kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

安倍政権の思惑が知りたいなぁ、と思う今日この頃――安倍色にじむ式辞 アジア諸国への「反省」「哀悼」消える 全国戦没者追悼式

昨日は終戦記念日でした――この「終戦」って言い方。日本の「敗戦」をごまかして隠すようで
昔は嫌いだったのですけど。最近は、ちょっと見方が変わってきました。
『「終戦」って巧く言い換えた物だなぁ……』
「敗戦」って書いてしまうと、常に「勝者」の存在が意識されてしまうわけで。
アメリカ」の存在、ともすれば「勝者アメリカに対する嫉妬と憎しみ」を喚起する言葉になってしまうかもしれないのですよねぇ。
けれども、「終戦」という言葉の中には、「日本独自の事情」しかなく、それ以外の意味は出てこない。
ウマイ言葉を使ったものだ、と思えるようになってきました。
とくに、お隣韓国の事情を見始めてから。

さて、昨日から盆休みに入ったので。
朝はテレビで、日本武道館で行われた戦没者追悼式典の中継を見ていました。
――そこで、気になったのが安倍首相の式辞です。
さっそくニュースになっていました。

朝日新聞デジタル:安倍色にじむ式辞 アジア諸国への「反省」「哀悼」消える 全国戦没者追悼式 - ニュース 朝日新聞デジタル:安倍色にじむ式辞 アジア諸国への「反省」「哀悼」消える 全国戦没者追悼式 - ニュース

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 安倍晋三首相は靖国神社参拝を見送ったが、玉串料の奉納で保守層への配慮を見せた。全国戦没者追悼式では歴代首相が踏襲してきたアジア諸国への加害責任に触れなかった。第2次内閣となって初めての終戦の日の対応は、内向きな「安倍色」が濃くにじんだ。


 ■首相「一から作りたい」

 15日の昼、東京都内の日本武道館。モーニング姿で追悼式に出席した安倍首相の式辞は、歴代首相の式辞から一変していた。

 家族を残して戦地に赴き命を落とした人々への感謝の念を前面に出したが、昨年の野田佳彦首相まで複数の首相が繰り返してきた言い回しはなかった。アジア諸国に対する加害責任と「深い反省」「哀悼の意」、そして「不戦の誓い」だ。

 式辞内容の見直しは首相が主導した。

 「白紙で一から作りたい。誰のため、何のために開く式なのか。抜本的に考え直してほしい」

 首相は秘書官ら官邸スタッフにこう指示し、少人数で文案を練った。戦没者や遺族への思いを伝えたいという首相の意向を重視。「御霊(みたま)に呼びかける形式に変えた」(首相周辺)として、国内向けのメッセージ性を強めた。

 終戦の日の首相の式辞には積み重ねがある。1993年に細川護熙首相がアジア近隣諸国に対して「哀悼の意」を表し、次の村山富市首相が「深い反省」を追加。この表現は自民党の首相も踏襲し、定着した。安倍首相も第1次内閣では同じ言い回しを使ったが、今回の見直しで捨て去った。政府高官は「ああいう場でアジアへの謝罪はなじまない」と解説。「不戦の誓い」は「世界の恒久平和に、能(あた)うる限り貢献」という表現に変えた。

 ただ、首相が触れなかった部分は植民地支配と侵略への反省を示した戦後50年の村山談話と重なる。首相は村山談話の見直しに意欲を示し、4月に国会で「侵略という定義は学界的にも国際的にも定まっていない」と答弁。これが中韓両国や米国からも批判されてきただけに、今回の式辞の見直しも国際社会を刺激しかねない。歴代首相の式辞に関わった元政府高官は「肝心な部分であるアジアへのメッセージを変えてはいけない」と指摘した。

 首相としては中韓両国との関係がさらに悪化するのを避けるため、この日の靖国参拝を見送って玉串料の奉納だけにとどめた。麻生太郎副総理や菅義偉官房長官岸田文雄外相といった主要閣僚は参拝せず、外務省内では「8月15日を乗り切った」(幹部)という声も漏れた。

 首相は15日午前、首相官邸で会ったメネンデス米上院外交委員長に「中国とは条件を付けず、いつでも会談する用意がある」と伝え、日中関係の改善に意欲を示した。9月上旬にはロシアで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に向け、政府高官は「主催国のプーチン大統領との会談が最優先だが、中国側から打診があれば米国より優先する」と意気込む。

