とりあえず、
週末、一番のニューストピックでしたね。
完全な部外者である、一日本人の私からすると、
どこが『意外』なのか、
『当然の結果』にしか思えないのですけども……
海外通信を通しての情報しか受け取っていないので、
現地の空気感とか、勢いとか、そういう細かい状況はまったくわかりませんが、
それゆえに、
細部をそぎ落とした概要が把握出来る、ってこともありますよね。
私の目に映っていたイギリスは、
EU離脱を決めた後、
このまま前に進むのか、それともやっぱりEUに戻りたいのか、
答えを出すことができず、
何も選べなくて、
右往左往し続けていた……と。その様にしか見えませんでした。
その状況で、
保守党なり労働党なり、どこかが過半数を取る=明確な主導権を握る、というような結果は、どう考えても予想できませんよ。
過半数を取るような明確な意志の統一を図れるのなら、
イギリスはもっと積極的に、明確に『我』を主張して、
離脱の交渉を具体的に進めるなり、
離脱の意思表明を取り消すなり、
なにかしらの判りやすいアクションを取っていたはずです。
『離脱を支持』する人と同じだけ『EU残留を支持』する人がいる。
なので、
『EU離脱』に関して、数が拮抗する……
もしくは、離脱派がギリギリ過半数に届く程度。
というのが、私的な予想でしたけど……
選挙結果は、そんな感じでしたので。
新たな驚きはありませんでした。
『労働党』が大幅に議席を伸ばして、
その分、与党の『保守党』が議席を減らした……かと言えばそこまででもなく、
第三党のスコットランド民族党が議席数を減らし、その分の議席が労働党に流れた……
と言って良いのでしょうかね。
さて、気になるのは、
今回の選挙結果が何か大きな騒動に発展するのか、という点ですが、
イギリスは政治的にさらに混迷を深め、
それに引きずられて経済も停滞、
ということは考えられますが、
それに連動してヨーロッパ全体がおかしくなる、
というような大きな騒動には発展しないのではないでしょうか。
既に、
イギリスがEU離脱を表明してしまっているので、
ヨーロッパの他国は、その影響を最小限にとどめようとして、
EU圏からのイギリス切り離しを進めています。
これについてイギリス政局の混迷により、
イギリス側の作業が遅れることが見込まれるでしょうけども。
EU側は構わず、切り離しをどんどん進めていくでしょうね。懲罰的な意味もありますから。
とかとか、
素人でもニュースを見てるだけで、
このくらいの予想は出来るのですけども。
もうちょっと、
なにか面白い解説は出てこないのでしょうか。
ところで、
一時期・民進党から公認候補を取り付けた都議会選挙の立候補者が、
なにやら香ばしい発言を出して、炎上していたようですが……
『イザンベール真美』とかで検索を掛けると、
ボロボロと暴言が出てきます、出てきます……
なんというか、この主張がまかり通るなら、
『共謀罪』とかなぜ問題視されるのかまったく理解不能になるような発言だって、
判ってて民進党は公認にしているのでしょうか?
相変わらず、日本は平和だなぁ……というか、
日本の議員はバカばかりだ、と悲しくなってきます。
6月10日 5時19分
8日、投票が行われたイギリスの総選挙は、開票開始からおよそ23時間後の9日夜(日本時間10日午前5時すぎ)、すべての開票作業が終了しました。
この結果、議会下院の650議席が確定し、メイ首相率いる与党・保守党が318議席、最大野党の労働党が262議席、スコットランド民族党が35議席、自由民主党が12議席、民主統一党が10議席、その他が合わせて13議席となりました。また、イギリス独立党は議席を獲得できませんでした。
EU=ヨーロッパ連合からの離脱の方針などが争点となった総選挙。開票の結果、保守党が第1党にとどまることになったものの、過半数の議席は維持できず、メイ首相は北アイルランドの地域政党の協力を得て、新たな政権の発足を目指す考えを示しました。
(6月9日 21時59分)
メイ首相 保守党過半数割れも 続投表明
今回の総選挙で保守党は、第1党にとどまるものの過半数を維持できませんでした。イギリスの議会で2大政党のいずれもが過半数の議席を獲得できないのは、第2次世界大戦後、3回目です。しかし、メイ首相は引き続き政権を担う意向を示し、9日午後、バッキンガム宮殿でエリザベス女王と面会して、政権の発足に向け了解を求めました。
このあと首相官邸で声明を読み上げ、「私はこれから極めて重要な時期に国を率いる政権を発足させる。この政権がEU離脱交渉を率いることになる」と述べ、選挙で10議席を獲得した北アイルランドの地域政党の協力を得て議会で過半数を確保し、新たな政権の発足を目指す考えを示しました。ただ、メイ首相がみずから総選挙の前倒しを決めながら、過半数の議席を維持できなかったことについては、野党だけでなく与党の内部からも批判が上がっています。メイ首相が今後、EUからの離脱に向けた困難な交渉に向けて、国内をまとめていけるのかどうかは不透明で、イギリスの不安定な状況にEU側でも懸念が広がっています。
北アイルランドの地域政党「民主統一党」とは
民主統一党は、北アイルランド最大のプロテスタント系の地域政党です。北アイルランドでは、イギリスからの独立とアイルランドとの統合を求めるカトリック系と、これに反対するプロテスタント系の住民の間で衝突が続いてきましたが、民主統一党はプロテスタント系の強硬派を中心に1971年に創立されました。
1998年に北アイルランドで和平合意が結ばれると、民主統一党は穏健派も取り込んで党勢を拡大し、2005年には地域最大の政党となりました。
今回の総選挙では、北アイルランドの選挙区で10議席を獲得したことから、与党・保守党が過半数の議席を維持できない中、メイ首相から新政権の発足に向けた協力を求められました。
ただ、民主統一党は、EUからの離脱を支持する一方で、保守党が進める「ハード・ブレグジット」はアイルランド側との国境の行き来を制限することになるとして慎重な姿勢を見せており、今後のEUとの離脱交渉で保守党との足並みが乱れる可能性も指摘されています。
最大野党・労働党党首 首相に退陣求める
労働党のコービン党首は、イギリスのテレビ局のインタビューに答え、与党・保守党が議席を減らしたことについて「どちらが選挙で勝利したかは明白だ。メイ首相はみずからの決断として選挙に臨んだが政府は弱く不安定になった。メイ首相は辞職すべきだ」と述べ、改めて退陣を求めました。
そのうえで「われわれはEUとの離脱交渉を引き継ぐ用意はできている。雇用を最優先にした交渉を行いたい」と述べ、保守党に代わって政権を担うことへの強い意欲を示しました。
EU交渉官 離脱交渉開始の遅れは容認
EU=ヨーロッパ連合のバルニエ首席交渉官は9日、「離脱交渉はイギリス側の準備が整ってから始めなければならない。交渉を合意に導くことに注意を傾けよう」と述べ、今月19日にも予定されている交渉の開始に遅れが出ても容認する考えを示しました。
一方、EUのトゥスク大統領は自身のツイッターに「われわれは離脱交渉がいつ始められるかわからないが、いつまでに終わらせなければならないかはわかっている。交渉が合意にいたらないということがないよう力を尽くしてほしい」とするメッセージを投稿し、原則として2年となっている期限内に交渉をまとめるため、交渉の開始を急ぐよう求めました。