行政指導を喰らいそうになって、慌てて頭を下げた日本テレビ――「明日ママ」問題で日テレが謝罪文

なんていうか……格好悪い大人の見本みたいな？
ここ１ヶ月の間、世間をお騒がせしていた迷作ドラマ「明日、ママがいない」ですけど。
テレビ局の責任者が関係者に頭を下げる形で、幕引きとなりました、とさ。

「明日ママ」問題で日テレが謝罪文 - MSN産経ニュース

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2014.2.5 19:20

記者会見する全国児童養護施設協議会の武藤素明副会長（手前）と藤野興一会長＝５日午後、東京都千代田区

日本テレビ系列で放映中の連続ドラマ「明日、ママがいない」について、番組内容の変更などを求めていた全国児童養護施設協議会などが５日会見し、日テレから「心より子供たちにおわび申し上げます」とする謝罪文を受けたことを明かした。
会見は「こうのとりのゆりかご」（赤ちゃんポスト）を設置する熊本市の慈恵病院、全国里親会と合同で実施。協議会によると、文書は４日に日テレの制作局長らが持参した。文書では施設の子供が放送後に自傷行為に及んだことなどについて謝罪した。
番組は「これまで以上に子供たちに配慮する」とし、ストーリーは当初の構想に沿って展開するが、誤解がないよう細部で注意を払うという。協議会では「日テレを信用し、今後の放送を見守りたい」とした。」

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最初は、協会の申し入れなんて「ドラマを最後までみてください」と門前払いだったのが、
なんで今頃になって謝ってきたかと言えば。
それは、この問題が国会でも取り上げられてしまったから、ですよね〜。

明日ママ、影響調査へ　厚労相「全国協議会に確認したい」 - MSN産経ニュース

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2014.2.3 14:00
田村憲久厚生労働相は３日の衆院予算委員会で、日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」が児童養護施設の子どもに与えている影響を調査する方針を示した。
「入所している子に自傷行為があったとの報道があるので、全国児童養護施設協議会に確認して調査したい」と述べた。
同協議会は日テレに送った抗議書で、放送を見た女子児童が自傷行為をして病院で手当てを受けるなど悪影響が出ているとして、番組内容の変更を求めた。

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ただいま開会中の国会予算審議で、大臣が「テレビドラマの影響を調査します」とハッキリ答弁したわけで。
調査した結果、「悪い影響あり」となれば。政府から改善指導が出るかもしれず――つまり、行政指導が入る事態にまで発展してしまったんですね。
まあまあ、よくぞここまで炎上させました。炎上商法ここに極まれり、ってところですけど。
一度前例が出来てしまうと、
次からは、続々と行政指導が入る口実になるかもしれず。
日本テレビは……というよりもテレビ業界としては、それだけは避けたかった、ってことなのでしょう。
なので、慌てて、関係者に詫びを入れて手打ちにしたのでしょうね。
……私もここまで行き着くとは予想できませんでした。まさに斜め上の対応です。

さて、今回の一連の騒動についてですが。
私が見ていて思ったのは、日本レビの制作部門が誤った判断をしたのが全て、ではないかと思います。
それは「ドラマの内容が間違っていた」ということではなくて。
病院なり、養護施設の協会なりから改善要望が入ったときに。
本来、制作部門で判断できる内容ではない事案に対して、軽々しく門前払いしてしまった……つまり、初動で対応を間違ったために。
ここまで大事になってしまったのではないかなぁ。と。
野次馬の勝手な見立てですが。
ここまでニュースとして公開された情報を見ていると、感じるのですよね。
テレビドラマの内容がどうのこうの〜というよりも。
テレビ局が組織としての危機管理が為されていなかった、ってことですかねぇ。
他人のことは、良く批判するけど。我が身については全然見えていなかった、って事ですかねぇ。