というわけで、朝の6時くらいまでは起きてました。
それでじぃっとニュースを待っていたのですけど。
北朝鮮のミサイル発射はなかったですねぇ。
……いや別に期待していたわけじゃないんです。
もしかしたら無いのかなぁ……と、
思っていた部分もあったので。気になっていたんですよね。
というのも昨日あるニュースが流れて、
「これはひょっとすると……」と思っていたところに、
今日もう一つ新たに情報が加わって、確信できましたので。
何を確信したのか、と言いますと。
のだろうと。
というわけで、その根拠としたニュース2つにブックマークを貼りました。
まず一つは、
ロシアを訪問中の北朝鮮政府の高官が非公式にした発言。
『アメリカと直接対話を続けている』のを認めました。
いちおうかなり前に少し書きましたけど。
北朝鮮がミサイルを発射しない時期、って。アメリカと直接交渉をしている場合がある。
今回の小康状態はどうもそれのようです。
わざわざロシアで、こういう事を発表するというのは、
ロシアをバックにつけて北朝鮮がアメリカに交渉で圧力をかけたい、という思惑なのでしょう。
北朝鮮との交渉において主導権を発揮したいロシアの思惑とも一致したのでしょうね。
さて、
北朝鮮とアメリカが秘密裏に協議を続けている情報が流れたのは、
かなり前、今年の8月にもそういう情報が出ていて。
この時はAP通信がソースでした。
あの、帰国後に死亡してしまった大学生の解放後、
まだ北朝鮮に拘束されたままのアメリカ人の解放交渉、がテーマにされていた時期です。
つまり、アメリカは
今年の5月にノルウェーで北朝鮮との非公式協議が行っていたのが発覚した後、
これまでずぅっと、秘密裏に北朝鮮との交渉を重ねていたことになります。
まあ、
このこと自体は外交交渉ではよくある話なので、
今回の北朝鮮高官の発言も、取り立てて重要な話題ではないのですけど。
この発言ともう一つのニュースが重なってくると、
俄然重みが変わってきます。
といわけで、そのもう一つのニュースですが、
カーター元大統領の訪朝発言です。
こっちの方は、あまり注目されていないようで、
ブックマークを貼っている人の数も少ないですね。
数だけ比べると、
昨日のアメリカの高官が韓国からの資産移動を推奨する、と非公式に発言したのを報じる記事の10分の1くらいでしょうか。
日本のネット界隈でも、
カーター元大統領の発言は、
ボケ老人の戯言、的な扱いですが……
私的には、
なぜこの時期にこの人がそんな発言を表に出してきたのか、
そこに大きな意味がある、と感じています。
というのも、
元大統領クラスが北朝鮮へ行く、というのなら、
『子供の使い』にはなりません。
まず間違いなく『全権大使』クラス、
すべての事務関係の調整が終わり、
『ゴー』か『ノー』か決める一大場面でしか使いようがありません。
これは現実にはどのような場面か、と言えば、
交渉の最初の入り口、もしくは最終局面のまとめ段階、そのどちらかです。
そして、
アメリカと北朝鮮は既に長い協議を済ませているのですから、
今迎えているのは『交渉の最終局面』であり『「ゴー」か「ノー」かの決断を迫る時期』ということになります。
そういうコメントを元大統領がわざわざ表立って出してくる、というのは、
どこからかそういう情報が入ってきたからでしょう。
というのもこういうコメントは現実とある程度リンクしていればこそ効力を持ちますが、
まったく無関係では意味がありません。
単なるボケ老人の戯れ言、で終わってしまいます。
今のところ日本国内ではその扱いです。
しかし、ここへ来てのアメリカ側のあらゆるチャンネルを使った
北朝鮮への圧力などと合わせて検討すると、
(米軍の即応体制、資産移動の示唆などこれまで控えていたコメントの流布等)
むしろ、
秘密交渉が最終局面に達している、と見るべきではないでしょうか。
とまあ、いろいろ書いてきましたけど。
仮に交渉が最終局面に入っていてアメリカが決断するのなら、
トランプ大統領が北朝鮮へ行くんじゃないかなぁ。
そして、金正恩と直接対話をするんじゃないか、と思います。
そうやって面子を立てて、北朝鮮に核を放棄させる。
私的には、
アメリカが交渉をまとめるつもりなら、こういうシナリオになるだろう、
と思ったりしてます。
だって、
トランプ大統領、こういう重大な決断を誰かに任せる、ってのはなさそうだもの。
あと、米大統領の見せ場としてこれ以上の見せ場はないでしょうし。
北朝鮮に核開発を放棄させたら、
『アメリカの危機を救ったヒーロー』ですから。
その一番の見せ場を、あのトランプ大統領が他の人に譲る……それはあり得ないでしょう?
ロシアを訪問中の北朝鮮政府の高官が「アメリカと直接対話を続けている」と発言しました。
北朝鮮外務省の崔善姫(チェ・ソンヒ)北米局長は23日、プーチン大統領の母校で報道陣に非公開で講演しました。崔局長は、アメリカとの直接対話を続けているという内容の発言をしたということです。
講演を聞いたイギリス人学生:「対話などないと考えられていましたが、 本当は対話があったということですね」「(Q.米国と率直な対話をしていると述べたということか?)はっきりそう言いました」
崔局長はこの講演の前にモスクワで核不拡散に関する国際会議に出席していましたが、「非核化を前提としたアメリカとの対話には応じない」と強調していました。
10月23日 11時08分
1994年に電撃的に北朝鮮を訪問し、核危機の回避に尽力したアメリカのカーター元大統領は、最近の北朝鮮の核・ミサイル開発に懸念を示したうえで、トランプ政権が必要とするなら、事態打開のため、みずから北朝鮮を訪問する意向を示しました。
カーター元大統領は、22日付けのアメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズに掲載されたインタビューで、北朝鮮について、「朝鮮半島や日本、それに、太平洋のアメリカ領やおそらくアメリカ本土さえも破壊できる核兵器を得たと思う」と述べ、最近の核・ミサイル開発に懸念を示しました。
そのうえで、ホワイトハウスのマクマスター大統領補佐官に「必要とするなら私は用意がある」と伝えたことを明らかにし、トランプ政権が必要とするなら、事態打開のため、みずから北朝鮮を訪問する意向を示しました。
これについて、ホワイトハウスの当局者はNHKの取材に対し、「ナンセンスだ」と述べ、カーター元大統領の北朝鮮訪問に否定的な考えを示しています。
カーター元大統領は、1994年に電撃的に北朝鮮を訪問し、いわゆる第1次核危機の回避に尽力したほか、北朝鮮に拘束されていたアメリカ人男性の解放などのため、2010年と2011年にも訪朝しています。