kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

戦争が始まった……? ――北朝鮮外相、太平洋でかつてない規模の水爆実験示唆

今朝というか、
日付変わったので昨朝からですが、
ずっと騒がしいこのニュースですけど。
ソースと見られる朝鮮中央通信社(KCNA)の記事を探して、
英語のサイトを見に行ってみたのですけども。
こっちには
まだ掲載されていないのですよねぇ……
ロイターの記事の元になった聯合ニュースの記事を見ても、
ロイターに掲載されていた内容とほとんど同じ、抜粋状態で。
ソースの朝鮮中央通信社(KCNA)のコメント全文は
載っていません。

放送については、
さすがに私の環境ではチェックできませんし。
朝鮮中央通信社(KCNA)には、
英語サイトの他に、
ハングルのサイトもあるのですけど。
ハングルはまったく読めないからなぁ……
というわけで、
ロイターの記事にブックマーク貼りました。


[22日 ロイター] - 韓国の聨合ニュースによると、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は22日、太平洋での水爆実験をかつてない規模で実施する可能性を示唆した。米国に対し「史上最高の強硬対抗措置」を検討すると金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が警告したことについて、ニューヨークで記者団からの質問に答えた。
同相は、金委員長の考えは正確には分からないとした上で、北朝鮮は水爆実験を検討する可能性があると述べたという。
金委員長は22日、トランプ米大統領北朝鮮を「完全に破壊する」と警告したことに対し、「史上最高の強硬対抗措置」を検討するとの異例の声明を発表した。
国営の朝鮮中央通信社(KCNA)によると、金委員長は、トランプ大統領について「精神が錯乱している」と指摘。トランプ氏の演説は「史上最も残忍な宣戦布告」であり、北朝鮮の核開発が「正しい道」だったことが裏付けられたと述べた。
トランプ大統領は21日、北朝鮮に対する制裁措置の強化を可能にする大統領令に署名。制裁措置を通じて同国の核・ミサイル開発の資金源を絶つ考えを示した。
大統領は記者団に対し「新たな大統領令で、北朝鮮が人類が手にした最も殺傷能力の高い兵器を開発する資金を絶つことができる」と語った。
国連のグテレス事務総長が各国首脳に対し、「無意識下での」戦争突入を避けるよう呼び掛けているにもかかわらず、米朝の威嚇の応酬が止まらない。韓国、ロシア、中国は双方に自制を求めている。

このニュースについては、
朝からずっとテレビやラジオ、インターネットのニュースサイトでも
取り上げられていて。
もっぱら、国連総会に出席していた北朝鮮の外相が
『太平洋上で水爆実験があるかもしれない』との発言を出したことで、
そちらばかり大きく取り上げられていますけど……
問題は、そっちじゃありません。
このロイターや聯合ニュースが掲載した記事の内容が、
真実なら、
金正恩委員長はアメリカから『宣戦布告を受けた』と明言しているのです。
実際、
ロイターの記事は、
1次ソースである、朝鮮中央通信社(KCNA)が出したニュースを
韓国メディアの聯合ニュースが抜粋したものを転載している形なので、
本当のところは、
北朝鮮金正恩委員長が何とコメントを出したのか、
わたしは確認出来ていないので今もって不明なのですけど。
記事の内容を素直に受け取るなら、
北朝鮮アメリカから宣戦布告を受けた、と捉えており、
そのための対抗手段を取る、
と、北朝鮮の指導者が断言したことになります。
そこで、
北朝鮮の外相が『太平洋上で水爆実験があるかもしれない』と言うのなら、
ハワイ、もしくはグアムなどのアメリカ領土に対して、
被害が及ぶ位置に、水素爆弾を搭載したミサイルが撃ち込まれる可能性がある。
と、そう考えられます。
もちろん、
これまで繰り返してきた北朝鮮のお得意の瀬戸際外交ハッタリ発言、
である可能性はかなり高いと思いますが。
むしろ、
アメリカ側がこの際ハッタリを逆手にとって、
北朝鮮の次の軍事挑発をアメリカとの戦争を開始した攻撃である、
と受け止め、
『自衛』の大義を得た、として。軍事行動に移る。
その可能性は十分にあり得る、と思います。
というよりも、
北朝鮮のハッタリよりも、
アメリカが軍事行動に出るリスクの方が遙かに高いと言えます。
なぜなら、
今回のトランプ大統領の演説を含めて、
アメリカの公式アナウンスは、
段階的に軍事的選択へと着実に進んでいるからです。
少なくとも、
北朝鮮瀬戸際外交のように、アメリカの出方を見ながら発言を撤回する、
という行き当たりばったりではなく、
現在可能な選択として、
これまでも、
ハッタリ抜きの選択肢を提示してきてましたから。
トランプ大統領の発言は、
『同盟国を守るためには、北朝鮮に攻撃の機会を与えずに屈服させるしかない』
という、
『ソウルを重大なリスクにさらさない方法で、北朝鮮にとれる軍事的な選択肢』がある、と
今月18日に答えたマティス国防長官の発言を、
その具体的な手段で述べただけに過ぎません。
アメリカは、ここまで一切ブレてません。
アメリカは自国と同盟国に被害が出たら、
 北朝鮮を壊滅させる攻撃を開始する』
と国連の場ではっきり方針の打ち出しています。
それに対して、
他国はアメリカに自重を求めるものの、
非難はしていません。
アメリカと北朝鮮の戦争を静観する構えです。

