kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

リセットしちゃダメでしょ――『冒険の書』を消したがる小池新党の話

さすがにコレはダメだろ。マズいだろう、と思います。
たぶん、やっていることは『日本のトランプ』と表現していいと思うんですよ。
前任者の功績、政策を全否定することで、
自身の訴求力につなげていく、というか。民心を掌握する手法に用いている、とか。
その辺の行動が、まったく同じですから。


『リセット』ってのは、政治では『失敗』でしかないのですよ。
それまでの議論を白紙にして一からやり直す、ってのは、
過去にも例があります。
八ッ場ダム』の件しかり、
『沖縄米軍基地移設問題』の件しかり、
築地市場移転問題』の件しかり。
で、結果がどうなったのか……って、どうにもなりませんでした。
明確な解決手段を持って問題を解決する、
っていうのではなく、
とにかくにどうなるか分からないけど、白紙にして考え直してみよう。
ってのは、
どうにもならなくて同じ結果にしかなりませんでした。
としかなりません。
リセットしなくても同じ事ができただろう、と。


『リセット』ってのは、結果をもたらしてくれる手段ではないんです。
ただ白紙になるだけです。使われた時間や費用は戻ってこない。
『テレビゲーム』なんかが、もっとも分かりやすい例なのですけど、
『リセット』というのは、
単にそれまで積み上げてきた記録を消すだけの行為で、
そこから新たに何かが生まれる仕組みではないのですね。
今まで積み上げてきた物を消してしまうだけなのです。
別の方法・進み方を試してみたいから、
新たに試してみたい、やり直してみたい内容がある時には
大変有効な手段ですけど。
明確もビジョンもない『リセット』は、現状を破壊するだけです。
そして、
それまで積み上げてきたことと同じ内容を、
同じだけの時間と費用とかけて、やり直すだけの行為です。
2度手間です。
『テレビゲーム』で例えるなら、
某国民的RPGの『冒険の書が消えました』って悪夢を政治で再現する、
とんでもない愚行ですね。


ただねぇ……
思考停止したまま難しいことに頭を悩ませる必要が無いので、
もっともお手軽で分かりやすい『選挙公約』であることは事実です。
前には『自民党をぶっ壊す』と言って、
総理大臣になった人が居ました。
それで、その後に行われた政策、施政が『希望』といえる物だった、かというと。
『絶望の時代』と評する人もけっこう多いわけです。
蛇蝎のごとく嫌い、憎んでいる人すらいます。
『改革』を訴えるなら、
目指すべき『フロンティア』を明確に示すべきです。
今の日本には、もうブルーオーシャンはほとんど、いや全く存在してません。
新たなブルーオーシャンの無い中での改革は、
誰かの利益を削って別の人に付け替える、
単なる移転……
よく『再配分』なんて見栄えのいい言葉で主張されますけど、
ぶっちゃけ右から左に移し替えているだけです。わざわざ手間暇コストをかけて。
まあ、それが政治の役割、社会保障の一部である、
ってのも事実なんですけど。
単に政治的、税コストをかけただけで、誰も幸せにならない、
ということが往々にしてあります。


