kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

彼らの心情が分かるのは、渥美清か高倉健くらいだろう――SМAP解散危機

キムタクはなぜジャニーズに残ったのか キムタクはなぜジャニーズに残ったのか



まあ、なんというか……
私はファンではないので。どうでもいい話でしたから、謝罪放送なるものも生で見てないのですけども。
個人的な感想を言わせてもらえば『みんな躍らされてるなぁ』と思います。
今回の騒動でハッキリしているのは、
この騒動で「SMAP」は世間の同情集めて賞味期限を延ばして商品価値を上げ、
事務所は「SMAP」の営業をかけやすくなって、
マネージャーは「SMAP」から卒業できて次のアイドルを育てる機会を手に入れる事ができた、
ってことです。
とは言え、諸手をあげての大成功、ってわけでもありませんけどもね。


以下、勝手な推測ですけども、
たぶん、今回の騒動は出来レース半分の大バクチだったと思います。
筋書き書いたのは、SMAPのマネージャーとジャニーズ事務所の社長さん。
SMAP」が去年のテレビ業界で落ち目タレントとなってしまったので、
起死回生のテコ入れを図った、というのが正しい内容じゃないでしょうか。
……と言っても2人の共謀ではなくて、阿吽の呼吸で組み上げたイベントですね。
で、ジャニーズ事務所の経営者が謝罪するべき、って主張する阿呆も居ますけど。
そんなのテレビ的に美味しくないでしょ。
経営者が頭下げるところ見て、視聴率取れるんですか……
生放送のテレビカメラの前での謝罪、ってのはどう見たってショーです。
『ショー』ってのは、「タレント」を売り込む場であり、
観客の望むタレントの姿を提供できなければ、まったく価値がありません。
一部で「公開処刑」と言われている生放送ですけども、
テレビ的にはあれで正解ですよ。経営者が出たら、本当に公開処刑です。『ショー』にもなりません。
今回の一事で
SMAP」はまだまだ視聴率がとれることが証明されました。
実際に数字出てますし、海外ニュースでも取り上げられてますし。
この後の春の番組改編で、
SMAP」の番組で視聴率取れないのは、制作側が「SMAP」の魅力を引き出せていないから。って
強気の営業かけることが出来るでしょう。
ギャラも高止まりで維持されるでしょうね。


と、今回の解散騒動は、
SMAP」にとってとても美味しいイベントだったはずです。
とは言え、これ全部計算ずくなのか、というと、
そうでもないでしょうね。
まずですね、
すべての発端は昨年2月に「週刊文春」(文藝春秋)で掲載されたジャニーズ事務所メリー喜多川副社長の直撃インタビュー。
メリー氏はジャニーズ内に派閥があるという一部ウワサを全否定した上で、飯島氏をその場に呼びつけ、溺愛する愛娘のジュリー景子氏と対比。改めてジャニーズのトップは近藤真彦であることを念押しし、飯島氏に対して「出て行ってもらってもいい」と叱責した。
今回の騒動の原点が、この記事の内容にある。ということについては、同意するのですが。
私のこの記事の解釈が、世間一般とは異なります。
ここで、『近藤真彦がトップ』と断言しているのですけども、
じゃあその『近藤真彦』はどれだけの露出があるのか、どういう扱いなんだ、というと。
ほとんど露出なんて無いわけですよ。
テレビなんかで全国放送のレギュラー看板番組なんて持ってないですし。
歌番にも呼ばれませんし。
今何しているのか知っているファンなんて何人居るんだ、って話で。
なぜかレーサー、レーシングチームの監督やってますしね。
「後進に道を譲った行き着く先がコレか」って。
SMAP」メンバーとしては戦々恐々となって真剣に生き残りを考えたはずです。
※というか、
 多分「SMAP」だけじゃなくて、他の若手も含め、
 ジャニーズ事務所所属のタレント全体が相当動揺したのではないですかね。
 行き着く先が『近藤真彦』じゃ、もうやってられないよ。って。
 紅白での急遽ネジ込みみたいな彼の大トリ起用は、そういうドタバタが背景にあるんじゃないですか。
 バカな記事を世間にさらしちゃったから、無理矢理にでも『近藤真彦』に箔ヅケしなければならなくなってしまった
     結果なんでしょうね。

で、SMAPの話に戻りますけども
近藤真彦』みたいな落ち目のアイドルにならないためにはどうしたらいいのか?
結論としては、「落ち目になってグループの勢いが無くなる前に事務所から独立して自分たちで道を切り開くしかない」って覚悟を決めたのでしょうね。
ただ、
そこは十数年も芸能界のトップに君臨してきたタレントチームです。
無謀な賭には出ない。ちゃんと保険は掛けておく。
その保険が『木村拓哉』です。
リーダー中居が積極的に独立のための営業工作に動く裏で、
問題のマネージャーさんが、
木村拓哉』の妻『工藤静香』経由で彼に残留工作をさせる。
解散騒動が表沙汰になって、
ファンが動いて「SMAP」の価値が再び見直されるようなら、ジャニーズ事務所での活動も、
あと数年は安泰でいられるわけで。
今すぐ切羽詰まって独立に動かなくても良い訳です。
おそらく、
SMAPのマネージャーさんとリーダーの中居の間には、そういう計算があったんじゃないですかね。
そして、
そういう計算をジャニーズ事務所の社長も見抜いて、
その上で事務所が儲かるなら問題ないので、
自分が悪者になってもその話に乗っかった。
というか、事務所も「SMAP」の扱いに困っていたのだと思いますよ。
この落ち目のビックアーチストをどうしようか。って。
それでこの後は、阿吽の呼吸での、マスコミへの情報リーク合戦になった。
事務所側としたら、ダメだったら本当に落ち目の「SMAP」を独立させて切ればいいだけですから、
どっちに転んでもそれなりに益のある話だった。
で、結果としては、ファンが動いて「SMAP」の価値が再度見直されたので、
実利を取って手打ち。
マネージャーさんは、「SMAP」という金の卵を産む鶏を生き返らせて、
自分は新たな夢を追いかけて、退社。
このマネージャーさんも、すぐに次の活動……ではなくて、
しばらくは芸能界から遠ざかって充電したかったのだと思います。
落ち目の「SMAP」と心中したくはないでしょうし、
じゃあ、と別の人に担当変える、ってのも。ここまで来たら難しいでしょうし。
事務所に居ても今以上のポストはなく、
外に出たからといって、
SMAP」と同じレベルのタレントなんてホイホイ出てこないのに、
次に手がけるタレントにそういう期待を周りからかけられても、不幸になるだけですから。
ある意味、
ちょうどイイ区切りだったんじゃないですかね。
そのくらいのズ太さは持っているでしょう。