それを北朝鮮が理解しているのか。
仮に、
今回の北朝鮮の声明が、
洋上で水爆実験を行いたいがための物だとしても。
『宣戦布告』は取り返しの付かない発言ではないか、と。
後から悔やむ事態になりそうな、そんな気がします。



ところで、
この落書きを書いている間に、
産経新聞が、件の金正恩のメッセージの全文を掲載してくれました。
この内容が、
撤回されることを望みます……けど。もう無理なんだろうなぁ。
今夜は、
朝まで起きてないとダメかな。



金正恩朝鮮労働党委員長の声明全文は次の通り(ラヂオプレスの報道から)。


 最近、朝鮮半島情勢がかつてないほど激化して刻一刻と一触即発の危機状態に突き進んでいる深刻な状況の下で、国連の舞台に初めてしゃしゃり出た米国執権者(トランプ米大統領)の演説内容は世界的な関心事にほかならない。
 ある程度推察はしていたが、私はそれでも世界最大の公式外交舞台であるからには、米国大統領なる者がこれまでのように自分の事務室で即興的にいかなる言葉でもやたらと吐いていたのとは多少は区別される、型通りの準備された発言でもするものと予想していた。
 しかし、米国執権者は情勢緩和に役立ち得るそれなりに説得力のある発言をするどころか、わが国家の「完全破壊」という歴代いずれの米国大統領からも聞いたことのなかった前代未聞の無知蒙昧(もうまい)な気が狂ったラッパを吹きまくった。
 おじけづいた犬はさらに騒々しくほえるものである。
 トランプに勧告するが、世界に向かって話すときには当該の語彙を慎重に選択して相手を見極めて行うべきである。
 わが方の政権を交代させたり制度を転覆させたりするという威嚇の枠から抜け出し、一つの主権国家を完全に壊滅させるという反人倫的な意志を国連舞台で公然とわめく米大統領精神障害患者さながらの狂態は、正常な人まで道理の分別と沈着性を失わせる。
 私はきょう、米大統領選挙当時、トランプに関して「政治門外漢」「政治異端児」だと嘲弄されていた言葉を再び想起することになる。
 大統領となって世界の全ての諸国を威嚇、恐喝して世の中をいつにも増して騒がせているトランプは、一国の武力を握った最高統帥権者として非適格であり、彼は明らかに政治家ではなく、火遊びを好むならず者、ごろつきだということで間違いない。
 包み隠さぬ意志表明によって米国の選択案について説明した米国執権者の発言は、私を驚かせたり立ち止まらせたりしたのではなく、私が選択した道が正しく、最後まで進むべき道だということを証明した。
 トランプが世界の面前で、私と国家の存在自体を否定して侮辱し、わが共和国をなくすという歴代で最も暴悪な宣戦布告をしてきた以上、わが方もそれに見合った史上最高の超強硬対応措置断行を慎重に考慮するであろう。
 話の内容を聞き分けることができずに自分の話ばかりをする老いぼれには行動で示してやるのが最善である。
 私は、朝鮮民主主義人民共和国を代表する者として、わが国家と人民の尊厳と名誉、そして私自身の全てを懸けて、わが共和国の絶滅を叫んだ米国統帥権者の妄言に対する代価を必ず受け取るであろう。
 これはトランプが好む修辞学的表現でない。
 私は、トランプがわが方のどの程度の反発まで予想してそのような怪異な言葉を吐いたのかを深く考えている。
 トランプが何を考えようとも、それ以上の結果を目の当たりにすることになるであろう。
 米国の老いぼれの狂人を必ずや、必ずや火で罰するであろう。