kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

東京五輪2020エンブレムに関する個人的な感想まとめ――続き

書く書くと言っていた東京五輪2020のエンブレム問題。
私なら、どのようなデザインを推すかについてですが……


実はこの問題には、個人的な前フリがあります。
あるニュースサイトで、
https://tokyo2020.jp/jp/vision/
 このオリンピックのビジョンが具体性を欠き、オリンピックに関してのストーリーやイメージが
 非常につきにくい」
との書き込みがあったので、
私はこれについて以下のようなコメントを付けました。



『そんな難しい問題ではないと思いますけどね。
 挙げられた3つのテーマのうち、前2つはオリンピックの理念に基づくものです。
 となると、これは五輪と、
 五色の配色をモチーフにしてイメージさせるデザインを盛り込んでおけば説明がつきます。
 問題なのは、3つめの「レガシー」「過去から未来への継承」の部分ですね。
 日本、というローカルな地域で、世界の手本として誇れるような、
 「過去から未来への継承」を象徴する具体的な習慣、物、事件など、
 それを探してモチーフにします。
 これについては、ざっくり言ってしまえば、個人で出すアイデアなんてたかがしれてますから。
 チームでのブレーンストーミングなり、リサーチ会社に金払ってピックアップしてもらったり。
 今回のオリンピック・コンペという事でなければ、クライアントに聞いたりもして。
 テーマにあったモチーフを見つければいいだけです。
 そこから、それを具体的にどうやって形にしますか、って話だけですよ。
 クライアントが具体的なイメージを持ってないことなんてザラにありますし、
 そうなると後は、取材の時間と金がそれなりにかかるかもしれませんが、
 報酬と見合うかどうかの問題ですね。

 オリンピックのデザイン手がけた、って名誉が欲しいなら、
 持ち出しになろうがやるしかないでしょう。』




後半はかなり乱暴な書き方になっていますが。
私が掲示したのは一種のストーリーマーケティングによるブランディング思考で、とくに目新しいものではありません。
東京五輪2020組織委員会が提示している大会コンセプトは3点。
『すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」
『一人ひとりが互いを認め合い(多様性と調和)』
『そして、未来につなげよう(未来への継承)』

この3つのコンセプトのうち、上2つは五輪とパラリンピック大会そのものを指しているとみて
間違いありません。
自己ベストを目指し、イデオロギーや国境を越えて参加することが可能な大会で互いへの理解を深めることを目指す。のですから。
その、
オリンピック・パラリンピックというのはこれまでの大会の記録を見れば判りますが、
それ自体が巨大なドラマの現場です。
喜怒哀楽、あらゆる感動が詰まっています。
どの大会、どの競技が一番素晴らしかった、万人によって答えが違うのと一緒で。
これを一つのイメージで訴えることなど無理です。
なので、オリンピックはオリンピックとして何も手を加えずそのままイメージを訴求するのが、
もっとも効果です。
そこで、エンブレムには五輪であることを示しておけば、大会コンセプトを提示していることになり、
エンブレムとしての条件をクリアできます。
となると問題は、
3点目の「未来に繋げる」=「レガシー」の部分です。
ここで考えるのは、じゃあこの「レガシー」とはいったいどこから出てきたのか。
コンセプトの源流、出発点です。
これはもう、最終プレゼンテーションでのスピーチですよね。周知の事実です。
あのスピーチのなかで使われた「レガシー」という言葉に多くの人が感銘を受けて、
東京五輪2020の開催が決定されたわけです。
となると、コンセプトにそったエンブレムを作成するには、五輪招致スピーチを踏まえることが必要になります。
そこで、五輪招致スピーチでの要点となると、
かつての東京五輪で国際社会に復帰を果たした日本が、再び五輪を招致して、その感謝の気持ちを世界にお返しする大会……

以下、私個人の解釈ですが。
オリンピックという大会を過去から未来へ繋げるお手伝いをすることで、
国際社会に復帰できた感謝の念を、世界の人へ繋げたい。
また、そういう素晴らしい場である大会がこれからも続くように手助けしたい、
そして、その感謝の心の象徴『おもてなし』を前面にだした大会にしたい。
だいたい、こんな内容だったでしょうか。

とすると、「レガシー」のポイントとなるのは、
・過去から未来への、東京五輪、『オリンピック』という素晴らしい大会の継承、
・そんな素晴らしい大会を再び同じ地で開催できることの喜びと感謝の気持ちを表した「おもてなし」
となるでしょうか。
そして、「おもてなし」を具体化したイメージはズバリ『手』ですよね。
スピーチで、見せていた『手』のゼスチャー。


いったんここまでで整理すると。
東京五輪2020の大会コンセプト、これを具体化したエンブレムを作成する場合に、
ポイントとなるのは、
・五輪を象徴するイメージ → 5つの輪。もしくは、5色の塗り分け
・過去の東京五輪、オリンピックという大会が持つすばらしさを未来に引き継ぐイメージ、
・感謝の「おもてなし」の『手』
となります。

私が、ストーリーマーケティングによるブランディング思考で
東京五輪2020のエンブレムをイメージするならば、
ここが出発点になります。


というわけで、続きは、また次回。