いやぁ、
韓国政府の広報紙、『朝鮮日報』の記事にブックマークを貼るのは、久しぶりですね。
なんだろ、半年ぶりくらい?
【社説】来韓の米副大統領、中・朝に確かなメッセージを-Chosun online 朝鮮日報
北朝鮮は15日、故・金日成(キム・イルソン)主席の105回目の生誕記念日に行われた軍事パレードに潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と中距離弾道ミサイル(IRBM)を登場させ、さらには大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる大型兵器も登場させた。北朝鮮が開発中、あるいは開発を終えてすでに実戦配備を進めている戦略ミサイルを総動員した形だ。朝鮮労働党の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は「祖父である金日成・主席の誕生日パーティーにミサイルを供えた」と言われるほど今回の軍事パレードには力を入れていた。また金正恩氏は米国のペンス副大統領が搭乗した専用機がソウルに向かっているまさにその時に弾道ミサイルを発射した。ただこのミサイル発射は失敗したようだ。発射だけを行って意図的に爆発させたとの見方もあるが、いずれにしても金正恩氏は米国のトランプ政権による圧力に屈しない意志を明確に示したと言えるだろう。
米国は原子力空母カールビンソンを中心とする艦隊に加え、空母ニミッツも西太平洋に追加で配備するとの外信報道もあった。これがもし本当なら、現在日本の横須賀港に停泊中の空母ロナルドレーガンを加えて三つの艦隊が韓半島(朝鮮半島)周辺海域に集結するという過去に例のない実力行使が行われることになる。この重大な状況の中、韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相とペンス副大統領が今日会談を行う。この会談では何よりも北朝鮮に対する軍事行動を実行に移すかどうかの判断、あるいはそれが実行される場合は韓米間で事前に徹底した協議を行うことを再確認しなければならない。軍事行動をするよりもしない方が韓国に大きな被害をもたらすのであれば、これは当然しなければならない。しかしその最終的な決定は韓国がやるべきだ。
トランプ政権は北朝鮮に対して前例のない厳しい圧力を加える戦略を実行に移しているが、これにはやむを得ない側面もある。その目標は核のない平和な韓半島であり、それを実現させるための大きな山を越えるには、時に重大な決意と決定的な行動を取ることも当然必要になるはずだ。
トランプ大統領の側近であるエドウィン・フュルナー元ヘリテージ財団総裁によると、ティラーソン国務長官は「中国に北朝鮮の核問題を解決させるため強い態度に出なければ、核武装した韓国の登場を目の当たりにする」と発言したという。またペンス副大統領に同行しているホワイトハウスのある関係者は「韓国に核兵器を再び持ち込むのか」との質問に「現時点でそのような計画はない」と回答した。これは核兵器の韓半島持ちこみを否定したものだが、一方でその趣旨はフュルナー氏の発言と大きく変わらない。北朝鮮のような暴力的犯罪集団による核の脅威の前に、5000万人の韓国国民が何もせずただ降伏すると考えているとすれば、これは大きな誤算だ。どうしようもない状況に追い込まれれば、韓国国民は米国の核兵器を共同で使用あるいは独自の核武装を進めるしかない。これは正当防衛でありごく常識的な考え方だ。
中国は先日、これまで平壌を行き来する唯一の外国航空会社だった中国国際航空の「北京−平壌」路線の運航を取りやめた。またある香港メディアによると、中国の旅行会社もそのほとんどが北朝鮮観光の取り扱いを中止したという。これに加えて今後中国は北朝鮮向けの石油パイプラインをストップし、北朝鮮住民の奴隷労働もやめさせ、北朝鮮という禍根を根本から正常化させねばならない。今これを実行に移さなければ、韓国は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備以上の対策を取らざるを得ず、また最終的に韓国、日本、台湾など東北アジア各国・地域に核兵器開発のドミノ現象が起こるだろう。これは絶対に避けられない必然的な流れだ。
韓国は、ここ1年ばかり、国内問題ですったもんだしてて、
韓国の主要メディアの記事もそればかり。
大統領が罷免されるとか、国政を私物化していたとか、贈収賄とか、
日本人の私としては、どうでもいい話なので、
特段とりあげることもなかったのですけど。
あえて一つだけ書いておくなら、
朴オバサン大統領は、韓国民の期待通りに国政を進めていた、と思いますけどもね。
遊説先のいたるところで日本の悪口を告げて回る「告げ口外交」に徹したり、
中国のご機嫌取りに終始したり、
これらは、選挙当選直後の韓国民の希望そのままですし。
経済の立て直し、だって。
現実にみて財閥抜きでどうにもならない韓国経済、その財閥すら傾きかけて沈みつつある韓国経済、の
立て直しに尽力してましたし、
といっても具体的に何かしたわけでもないですけども。
ただ、他の人が具体的な妙案持っていた、のか。といえば、それもなくて。
誰がやっても、朴オバサン大統領と同じくらいのことしかできなかったでしょう。
第三者的視点で言えば、
暴騰する為替をなんとか破綻させずにコントロールしただけでも、大した物だと思いますけども。
前の、いやもう前々の李明博大統領の治世末期の、ウォン・ドルレートは、壊滅的でした。
歴史的な水準でしたからね。それに比べて、今はどうです? 穏やかなものじゃないですか。
その功績すら、韓国民には認めてもらえてないようで、哀れな人です。
まあ、韓国人って自分たちの我が侭がすべて満たされないと、0評価とか平気で出して逆恨みする、
そういう人間性だから、仕方ないのでしょうけど。
朴オバサン大統領の唯一の失政というか汚点は、「セヴォル号事件」で
これは非難を免れようないとは思いますけどね。
それ以外は、韓国民の期待通りに韓国の舵取りをしていた、と思います。
それで国民の暮らしが良くならないのは、
韓国民がそもそも現実無視した夢物語を期待している、せいです。
とまあ、
いろいろキツい事を書いてきましたが、
実のところも日本も大差ないです。
たとえば、
今回、取り上げた記事ですが、
主体を韓国ではなくて、日本に入れ替えても、だいたい同じ内容が成り立ちます。
THAAADを在日米軍基地移転問題とかにしてね。
今回の米朝紛争、あえて『紛争』とかきますけども、
この主体は北朝鮮とアメリカであって、
それ以外の有力なプレイヤーは、北朝鮮に影響力を持っている『中国』『ロシア』ぐらいです。
日本も韓国も、北朝鮮にほとんど影響力を持たない『脇役』というか、
どうでも良い観客にすぎません。
観客がさわいだところで、劇のシナリオに変更はありませんよ。
細かい修正はあっても、
大筋はそのまま進むでしょう。
個人的に気になるのは、
北朝鮮の記念祝典を取材している外国メディアの存在で、
これは、一朝事あらば『人質』として監禁されるだろう事は、予測に難くないわけですけども。
実際、過去をひもとけば『湾岸戦争』時の『人間の盾』なんて事例もありますし。
さて今回は、
北朝鮮を取材している中に、
CNNなどや人民日報系のアメリカや中国の取材スタッフがいたのかどうか。
この辺で、
アメリカと中国の思惑が透けて見える、ってものです。
というわけで、
こういう情報を表に出しているメディアを探しているのですけども。
なかなかありませんねぇ。
まあ、
そういう情報だけで、簡単に「心配いりませんよ」と言い切るのも難しいですけどね。
本番は、
メディア団が引き上げた後、ですよね。