kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

中国の底力――竜巻で458人乗り旅客船転覆、大半が行方不明 中国・長江、救出の船長ら拘束 李克強首相が現地に

もう数日前に起きた事件です。
連日、トップニュースとはいかないまでも。
大きな扱いで報道されていましたので。
ずっと、どうなるのか注視してましたが……


竜巻で458人乗り客船転覆、大半が行方不明 中国・長江、船長は救出 李克強首相ら現地に(1/2ページ) - 産経ニュース 竜巻で458人乗り客船転覆、大半が行方不明 中国・長江、船長は救出 李克強首相ら現地に(1/2ページ) - 産経ニュース

2015.6.2 12:30更新
 客船が転覆した中国湖北省の長江で続けられる救助活動=2日(共同)


 【上海=河崎真澄】中国中部の湖北省荊州付近を流れる長江(揚子江)で、1日午後9時28分(日本時間同10時28分)ごろ、乗客ら458人を乗せて南京(江蘇省)から上流の重慶に向かっていた旅客船「東方之星」(2200トン)が、竜巻に巻き込まれて転覆した。救難活動が2日本格化したが、乗客の大半は船内に取り残されるなど行方不明となっており、警察当局は同日、救助された船長、機関長の身柄を拘束した。
 国営新華社通信などによると、事故当時、現場付近は激しい風雨に見舞われる悪天候だった。船内では旅客が就寝準備中だったとみられるが、竜巻に巻き込まれてから1〜2分で長江の北岸寄りで転覆した。
 事態を重く見た習近平国家主席は救難に全力を挙げるよう指示。陣頭指揮のため李克強首相、馬凱副首相ら高官が現地に向かった。
 乗客の多くは江蘇省や上海方面からの中高年を中心とした中国人団体客。上海の日本総領事館によると、2日現在、日本人が乗船していたとの情報は入っていない。
 事故の起きた水域は、長江のほぼ中流域にあたり、水深が約15メートル。旅客船は船底を水面に出した状態で水没している。救難作業には、河川管理当局の船舶や漁船のほか、ダイバーも参加して進められている。武装警察部隊も派遣された。
 地元紙「湖北日報」は、2日の捜索で船内から生存者の反応があったと伝えた。2日午前までに13人が救助され、5人の死亡が確認された。一部の中国メディアはこれまでに30人が引き上げられたとしている。
 長江では今年1月、江蘇省靖江近くで試験航行中のタグボートが転覆する事故があり、日本人男性ら外国人8人を含む22人が死亡した事故があったばかりだ。

【中国旅客船転覆】人災の可能性 違法改造「重量無視」運航か(1/3ページ) - 産経ニュース 【中国旅客船転覆】人災の可能性 違法改造「重量無視」運航か(1/3ページ) - 産経ニュース

2015.6.5 08:48更新
転覆した中国客船「東方之星」。事故現場では必死の救助活動が続いている(CFP提供・ゲッティ=共同)


 中国湖北省の長江(揚子江)で456人乗りの客船「東方之星」が転覆した事故は、4日午前までに65人の死亡が確認された。370人以上が不明で、緊迫した状況が続く。事故原因の究明が待たれるなか、客船を運航する国営企業による違法操業の疑いが浮上。一方で2009年に長江に建設された「三峡ダム」による環境変化の影響を指摘する声も出てきた。人災の色合いも濃くなってきたことで、民衆の間で習近平政権への不満が高まりつつある。(夕刊フジ
 中国の救難当局は事故発生から2日が経過した3日夜、船内を捜索するために水面に出ている船底に穴を開けるための切断作業を開始した。現場では約180人の潜水士が交替で捜索活動を続けているが、水が濁っている上、流れが速く救助活動は難航している。


習政権は情報統制も
 習政権は、情報統制を強めるほか、李克強首相が現地で陣頭指揮に当たる様子をメディアが繰り返し報道。だが、事故の詳細が明らかになってくるにつれ、民衆の間では政府への不満の声が徐々に高まりつつある。
 国営新華社通信などによると、事故当時、現場付近は激しい風雨に見舞われていたという。
 中国気象局は、事故発生当時、現場で竜巻が発生し、秒速約32〜37メートルの風が吹いていたとの見解を発表しており、悪天候が悲劇につながった可能性が高い。
 その一方で、中国のニュースサイトは客船が上層階の客室などの改造を複数回行い、一部構造が基準に合致しなくなっていたと問題視する業界関係者の見方を伝えた。
 中国で人気の長江ツアーだが、客船を運航する重慶市国営企業重慶東方輪船公司」への不信感も募る。
 中国事情に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏は、「この会社には、客船に重量を上回る貨客を載せていた疑いも浮上している。国営企業はかねてから党幹部との癒着を背景とした放漫経営が問題視されていたこともあり、現地では、国営企業特有の安全性を軽視した利潤追求型の経営姿勢が事故の遠因になったとの批判も出てきている」と明かす。
 長江には中国政府が09年に16年がかりで国家的プロジェクトとして完成にこぎ着けた「三峡ダム」があり、突如牙をむいた自然の猛威と世界最大級のダムを結びつける向きもある。
 先の富坂氏は、「事故現場近くの重慶市では、日照りと洪水が交互に発生するようになっていて、今回の事故が起きる前から、『ダムが建設されてから気候が変わった』との声が絶えなかった。ダム建設後に現場付近の航路が狭くなったことで、流れが急になり、強い風が吹くようになったとの指摘も出ている。迷信めいた噂も含めて、ダム建設を強行した中央政府への反発が出始めている」と話している。

