kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

ここに手をつけるのはまだ早い――外務省、慰安婦「強制」記述をHPから削除 「アジア女性基金」拠金呼びかけ文

朝日新聞慰安婦関連記事訂正から、
にわかに勢いづいてきた過去の修正ですが。私も、その動き自体については内容をだいたいは否定しませんけど。
間違いを正すことは必要です。とくに韓国との問題は、明らかに政治問題ですから。
ただ、この件については拙速だと思います。

2014.10.11 05:00更新
 外務省は10日、元慰安婦に償い金を支給したアジア女性基金の「拠金呼びかけ文」をホームページから削除した。文中に「多くの女性を強制的に『慰安婦』として軍に従わせた」との記述が含まれていたためで、次世代の党の山田宏幹事長が6日の衆院予算委員会で「問題がある」と指摘し、岸田文雄外相が削除を検討する考えを示していた。
 削除したのは「歴史認識」の項目に掲載されていた「『女性のためのアジア平和国民基金』への拠金呼びかけ文」(平成7年7月18日)。基金の呼びかけ人が発表した文書で、政府の公式文書ではないが、外務省は過去の経緯を紹介する観点から閲覧できるようにしていた。
 慰安婦の強制性をめぐっては、平成19年に第1次安倍晋三内閣が「政府発見の資料の中には軍や官憲によるいわゆる強制連行を示すような記述は見当たらなかった」との答弁書閣議決定している。

アジア女性基金」HPは外国に対する日本人の活動の結果です。
諸外国に対して、いまだ日本政府の立場、変化が理解されていない中で、日本政府の都合で勝手に内容を変えることは、
外国に対して、日本が約束したことを反故にした、と受け取られかねません。
まず、
日本政府は「アジア女性基金」の遺産に手を加える前に、
国連内での日本政府の立場の変化を諸外国に浸透させ。外国に対しての啓蒙の強化を図る事が先でしょう。
「過去を否定するのではなく、間違った情報の拡散を訂正する」というのが日本の立場なのですから。
正しい情報の拡散こそが、日本政府のとるべき行動であって。
「過去の否定」と見られてしまう、諸外国からの誤解を招きかねない行動は、極力避けるべきなのに。


どうも、昨今の日本政府は、そのことが判っていないようです。
朝日新聞誤報とは、世界の中でどういう意味を持つのか。
きちんと総括して。その内容を浸透させることに力を費やしてほしいですね。

安直に楽な途を選ぶことは自分で自分の首を絞めかねない事を判っていないのでしょうか。
あと、
『にわか右翼』と言える、人気取りの政策を口にするような一部の政治家にもウンザリします。
もっと大局的に辛抱強く行動できる政治家が居ないものでしょうかねぇ。

追記:
ちなみに私ならどうするか、と問われたら。
「多くの女性を強制的に『慰安婦』として軍に従わせた」
の部分を、
「全体から見ると少数だが一部で強制的に『慰安婦』として軍に従わさせた事実があった」というような形に直しますね。
イレギュラーな事件(スマトラの白馬事件)があったのは事実ですから。これをきちんと理解して貰えるように訂正します。
また、朝日新聞誤報についても、このような誤報を招く誤解があった。事実の混同があったこと。などをさりげなく書き加えます。
改訂した日付もきちんと付けます(改訂した内容についてはいちいち触れませんよ。一部誤りがあった部分を修正、訂正加筆とでもしておきます)。
ものすごく言い訳がましいですけど。
いま日本政府に必要なのは、まさに適切な言い訳なのですから。
朝日新聞誤報に踊らされて、間違った事をしたのは事実なのです。
ならば、なりふり構わず、日本の立場を正しく理解してもらえる形を言葉にする事に知恵を絞ります。
過去に大々的な事実誤認があった事をさりげなく追加することが、日本政府の立場で為すべき事でしょう。
そのようなセンスが、政府に欲しいところです。
はっきり言って、「日本人の矜持をたもつべきだ」とか、そんな視点で行動するなら地雷を踏むだけです。
これは政治闘争なんです。プライドを護って死んだら、バカとしか言いようがありません。
生き残ってこそ、次の世代に伝えることができます。そのことがわからないのかなぁ……。