仏像を盗み出した窃盗犯韓国人の人物像に迫るルポタージュ、とまで言ったらいいすぎかもしれませんが。犯人像を追いかけた記事です。
だいたい、今までのパターンだと。
中国様を持ち上げた紙面の後で、韓国人愛国者が出てくる場合には、「抗日勇士」的な取り上げ方で。
日帝の植民地支配に怒りを感じ、抵抗して義挙に及んだ英雄」的な取り上げ方がセオリーだったのですけど。
今回の記事では、
過去の犯罪歴を暴いたり、欲に駆られて仲間同士での内紛があったり。裏切りがあったり。
犯罪者としての側面が強調して描かれています。
うーん、これはどういうことなのかなぁ……?

中国様をヨイショするために、日本を徹底的に貶める――それが韓国クオリティ……だったはず。

中国をヨイショして、日本にも調子を合わせた記事を書くなんて。
全然バランスが取れていません。
韓国政府の中で、いったい何があったのか?

いまさらすり寄られても気持ち悪いだけなので。ヤメてくれ、と言うだけですけどねぇ。

これはあれかな、いよいよ北朝鮮との戦端が開きそうなので。
日本、アメリカ、中国と隣国に手当たり次第にコビを売りまくって。
誰か助けてくれたら、ラッキーっていうか。
四面楚歌にならないように、っていう配慮なのかな。
とか思っていたら、そういう愚痴も紙面に出てきました。

Chosun Online | 朝鮮日報 【コラム】韓国はなぜこんな扱いを受けるのか Chosun Online | 朝鮮日報 Chosun Online | 朝鮮日報 このエントリーをはてなブックマークに追加

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記事入力 : 2013/04/10 12:40

現在の韓半島朝鮮半島)の安全保障危機で、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に罪はない。朴大統領は今回の事態のきっかけとなるようないかなる原因も提供してはいない。北朝鮮問題に関し、称賛であれ批判であれ、何らかの評価を受けるだけのことをする時間と機会が与えられなかったからだ。北朝鮮が長距離ロケットを打ち上げたのは、大統領選の1週間前の昨年12月12日であり、3回目の核実験は朴大統領就任の約2週間前の今年2月12日だった。
北朝鮮が核実験を実施したとの情報に対し、朴大統領の最初の反応は「手のひらも合わせなければ音が出ない」というものだった。無念や思い通りにならない心情を吐露したものだ。朴大統領は就任後もできるだけ北朝鮮を刺激することを避けてきた。少なくとも北朝鮮に韓国を挑発するいかなる口実も与えはしなかった。
4カ月にわたり続く北朝鮮の挑発は、昨年12月の長距離ロケット発射で始まった。なぜ昨年12月だったのか。今になって当時を振り返ると、昨年4月、8月にホワイトハウスや国家情報長官室など米政府関係者が極秘訪朝したことに疑問が生じる。特に8月の訪朝はオバマ大統領が再選に挑んだ11月の大統領選を3カ月後に控えたタイミングだった。オバマ大統領は北朝鮮が再び長距離ロケットを打ち上げ、万が一にも米国を脅かす可能性があるミサイルの射程距離をアピールする状況を避けたかったはずだ。この訪朝以降、米大統領選まで北朝鮮による挑発は沈静化した。
米大統領選前後に発表された北朝鮮外務省、国防委員会の声明・論評は「非公式会談でホワイトハウスの官僚が行った約束を守れ」という言葉に要約可能だ。米国の官僚がどんなに慌てていたとしても、対北朝鮮政策の根幹を揺るがすような約束をした可能性は低い。しかし、北朝鮮に何らかの言い逃れの言葉を与えた可能性はある。北朝鮮オバマ大統領が再選を果たしてから1カ月後に長距離弾道ミサイルICBM)クラスの長距離ロケットを打ち上げ、今年2月には過去2回より規模が大きい3回目の核実験に踏み切った。米国との関係で何かがこじれ、一種の武力誇示と攻撃的な求愛に乗り出したといえる。
米国と北朝鮮の間で生じた対立の構図で、韓国は立つ瀬がない。北朝鮮による連日の戦争脅迫を見るにつけ、北朝鮮の相手は米国であって、韓国はご主人さまの米国に追従し、付和雷同する端役の俳優にすぎないと思える。
韓国はそんな扱いを受けても、北朝鮮を刺激しまいと必死だ。しかし、国際社会で韓国の努力は正当な評価を受けられずにいる。欧米メディアは最近、泰然とした韓国の姿を興味深い見せ物であるかのように報じている。大抵は専門知識がないまま、現場に投入された「落下傘記者」がそんな記事を書いている。最近米国の大企業の会長が韓国工場の撤収計画を示唆し、至る所で北朝鮮リスクがささやかれ始めた。それによって、韓国経済や株式市場も動揺している。一方、北朝鮮はさらに勢いを増し、米国経済は好調を見せている。対北朝鮮強硬論では自他共に認める存在の日本も順調だ。
さらにあきれるのは、国際社会が往々にして韓国を北朝鮮と並ぶ「リスク要因」として、同列に位置づけていることだ。中国は頻繁に韓国と北朝鮮の双方に「状況を悪化させる行動を自制しろ」と求めている。欧州各国が「仲裁役」になると言えば、北朝鮮と手を結んで核・ミサイル開発を行ってきたイランまでもが「関係国の自制」を求め始めた。こうして誰が加害者で誰が被害者なのかさえあいまいになった。ホワイトハウスや米国国務省は最近、記者団に対し、B2など戦略爆撃機韓半島に出動したのは、韓国が対抗する行動に出る必要がないことを明確にするための計画的措置だと説明した。北朝鮮の挑発やさまざまな脅迫に耐えている韓国が黙って平手打ちを食らっているような状況だ。しかし、韓国政府から現状を深刻に受け止めているという声は聞かれない。
米国はそろそろ出口を探っている。北朝鮮の29歳の権力者、金正恩キム・ジョンウン)氏は、オバマ大統領から電話1本でもあれば高笑いするかもしれない。過去20年を見ると、北朝鮮発の危機はそうしたコメディーのような結末で幕を下ろした。そうなると、韓国が受けた精神的、経済的被害はどこに愚痴をこぼすこともできない。韓国が北朝鮮のような無謀な行動に出ることはないが、静かにしているからといって、それなりの扱いを受けられるわけでもない。北朝鮮の引き起こした安全保障危機が「韓国が言いくるめられる場」と化す悪循環を断たなければならない。そうした構造が続く限り、韓国は一流国にはなれない。


朴斗植(パク・トゥシク)論説委員
朝鮮日報朝鮮日報日本語版

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あぁ、韓国はなんて不幸なんだ。みんな見捨てないで助けてよ……って、自己責任は棚上げの他力本願モードらしいです。