実は、昨日からずっとこの演説は気になっていました。
国連の場で何を言うのか……
とくに
北朝鮮との関係が緊張を増している今、
どのような発言するのか。
北朝鮮に関して、何か『重大発言』が飛び出すのかどうか。
とくに、
トランプ大統領は『言行一致』が徹底している、というか。
外に向かって発言した内容は、必ず実行しようと動きますから。
もちろん、
現実の壁にぶつかって失敗するときもあります。
発言の内容が実現できないこともあります。
というか、ここまでの経緯では実現できないことが多いですけど。
『メキシコとの国境に壁を作る』とか。
『国境税を導入する』とか。
でも、
『オバマケアの廃止』は実現しました。
とかとか。
成否はともかく、口に出したことはとにかく実現に向けて動く、
という、
『腹芸ができない大統領』とでも評価できる人物なので、
『国連』という、世界に向けて何を言うのか公式に用意された舞台で、
とくに
北朝鮮について何を言うのか、大変に気になりました。
それで、
速報とかチェックしていたのですけども。
9月20日 4時00分
アメリカのトランプ大統領は国連総会で初めて演説し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮を強く非難したうえで、「アメリカと同盟国を守らざるをえない場合、北朝鮮を完全に壊滅するほか選択肢はなくなる」と述べ、核開発をやめるよう強く警告しました。
国連総会で19日、初めて演説したトランプ大統領は、みずからが大統領に選ばれて以来、アメリカを取り巻く状況は改善していると主張するとともに、「私は、あなたたちが自分の国を第一に考えるのと同じように常にアメリカを第一に考える」と述べ、国際社会とはアメリカの国益を最優先に置きながら関わっていく姿勢を強調しました。
そして国際社会は今、少数の「ならず者」たちと立ち向かわなければならないとしたうえで、真っ先に北朝鮮を取り上げ、「工作員の日本語教師として強制的に働かせるために愛らしい日本人の13歳の少女を連れ去ったことをわれわれは知っている」と述べ、拉致被害者の横田めぐみさんに言及し、北朝鮮を非難しました。
そのうえで、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させていることについて、「アメリカは、強さと忍耐を持ち合わせているが、アメリカと同盟国を守らざるをえない場合、北朝鮮を完全に壊滅するほか、選択肢はなくなる」と述べると、会場ではざわめきの声が聞かれました。
そして、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼び、「自滅の道を歩んでいる」として強く警告するとともに、北朝鮮への圧力を一層強めるよう各国に呼びかけました。
さらにトランプ大統領はイランが核開発を続け、テロ組織を支援し、中東地域を不安定にしていると非難するとともに、イランとの核合意の破棄も含めて対応していく考えを強調しました。
このほか、シリアのアサド大統領やベネズエラのマドゥーロ大統領についても名指しして「独裁者だ」などと強い口調で非難し、国際社会が一致して対応すべきだと主張しました。
今回の国連総会では、アメリカ第一主義を掲げ、国連に懐疑的な姿勢も示してきたトランプ大統領が、国際社会との協調を訴えるのかどうかが焦点の一つでしたが、演説は、アメリカの主張と利益を前面に打ち出し、北朝鮮やイランなどとの対決色を色濃く示したものとなりました。
というわけで、
速報記事のブックマークを貼りましたけど。
それだけは足りなかったので、
実際の中継映像も見てチェックしました。
なんというか英語のスピーチは内容が半分くらいしか分かりませんでしたけど。
それでも、
動画でもチェックしてみよう、と思ったのは、
実は在る点がとても気になっていたらからです。
その気になっていた点とは
『金正恩を”独裁者”として非難するかどうか』です。
というのも、
アメリカにとって『独裁者』というのは、
『排除するべきアメリカの敵』とも言えるべき扱いの存在で。
これまでの歴史を紐解けば、
名指しで『独裁者』と呼ばれた人物は、
軍事作戦の最終目標、殺害対象になるんですよね。
リビアのカダフィ大佐、
イラクのフセイン大統領、とか。
過去に、
そのような使い方をしてきた、
『独裁者』という言葉がトランプ大統領の口から、国連の場で飛び出した場合、
ほぼ
対話は終了、軍事作戦発動のサインとみて間違いないだろう。と。
トランプ大統領の発言如何で、
その後の緊張が一気に高まるかもしれないな。と。
今回の国連スピーチは、かなりに気になっていました。
そういうわけで、
生の英語スピーチもチェックしたのですけど、
『独裁者=dictator』って言葉が1回出てきました。
トランプ大統領は、
スピーチの冒頭でアメリカ大統領としての就任からの立場を披露したあと、
すぐに北朝鮮への悲惨な現状について、
非難を始めます。
国民が餓死して、
アメリカの学生が拘束され、帰国とほぼ同時に死亡、
さらには、
日本から少女を拉致した犯罪への非難、
そして、
北朝鮮のミサイル開発への非難、と続くのですけど。
この流れの中、
アメリカの学生の話題と、日本の拉致事件の間に、
昨年起きた、
シンガポールでの『金正男暗殺事件』の話を挟みます。
ここで、『金正男』を『独裁者の兄』と述べて、『dictator’s』という言葉を使います。
しかし、
『金正恩』を名指しで『dictator』とは表現しませんでした。
かわりに『ロケットマン』という侮蔑表現を用いています。
これはブックマークを貼った記事にも書いてあるとおりです。
『北朝鮮=North Korea』という国名はしきりにでてきますが、
『金正恩』の名前は一切出てきません。
これをどう見るべきか……
私的には、
ひとまず北朝鮮への軍事作戦は、今すぐ行うつもりはないのだろう、と。
ただ、アメリカとしては
北朝鮮の現状を許容するつもりはない、と。
つまり、
北朝鮮が譲歩する返答待ち、と。
そういうメッセージなのかなぁ……。
と見ました。けど、
このあと、
北朝鮮がどう動くのでしょうか。