【中国旅客船転覆】船体客室部分が水面に 生存者「絶望視」 死者は82人に(1/2ページ) - 産経ニュース 【中国旅客船転覆】船体客室部分が水面に 生存者「絶望視」 死者は82人に(1/2ページ) - 産経ニュース

2015.6.5 11:18更新
中国湖北省・長江の客船転覆事故現場で、水面上に現れた「東方之星」の船体の一部=5日(新華社=共同)


 【武漢(中国湖北省)=河崎真澄】乗客乗員456人を乗せた大型客船「東方之星」が中国湖北省の長江(揚子江)で転覆した事故で、中国中央テレビによると、5日午前までに計82人の死亡が確認された。生存者は2日までに救助された14人のみで、残る360人はなお不明だ。
 転覆して船底が上向きになっている客船をクレーンでつり上げ、180度回転させて元の位置に立て直す作業は徹夜で続けられ、5日午前には水面下で船体の立て直しをほぼ終了。青い客室の屋根が水面に現れた。
 事故は4日夜に発生から72時間が経過。中国交通省の徐成光報道官は、「生存者の可能性がないとの総合的な判断の下でクレーン作業を行うことが可能になった」と述べ、行方不明者の生存を絶望視していることを明らかにした。船体の引き上げを待って船内の捜索を行う。
 今回の事故について習近平国家主席は4日、救助の優先とともに、「報道宣伝と世論工作を強化する」よう指示した。党や政府への対応を批判する世論の広がりを警戒しており、報道管制を強める方針だ。救助後に拘束された船長や客船が所属する重慶市の汽船会社の責任追及が焦点となる。

違法な増築を行って船の重心が高くなり。横転したとか。
利益重視の過積載、だったとか。
危険性は以前から指摘されていたのに放置されていた、とか。
韓国で起きた海難事故、『セヴォル号事件』に非常によく似た内容なので。
個人的には『中国版セヴォル号』と呼んでいるのですが……
それだけに、
中国と韓国の政治の違い、と言いましょうか。
国力の違い、をまざまざと見せつけられる結果になったなぁ。
と、これまでの一連の中国政府の行動を見て感じてます。
軍隊を動員して、現場周辺を封鎖し。
マスコミや関係者の家族――乗客の家族とかを隔離して。
その間にどんどん作業を進めていく。
マスコミにも圧力をかけて、政府の意向にそった情報のみを公開させ、世論をコントロールする。
韓国のセヴォル号は、なすすべなく船体が水没していく姿を延々とテレビで放映して。未だに海中に沈んだままなのですけども。
中国の今度の事故では、すでに船体引き上げまでこぎつけています。
良くも悪くも、政治のスピード感がまったく違いますねぇ。
これが大国・中国の底力とでも言うべきモノ、でしょうか。
私的には、
今回の事故を『国家の存立に関わる重大インシデント』とみなした場合の、
軍隊を導入して現場を隔離し、マスコミを統制した中国政府の対応は、非常に理にかなったものだ。と思います。
日本でたとえるなら。
「フクシマ原発事故」クラスの事件が発生した場合の対応、ってことですね。
逆説的に言えば、
「船一隻転覆」したで「フクシマ原発事故」なみの国家的重大事件になってしまう。
中国の政治・社会体制の脆弱性が露呈された結果、と言うべきでしょうか。
この点については、
中国 < 韓国 < 日本
という順序がつけられるのではないでしょうか。
『中国は独裁国家』と簡単に言ってしまうこともできるのですけども。
『中国は自由度が低い未熟な国家』と表現する方が、
より適切ではないのか。と、最近思うようになってきました。
『独裁者』が存在していて。それを排除すればどうにかなるとか……既にそういう社会ではない、ように感じるのですよね。