予想通り……と言えるのでしょうかねぇ。
『都民ファーストの会』の躍進は、
私が想像していたとおりの勢いでした。
過半数には届かないだろうなぁ……と思っていましたけど。
公明党と足して、議会の過半数を超えた……ということ抜いても、
約５０議席を獲得した結果は、
大勝利というにふさわしいですね。
昨日もちょっと書きましたが、
強力な地盤を持っている人は再選できるけれども、
それ以外は全部『都民ファーストの会』に流れる……というか、流れた、と。
その結果は、
共産党や公明党など、支持母体の強いところが、
前回と同じかそれ以上の議席を獲得したとおり、数にはっきりと表れています。
自民党については、
ここまで負けるとは思ってませんでしたが、
まあ『そうなるのかな』と納得できる数字ではないでしょうか。
そもそも
去年の都知事選の時から、
自民党は『豊洲移転失敗』『石原、猪瀬、桝添都政の失敗』の責任を問われ続けて、
いまだに挽回できていないわけですよ。
その上で、
今回は公明党の選挙協力が得られないため、
大幅に得票が減って競り負けることは予想されていました。
公明党が敵に回っていない状態で、最低ラインが『３８』ですからねぇ。
『都民ファーストの会』という明確な対抗馬が立った上に、
公明党まで対抗馬に協力して敵に回った今回は、
当然、今までの最低ラインを下回りますよ。
とは言え、ですねぇ……
選挙期間中の、
『稲田朋美防衛相の失言』の影響は大きかったと思います。
稲田オバさんの失言は、本当に大きなマイナスでしたね。
テレビで、謝罪会見を放映してましたけども、
発言内容が、どう見ても『バカそのもの』です。
あんなバカに大臣やらせている、としか見えない発言でした。
まともに受け答え出来無いんですもの。
これじゃあ、
選挙の支持なんて増えませんよねぇ。
選挙戦の序盤では、
自民党と都民ファーストの会が第１党を争うとの調査結果が多かったそうで、
実際、ここまでの大敗を予想していた論評もありませんでした。
仮に、
国政での加計学園問題が何かしら影響していたのなら、
この問題は選挙開始のはるか前からずっと続いていたのだから、
序盤の調査から
自民党大敗の予想が大々的に流れていたはずです。
この結果が『意外』ではなく『当然』として受け止められ、
もっと諦観した様相になっていたでしょう。
そうであるべきなのですが、実際はそうではありません。
テレビでは、
やたらと『国政が〜』『国政が〜』とうるさいのですけども……
本当に『国政が』影響したのなら、
民進党が議席を伸ばしていないと、おかしいでしょうよ。
やはり、
潮目を変えたのは、稲田オバサンの失言ですよ。
まあ、
企業活動でも、経営者の失言で会社が潰れてしまった、ってのは
前例がありますしねぇ……
【都議選投開票】都民圧勝「小池勢力」で７９議席の過半数 自民惨敗、過去最低の２３（1/2ページ） - 産経ニュース 
各政党が国政選挙並みの総力戦で臨んだ東京都議会議員選挙（定数１２７）が２日、投開票され、小池百合子都知事率いる地域政党「都民ファーストの会」が４９議席を獲得して第１党となった。
公明党の２３人なども含め、小池氏の支持勢力で過半数の７９議席を獲得する圧勝。一方、学校法人「加計（かけ）学園」（岡山市）の文書問題や、稲田朋美防衛相の失言など国政の問題で逆風となった自民党は、過去最低の３８議席を大きく割り込む２３議席の歴史的惨敗を喫した。安倍晋三首相の政権運営に影響を与えるのは必至だ。
公明は７回連続の全員当選を果たし、自民と同数議席の第２党となった。
そのほか共産党は１９、民進党は５、日本維新の会と東京・生活者ネットワークは各１、都民推薦の無所属は６。女性の当選者数は計３６人で過去最多。
選挙戦は、小池氏の支持勢力と最大会派の自民が対決する構図となった。小池都政の是非や議会改革、市場移転問題などが論戦のテーマとなったが、国政をめぐる問題が持ち込まれ、都政の明確な争点は浮かばなかった。
６０人を擁立した自民は、告示前から党幹部や閣僚らが積極的に選挙区を回る態勢を敷いた。安倍首相が候補者の集会や街頭で演説したほか、選挙戦後半には人気の高い小泉進次郎衆院議員も街頭演説に投入。懸命にてこ入れを図ったが、逆風をはね返すことができず現職の都議会議長らが続々と議席を落とした。