 外交上の判断として靖国参拝見送りというカードを切ったのに、アジアへの謝罪封印という矛盾した対応だけに、展望が開ける見通しは不透明だ。

 首相の足元を見るように、15日昼に靖国神社で開かれた戦没者追悼中央国民集会では、参加した自民党議員に会場からこんな声が飛んだ。「安倍さん、頼むよ。ふぬけだな。去年、参拝すると誓ったんだから」

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こういうニュース、記事、批難が出てくるのは当然予想できたでしょうに。
なぜ、「アジアに対する侵略の反省」「不戦の誓い」を抜いたのか。
私の、現安倍政権に対する評価は、「相当に強かで小ずるい政権運営」ですので。
この安倍首相の式辞については、何か裏があっての事、だとにらんでいます。
いったいどんな思惑があるのか……気になりますねぇ。
今日からのニュースで何か出てくるのかなぁ。
だって、海外=中韓がすぐに食いついてきそうな。いかにもおいしいニュースですよ?
あまりにも出来すぎています。

たぶん、この式辞に注目を集めることで、
マスコミの目を反らせておきたい何かがあってのことでしょうねぇ。
これは外交問題でもあり。国内問題でもあり。
……となると、同じジャンルでかぶりそうな記事となるとTPPとかですかねぇ。
TPPの本格交渉が始まっているのですけど。
そっちをマスコミに探られるのが、嫌なのかなぁ……
だから式辞のコメントで紙面を埋めて、さらに中韓関係でしばらくは紙面が埋まって。
TPPについては書く余裕をなくしてしまえ、とか。
そんな事考えているんじゃないかなぁ。

追記:
せっかくなので、もう一つ気になっていること。
靖国神社へのA級戦犯への合祀について。
これは、そろそろ結着をつけるための準備を進めるべきではないか――つまるところ、『昭和』を歴史的に評価するための研究を、
本格的に進める時期がきているのではないか。と思います。
どうも、最近ひどく気になっているのですけど。
東京裁判」を否定して。A級戦犯に対して無罪を主張するようなコメントがネットで多々見かけられます。
嫌韓」「反中」のコメントをたくさん付ける人に多いようで、
私は、「日本の右傾化」について「ドンドンやってくれ」と支持する立場ですけど、
こういう「日本の無秩序化」「軍国賛美化」ともとれる主張については、「なんとかしてほしいなぁ」と思う次第です。
東京裁判」を無効であるという主張、法律を無視した仕打ちだ、という主張については、その通りだと思います。
あれが勝者が敗者を断罪する「政治ショー」であったことは予断をはさみません。
でも、「東京裁判」を無効にしたとして、
では、日本人が日本のかつての為政者達を裁判で裁くのか? 敗戦の責任を誰が総括するの? とも思うわけです。
東京裁判」の無効を唱える一方で、日本の敗戦責任の総括、を問う声が出てこないのは、明らかに変です。
太平洋戦争、それ以前の日中戦争含めて、軍人・民間人含めて300万人以上もの日本人が亡くなっているわけです。
300万人というとてつもない日本人が亡くなっているわけですよ。
この事実に対して、当時の為政者が無責任に無罪放免されることはありません。
アメリカが仕掛けた、戦争だとしても。
先に、手を出し、宣戦布告して戦闘を始めたのは日本です。
国民が望んだとしても、日本の為政者が決断した戦争です。
決断を下した為政者たちが無罪、ということはありません。
また、戦争遂行を支持した日本国民が無罪ということもありえません。

当時の日本の無罪を叫ぶ、主張は、現代の事件にあてはめれば、
東日本大震災に際して、福島第一原子力発電所で起きた事故について、政府も東電もいっさいの責任はない。地震が起きたのが運が悪かった」
とか主張している、ってことですよ?
こんな荒唐無稽な主張、世界に通るわけがありません。
どう聞いたって、「日本人は頭が狂ったんじゃないか」と世界中から批難を浴びるだけですよ。
でも、現実に、そういう無茶苦茶な主張が少しずつ数を増やしています。
こういう「無秩序」な主張が「右傾化」と呼ばれるのは、大変心外です。
「安倍首相さま、なんとかしてくれませんかねぇ」と思う今日この頃なのです。