昨日の話です。
離陸の瞬間は、テレビのライブ中継で見てました。
青空の中へ滑るように飛んでいく姿が印象的でしたね。
個人的な感想ですが、
見た目のデザインが『新幹線』に似ているのが、いかにも日本らしいなぁ。と感じました。
ただ、ここに至るまでが……長かったですねぇ。
すでに機体の受注も始めながら、
試験飛行の延期につぐ延期で、
ついこの前まで「本当に飛べるのか」って経済紙とかでは疑問視されてましたから。
無事飛び立って一安心、という具合でしょうか。
メディアは、一面を使って大々的に取り上げていますけども。
私としては、
現状は浮かれていられるような状況ではないと思っています。というか、厳しいと見方しかできません。
『失敗を怖れて、延期につぐ延期を重ねて、やっと飛んだだけ』
端的に書けばこういう内容ですからね。
この後、この機体が営業飛行できるのかは、未知数ですし。
スケジュールもどこまで延期されるのか、これまでの軌跡からすれば、まったく見通したちませんし。
その間にライバル社がこの機体を超えるスペックの飛行機を、MRJよりも安価で売り出したら……
燃費は今はリードできていても、
この機体が営業飛行可能になるのは、早くて数年後先の話で。
その数年後にはライバル社がどうなっているか、
そのときに、アドバンテージを保っていられるのか、これも怪しいですからね。
日本人として、
心情的に頑張って欲しいですけども。
感激するのは、早いですね。
【MRJ初飛行】記者も感激! 目頭ぬぐう関係者たち 「歴史的瞬間をこの目で見た」(1/2ページ) - 産経ニュース
2015.11.11 15:59更新
着陸のため愛知県営名古屋空港に向かうMRJ=11日午前11時1分、愛知県(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)
約半世紀ぶりの国産旅客機である三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行。記者は厳戒体制の愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)に張り付き、その歴史的瞬間をこの目で見た。開発を始めてから10年以上をかけてこぎつけた初飛行だけに、航空関係者にとっては直前の緊張感、そして成功の喜びはひとしおだった。記者も思わず感激した。
朝起きると、現地の空は晴れ渡っていた。薄い雲はあるが、飛行の支障になるほどではなさそうだ。当日の天候によっては、直前に延期となる可能性もあったが、これなら心配ない。
日頃、飛行機マニアらでにぎわう展望台だが、MRJの飛ぶ可能性がある9〜13日は閉鎖された。初飛行だけに万全を期したようだ。このため、空港内には限られた関係者のほかは報道陣しか入れない。マスコミ関係者だけで200人近くが詰めかけた。その一人となった幸運をかみしめた。
集合は午前6時半。滑走路の脇の建物からその瞬間を待つ。白くスマートなMRJの機体が日差しを浴びてたたずむ姿は美しかった。パイロットらが乗り込み、動き出すのを今か今かと待ちわびる。
そして午前9時過ぎ、ようやくMRJが動き出す。駐機場から滑走路に出ると、周囲の空気は緊張感で張り詰めた。技術の粋を集めてつくられただけに失敗はないとわかっていても、何しろ半世紀ぶりの初飛行。ジェット機としては国産初なのだ。
滑走路をゆっくりと走り出す。徐々にスピードを上げると、前輪が浮き上がり、MRJは大空に舞い上がった。機体が空中に浮いた瞬間、約200人の航空関係者から拍手がわき上がった。ハンカチで目頭をぬぐい、握手で喜びを分かち合う姿も見られた。
型式認証の取得、期限通りの納入、世界の強豪との販売競争…今後の課題を挙げればきりがない。しかし、約1時間半後に着陸したMRJの初飛行は確かに成功した。約半世紀の間、ほぼ止まっていた日本の航空機産業史が再び、力強く動き出したと強く感じた。(黄金崎元)