うーん……なんというか。
こういうデモ隊の先頭に立って、メッセージカードを掲げるのは、
この人の役目ではないと思うのですよ。
仮にも、いや仮ではなくて誠に数年前は総理大臣だったのですから。
政界に伝手だってあるでしょうし。
それは日本国内のみならず、諸外国にも及ぶはずで。
そういう人達を繋げるパイプ役に徹して、
政策を実現する、というか。
目標を達成するために沢山の人を繋げて尽力する、ってのが、
政治家の、
もう『元』政治家だとしても、
在るべき姿、本来の有り様ではないでしょうか。
こんな風にデモ隊の先頭に立っての、
個人的なパフォーマンスは、市民に任せておけばいいのです。
人には、
それぞれの立場に合わせた、というより、
立場に付随する責任、というものがあるのですから。
私的にはそのように考えるのですけど。
どうも、
今は亡き旧・民主党のお偉方、というか。
旧・民主党で名前を売っていた方々というのは、
そのようには考えないのですかねぇ。
かつての民主党政権の後半など、とくに顕著だったのですが、
『俺が! 俺が!』で
みんな『お山の大将』になりたがって、
個人的なパフォーマンスに走って、
その後、選挙で大敗して野党に転落にしてからも、国会審議ではテレビカメラを意識したパフォーマンスで目立つことばかりしているだけで、
審議の中身がスカスカという、
そういう個人的なパフォーマンスというか、
政治家に求められる役割とはかけ離れた行動ばかり目立って。
それ以外では、
大した活動をしていることとかあまり聞きません。
これについては、
旧・社会党系の議員とか、
労組系から上がってきた合流組の方が、
けっこうワークショップみたいな活動に参加していたりして、
意外なところで名前を目にしたりすることが多いです。
その意味では、
旧・民主党の中で……今だと民進党と名前を変えて、
次の選挙では公認候補が独りもいなくなってしまった政党ですが、
その中で、
市民にネットワークを張って、
地道な政治活動をしているのは、
こっちの『護憲派』と呼ばれていた人達の方が多かったように思えます。
ただ、
それとデモ隊の先頭に立ってメッセージカードを掲げるのは、
まったく次元の違う話で。
なにか勘違いしている、としか思えません。
たぶん、
この人の残念なところは、
その『ズレ』が、
首相になって、その座を降りて、党を去って、政治家を引退して、
それでも実感できていない、というか理解していない、というか。
修正できなかった、
その感性で政治家をしていた事なんでしょうねぇ。
この『ズレ』が修正されて、
まともな感性で政治に向き合っていたら、
ひょっとすると、
『大宰相』として歴史に名前を残していたかもしれない、それだけの位置にいたんですけど。
ダメでしたねぇ。
とことんダメなままですねぇ。
死ぬまで治らないのでしょうか……
鳩山由紀夫元首相が29日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議し、工事が続く現地で座り込みに参加したことが分かった。鳩山氏は政界引退後、たびたび辺野古を訪れて反対派市民らを支援しているが、座り込みは初めて。
鳩山氏はこの日午前、反対派が抗議活動をしている移設先の米軍キャンプ・シュワブ前を元民主党国会議員らとともにスーツ姿で訪問。「アベ政治を許さない」と書かれたプラカードを持って道路脇に座り込んだ。
取材に対し「みんながトラックの資材搬入に抵抗しようとしていたので、居合わせた私も協力したいと中に入った。日本人として(辺野古移設を)もう一度考え直さなければならないと自分にも言い聞かせて行動した」と述べた。
鳩山氏は民主党代表当時に普天間飛行場の移設先を「最低でも県外」と唱えたが、民主党政権は代替案を見つけられず、辺野古移設に回帰した経緯がある。