私も仕事柄、こっちの業界に近いところで働いていますので。
この手の話はちょくちょく聞きます。
……まぁ、パクリはダメなんですけども。
こういうの、
大抵、そもそもの対価の支払いが通常よりも低かったりするのですよね。
もしくは、納期が非常識か。
というか、
以前に大問題になった、
五輪のエンブレム問題でも日本社会のそういう一面が垣間見えたりするのですけども。
世界的なデザインのコンペで、
賞金１００万円とかありませんから、普通。
『金メダル』とった場合の報奨金より低かったりするんですよ。
デザイン世界の金メダルは、まったく評価されない、ってことですねぇ。
プロの一流デザイナーは求めてない、って宣言しているようなモノですよ。
競技場に金かけるのなら、
デザインにも金出せよ。って話です。
米最大のグラフィックデザイン団体が東京オリンピックのエンブレム公募に対し苦言 「プロのデザインの価値を過小評価」 - ねとらぼ
……なんか脱線してしまいましたけども。
まあ、今回の場合、
作詞側からの言い分がいっさい出てきてませんので。
この後、
いろいろ暴露話が出てくるのかなぁ……
金銭的な条件悪かったり、
納期が非常識だったりするなら、
仕事引き受けるなよ、って話ですけども。
大手レーベルからの無理矢理頼まれると断れないんですよね。
この手の業界って、数社の寡占状態ですから。
そこから「仕事引き上げるぞ」って言われちゃうと会社というかスタジオ潰れちゃうので。
何件か１件、
抱き合わせで依頼されてくる、無茶仕事もこなさなくちゃいけなかったりするのです。
売れっ子作家とかスタジオでも、たまにある話です。
名前がクレジットされると、それだけで売り上げ変わるから、なんとかしてくれ、って泣きつかれちゃうと、
付き合いで無理くりなんとかしなくちゃならなかったり。
そういうときに、
すぐ思いついたモノ、ってどこかで見たことあるようなモノだった、ってのはよくある話です。
って、
今回の人は売れっ子作詞家ってわけでもなさそうなので。
仕事がどうしても進まなくて、
他人の作品剽窃した、って線もありそうですけども。
真相は、
どうなのでしょうか。
「ミスチル」の曲に歌詞酷似でＣＤ回収、平浩二さんの「ぬくもり」出荷停止 - 産経WEST
2015.12.12 12:00更新
歌手平浩二さん（６６）の曲「ぬくもり」の歌詞が、人気バンド「ミスターチルドレン」のヒット曲「抱きしめたい」の歌詞と「酷似している」などとインターネット上で指摘され、発売元の徳間ジャパンがＣＤの出荷停止を決め、自主回収を始めたことが１２日、分かった。
「ぬくもり」は作詞家の沢久美さんが作詞し、ことし５月に発売。平さんのＣＤ「愛・佐世保」に収録されている。
徳間ジャパンによると、今月に入ってインターネット上などで「歌詞がそっくり」と話題になり、調査。「ぬくもり」の歌詞の一部が、「抱きしめたい」にある「出会った日と同じように」「目を閉じれば浮かんでくる」という歌詞とまったく同じで、そのほかにも酷似する部分があったという。
徳間ジャパンは１１日、出荷停止を決定、自主回収を始めた。沢さんへの聞き取りなど「事実関係を調査している」としている。
平さんは今月、出身地の長崎県佐世保市から観光大使を委嘱された。
