今日は蒸し暑い雨の中、
家で自宅作業中です。
そこで、
またの映画鑑賞です。
というわけで、『天使と悪魔』です。
『ダヴィンチコード』はそれなりに面白かったので、
期待していたのですけども。
期待していたのですけども……
ダメだ、これ。
なんというかヨーロッパ版というかカトリック版『探偵金田一耕助』……って
具合の見立て殺人が、
教皇死亡直後のバチカンで続くのですが、
トム・ハンクスが演じる主人公が……最低だ、これ。
映画の『探偵金田一耕助』も、犯行を止めることができず、
最後には犯人の自死を許して、
「オマエいったい何しに出てきたんだ?」って無能ぶりなのですけど。
この
『天使と悪魔』の主人公である教授は、それ以下の無能ぶりです。
まったく犯行を止めることが出来ず、
犯人が死体の山を築く後から駆けつけて、
犠牲者が死ぬのを眺めているだけ、という無能ぶり。
見ていると、ストレスがたまってたまって、イライラしまくりです。
犯人というか、
黒幕は、だいたい前半で、
勘のいい人なら、登場した時点で判ってしまうのではないでしょうか。
ちょっと、
役どころに配役があってない、というか。
この配役ならこうなるだろうな、って展開そのままなので……
そういう細かいところが、
いろいろ残念な作品でした。
『反物質』も最初に出てくるだけだし、
こういうサスペンスは、
途中で予行演習的に、一度吹っ飛ばして威力を見せると、
さらに緊迫感が増して、ストーリーが加速するのですけどもね。
『反物質』を予行演習的に使って、吹っ飛ばしたら、
町がごっそり消えてしまうので、
それは出来なかったんだろうなぁ……シナリオ的に失敗じゃないですか。
それ以上に、
アクション出来ない主人公が、殺人鬼と対決する、っていうのは、
無理ありすぎでした。
『ダヴィンチコード』の時は、
主人公は逃げる立場だったので、ひたすら逃げていれば派手なアクションが成立していたのですけども。
今回の『天使と悪魔』は、
主人公が犯人を追いかける立場になって、
戦闘能力ゼロの主人公が犯人を追いかけて、反撃された途端になすすべなく逃げ回るだけ、という……
なんというか、
シナリオ展開的にいろいろ雑というか。
『ダヴィンチコード』が面白かったので期待した分だけ、
ガッカリ感がハンパないです。
ところで、カトリックの教義的に自殺は大罪で、『地獄』行きじゃなかったっけ?
なんのことは映画を見て下さい。