そろそろ、
国民は真剣に悩んで、自分の頭で考えて、
自分の選ぶ未来を検討するべきではないですかね。




 皆さま、おはようございます。希望の党代表、小池百合子です。しがらみのない政治、そして大胆な改革を築いていく新しい政治、まさに日本をリセットするために希望の党を立ち上げる。リセットするからこそしがらみがない、いえしがらみがないからリセットができる。
 今、この時期に日本をリセットしなければ、国際間競争、また日本の安全保障等々、十分守りきれないのではないか。そういう危機感を共有する仲間が集まった。きょうから希望の党、スタートします。
 「希望」という2文字、小学生の習字の際にもっとも書かれる2文字だ。平和そして希望、特に希望という2文字がお正月の最初の書き初めで書かれる2文字だ。日本にはありとあらゆるものがある。ものがあふれている。でも今、希望が足りない、私はそう思っている。みんなが不安を抱くからこそ、これからの日本どうなるんだ、老後はどうなるんだ、この子はどうなるんだ−。そんな不安の中で私たちは希望の党を作り、しがらみのない政治を作り上げることによって、国民の皆さんに希望を届けていきたい、そういう思いでいっぱいだ。
 そして改革をする。その精神のベースにあるのは実はこれまでの伝統や文化や日本の心を守っていく、そんな保守の精神だ。寛容な改革の精神に燃えた保守、新しい政党だ。
 私は現在都知事をしている。先日も東京23区内の大学の定員を抑制するということを大臣告示で行うという話を聞いて、大変ショックを受けた。その流れはすっかりと全国知事会の中でもできている。東京一極集中の問題は学生が多いことだと、極めて単純な話で、今結論を出そうとしている。そのうちの一つかもしれないが、どうでしょうか。わが国の大学の最高峰といわれている東京大学においても、アジアの中でも1位を保ってきた。しかし、ここ数年じりじりとランクを下げ、今やシンガポール大学にとうの昔に抜かれている。
 世界で見てどうか。オックスフォード大学や世界の名門校の中で、東京大学は39位であったのが2017年の段階で46位。じりじりとランクを下げている。私が経済キャスターをしていたころの世界の企業の時価総額、これを比べてみると90年代初めは1位が日本のNTTだった。そしてその後に続くのが日本の銀行がだーっと続いていた。ジャパン・アズ・ナンバーワンという言葉もあった。しかし、その後はどうか。2000年代に変わる時価総額の順位は中国の企業がダッと並ぶ。そして今、どうでしょうか。最新のところではアマゾンやグーグル、こういったところが世界の1位となっている。ちなみにアップルが1位だ。
 一方で、わが国を代表するような企業が今、瀬戸際に立たされている。さあ、これからこの日本でどうやって食べていくのか、どうやって安心した生活を行っていくのか。私は自民党の中でも党税調の端くれにいたが、毎日匍匐前進するかのような改正が行われて、それが風物詩のようになっている。しかし、その1ミリ1ミリの変化では世界の変化について行けない。
 そんな危機感を抱き、私はまず東京で改革していこうと思い、都知事選に挑戦した。仲間を募って都議選にも挑戦した。しがらみのない、逆に言えばサポートしてくれる団体がない、そのような選挙であったが、一人一人の有権者は変えてくれよと、そして日本に東京に希望を抱かせてくれよと、そんな思いが街角に街中にあふれていた。
 そういう中にあって、私は日本津々浦々、北海道から沖縄まで事情が違う。だからこそ地方分権もしっかりと言葉だけでなく真剣にそれを改革していかなければならない。地方にあった改革をしていかなければならない。しかし全国知事会のほとんどは霞が関出身の方々で、むしろ中央集権を促進するかのような動きをとっている。
 今こそ、しがらみのない政治、しがらみのない改革を大胆に行っていかなければならない。今の状況は東アジア情勢、極めて厳しい。北朝鮮情勢がこういう中にあって政治空白があっていいのか。いいはずがない。しかしながら、すでに安倍総理は総理の専権事項として解散総選挙をうたっている。
 であるならば、ここは改革のチャンスだ。国民の皆様一人一人の声をしっかりと受け止めてしがらみのない政治、寛容な保守、改革の政治、希望の党が皆さんに希望を抱いてもらえるように変えるところは大胆に変えていく。守るべきはきめ細やかに守っていく。そんなメリハリのついた希望の党の政治、これから今日のチャーターメンバーの皆さんをはじめ、これからも多くの仲間が増えていくことでありましょう。
 どうぞ皆さんとともに希望を求めていきましょう。希望を手にしてまいりましょう。そして今こそ、日本が世界の片隅の一つの国だったね、と記憶にただ残るだけでなく、これからも世界をリードするそんな日本であり続けるために、希望の党にお力を賜りますように、よろしくお願い申し上げる。


追記:
小池百合子が人間として全く信用できないのは、
現状ではっきりしています。
『日本をリセットする』と言いながら、本人は都知事のまま。
辞めるつもりはない、と明言している。
まったくリセットしてませんよね。
ここから推察できる人間像は、
自分が喋っている『選挙公約』を実現する気が無い『嘘つき』か、
それとも、
自分だけは枠の外に居て何モノにも縛られないと勘違いしている『独裁者』か、
そのどちらかでしょう。
他人の人生はリセットするけど、自分の利権は守る。
『責任はないのか』なんて告発したら、
告発した人間を鼻で笑って蹴落とすでしょうね。


こんな人間にいったい何が期待できるのか。


なんというか、
ここまであからさまに馬脚を現すのも珍しいですけど。
それだけ、
『国民なんてバカばっかり』って舐めてかかっているんでしょうね。