とまあ、そこまでがマネージャーさんとSMAPメンバーと、ジャニーズ社長がそれぞれの思惑で、
描いていた絵図だったのですけども。
フタを開けてみたら、そんな簡単なことで納まる騒動ではなくなっちゃった。
まさか、地球の裏側でニュースになってしまうほどの大騒動になるとは、
関係者一同、誰もまったく予想にしてなかったんじゃないですか。
たぶん、最初のうちは単なる芸能ネタでコントロールできるはずだったのが、
途中から制御不能の『大騒ぎ』になってしまって、
関係者一同、本気で焦ったと思います。誰にも決着点が見えなくなちゃった。
そこで、とにかくひとまず収束を計ったのが、
例の「謝罪放送」でしょう。

で、その
謝罪会見でのメンバーの様子ですけども、
木村拓哉』が不機嫌だったのは(というか私には今にも泣きそうに見えました。だって目がマジで潤んでるんだもの)、
なんというかさ、
感情押さえて、淡々と話せるのが……というか明るいトーンの声だせるのが彼しかいなかったからでしょう。
妻の助言を受けて、本気で悩んで復縁工作のために動いていたから、まだ動揺がすくなかったんだと思います。
そして、
中居は、腹黒い首謀者の一味としてこの後の事を考えると相当の緊張があったはずです。
なにより謝罪会見で視聴率取れなかったら、本当に「ジ・エンド」ですから。
まさに自分のタレント生命かけた『大バクチ』。他のメンバーもそうでしょう。
その緊張から、終始落ち着きがなかった、沈んでいた、のだと思います。
というか、SMAPのメンバーからしたら。
もうグループ『SMAP』としての活動は、限界感じていたので今回の騒ぎになったんですよね。
タレントとして、個人活動の幅を増やしていきたかったんですよね。今後のために。
ところがファンから、強烈な引き留めを喰らって。
未来設計図が壊れちゃった。
なので、みんなもう先の展望が見えずに死んだ目になったんですね。
    ファンは彼らに「一生SMAPに殉じろ」みたいな答えを突きつけたわけですから。
    「なんだよそれ。SMAPやめたきゃ死ぬしかないのか」みたいな、ね。
で、
スパッと終わらせたら、ここで話題は終わって、
すぐに「SMAP」ファンの影は薄くなってしまいますから。
2月いっぱいまでは、この後のゴタゴタで色々とネタを引っ張っていくじゃないですかね。
その方が、事務所的にもタレント的にも露出が増えて美味しいでしょう、しね。
というか
事務所的には、
今回の謝罪会見はファンの出方を見るために設定したものだと思います。
タレントが望んでいる「ソロ芸人像」と、ファンが望んでいる「SMAP像」の乖離が
激しすぎることが、今回の一見で明らかになってしまったので。
どこに着地させたらいいのか、事務所やマネージャー側も判らないのでしょう。
なので、とりあえず無難に謝っておいて、その後の世間の反応を見て、
この後のメンバー活動の方向性を決め、問題の決着点を決めよう。って腹でしょう。
つまりメンバー的には会見の時点で『宙ぶらりん』です。
とにかく騒ぎ収めるために頭下げて謝ってこい。って指令が出ただけ、じゃなかったのですかね。
そりゃぁ、途方にくれますわ。

で、
ここまで色々書いてきましたけども、あくまで私の個人的な推測、ヨタ話です。
ただ、
それほど的を外してはないだろうなぁ。と思っています。
そのちょっと前に起きた、
ベッキー」「ゲスの極み乙女」のマスコミ対応と比べて見たら、
今回の一事で『SMAP』はグループとしての価値を上げて、
悪者として責められるのは事務所、
そういう印象付けが行われていることがはっきり判りますから。
単なる社内の権力闘争で、どっちもどっちな案件なんですけどもね。


こういう風に上手く世間を躍らせて、
所属タレントの価値を引き上げることが出来る、
『芸能事務所』の存在理由がここにあるのですよ。って事件でしたね。
あと、
SMAP」のメンバーが可哀相すぎるかな。
でもね、彼らをそこまで追い詰めたのは、事務所じゃなくて、
『ファン』と『世間』だよ。
SMAP解散しないで!」「SMAPは日本の財産!」とか、そういう馬鹿げた話がでなければ、
こんな変な「謝罪放送」なんて産まれなかったよね。
あの謝罪放送を「公開処刑」っていうのなら、
SMAP」を処刑したのは『世間の風』ですよ。
キムタクやジャニーズ事務所ではありません。
そこ間違えると、本当にSMAPのメンバーを死地へ追い詰めることになりますよ。
今回の事件はね。