kg_noguの愚痴日記

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韓国政府は打つ手なし、と言うことらしい――1000ウォン割れ目前、なぜ今ウォン高なのか

今日の気になるニュースは、久々に朝鮮日報日本語版から。
韓国政府の代弁メディアが語るウォン高についてです。


Chosun Online | 朝鮮日報 1000ウォン割れ目前、なぜ今ウォン高なのか Chosun Online | 朝鮮日報


記事入力 : 2014/07/03 08:46
 2日のソウル外国為替市場で、ウォン・ドル相場が1ドル=1010ウォンを割り込み、1000ウォン割れが目前に迫った。
 市場関係者だけでなく、政府内部でも「1000ウォン割れを防ぐのは困難だ」との声が高まっている。ウォン・ドル相場は2008−09年の金融危機以降、1050−1200ウォンで推移してきたが、1000ウォンは心理的抵抗線となっている。今年初め時点でウォン相場がこれだけ急速に上昇すると予想する専門家はいなかった。輸出企業は業績への悪影響が避けられないと懸念している。
 今年3月末に1080ウォン台だったウォン相場は、その後急上昇し、わずか100日足らずで70ウォン(6.6%)もウォン高が進んだ。為替当局はこれまで急激にウォンが上昇するたびにドル買い介入をしてきたほか、2日には「偏向現象を懸念する」と口先介入したが、効果はなかった。
 ウォン高は米国が市中にドル資金を大量に供給し、ドル安が進む一方、新興国の通貨が上昇する世界的な現象の一部であり、方向性そのものを変えるのは難しい状況だ。
 為替専門家は主に2つの理由を挙げ、ウォンの一段高と輸出企業への影響を懸念している。
 第一にウォンを含む新興国の通貨の上昇を抑えるような経済の不安要因が存在しない点だ。LG経済研究院のシン・ミンヨン本部長は「米国はもちろん、欧州、日本も当面金融緩和を中断しないとみられるほか、年初に世界経済の不安要因とみられた中国経済の低迷やイラク情勢による原油供給不安も最近は落ち着いた」と分析し、第3四半期(7−9月)中にウォン相場が1000ウォンを割り込むと予想した。
 シン本部長は「米国が利上げを実施すれば、ドルが上昇し、ウォン高を防ぐ要因となるが、利上げ時期は当初予想より遅れそうだ」と述べた。
 第2に2年3カ月連続の経常黒字だ。今年1−5月の累積経常黒字は315億ドルに達する。
 大宇証券のアナリスト、ソ・チョルス氏は「経常収支がこれほど長期にわたり黒字を計上し、韓国国内にドル資金が流入する中、機関投資家はウォン安を予想しにくい。マクロ経済的な側面だけ見れば、ウォン相場の1000ウォン割れはもはやカウントダウンに入ったと見るべきだ」と指摘した。
 現代経済研究院のイ・ジュンヒョプ研究委員も「多額の経常黒字を計上する状況で、為替当局も持ちこたえるのが難しい。米財務省が韓国の為替政策を繰り返し警告していることも政府にとっては圧力だ」と述べた。

キム・テグン記者
朝鮮日報朝鮮日報日本語版



Chosun Online | 朝鮮日報 ウォン高危機到来か 韓国中小企業が収益悪化を予想 Chosun Online | 朝鮮日報


記事入力 : 2014/07/06 11:11
【ソウル聯合ニュース】韓国輸出中小企業の6割以上はウォン高の影響で、下半期(7〜12月期)に収益性が悪化するとみており、景気活性化のために政策金利の引き下げが必要だと判断していることが分かった。
 中小企業中央会は6日、先月26〜30日に中小企業310社を対象に下半期の経営リスクを調べた結果を公表した。
 それによると、輸出企業99社のうち、60.6%はウォン高の影響で、収益性が「悪化」(52.5%)、または「非常に悪化」(8.1%)すると見通した。規模が小さい企業ほど、収益性悪化に対する懸念が大きかった。収益性が現在の水準を維持するとした回答34.3%、改善するとした回答は5.1%にとどまった。
 韓国の経済状況については、中小企業全体の13.5%が「非常に深刻」、52.9%が「深刻」とみていた。特に「内需低迷で経営状況が深刻」だと回答した企業が55.5%に達した。
 下半期の経営リスクとしては、「経済政策の不確実性」(43.9%、以下複数回答)、「旅客船沈没事故による消費心理低迷」(40.0%)、「ウォン高」(33.5%)、「中国景気鈍化などによる輸出低迷」(29.0%)などが挙げられた。
 政府に求める政策では「消費心理の回復に向けた努力」(47.4%、以下複数回答)が最も多く、「スピード感のある規制緩和推進」(21.9%)、「為替安定化」(20.6%)、「内需活性化に向けた追加予算編成」(19.4%)などの回答があった。また、経済活性化のために政策金利の引き下げが必要だとする回答が60.0%に達した。

聯合ニュース

ざっくりまとめると、

これまで韓国政府はウォン高に対して、何度も為替介入を繰り返してきたけど。
ウォン高トレンドを転換することが出来なかった。
もはや韓国政府には打つ手がない。

ってことですね。
実際、ウォン高が騒がれ出したのは、もう2年くらい前、2012年の夏頃からで。
2012年の年末から2013年の初頭には、1ドル=1050〜60ウォンが、韓国内の中小企業の採算ライン、と言われ。
その頃には、ドル・ウォンチャートに何度も『ワロス曲線』が出現したのですけど。
もちろん、その後から現在に至るまで、たびたび『ワロス曲線』は出現し続けています。
これが、韓国政府の為替介入の結果なのでしょう。
これだけ為替介入を繰り返してもウォン高トレンドを封じ込めることが出来ないので。
ついにサジを投げたようです。

ただ、
それならメディアが煽っているとおりに、韓国経済が悪化しているのか……というと。どうなんでしょう?
実際、現状で1ドル=1010ウォンを切る水準までウォン高が進んでいるのですけども。
当初、騒がれていた1ドル=1050ウォン・ラインはとっくに振り切っているのに。
韓国内の中小企業の経営状況は、今のところ指標が極端に悪化している、とまではハッキリと結果が出てきてないわけで。
いや、見えない水面下で進行しているのかもしれませんけど。
まだまだ、騒いでいられるだけの余裕がある、ってことも言えるわけで。
個人的には、
あと1年、2年はどうって事ないんじゃないですかね。と思っています。