うーん、なんというかこういう書き方はあまりしないのですけど。
ちょっともう腹に据えかねる、というか。
お前らいい加減、目を覚ませ。と。
正直、
マスコミがこういう馬鹿な意見ばかり書いて、
『政権交代』とか『二大政党制』みたいな『幻想』を囃し立てるから、
日本の政治は『自民一強』が続いて、まともに機能しないのだ。
と、
そろそろその事実に気がつけよ、と。
いちおう朝日新聞の記事にブックマーク貼りましたけど。
別に朝日新聞に限ったわけではなくて、
大手マスコミ、揃って似たような記事だしてますよね。
アホか、と。
はっきり言って、今の小選挙区制は「強者1強」しか生み出さないシステムです。
だって勝ち残りが『一人』だけなんですもの。
つまり、
二番目、三番目の意見をいっさい認めないシステム、
それが今の小選挙区制です。
つまり
『死票が云々』ってのは制度そのものの欠陥であって、
どこの政党が勝った選挙結果が問題なのではなくて、
『小選挙区制度』そのものなのです。
だから、批判するなら、選挙制度を批判しないとまったく意味が無いのです。
野党が連合しようが別れたままだろうが、
それは『死票』問題の本質では無いのですよ。
むしろ枝葉の部分で、枝葉ばかり取り上げるのは本末転倒の極みです。
そもそも、
野党連合とか簡単に言いますけどね。
誰にだって譲れない意見はあるのよ。
しかし、それを切り捨てて『連合』するというのは自己否定であって、
支持者切り捨て、です。
連合できない部分は全部切り捨てなんだから。
それで勝ったとして、その勝利にいったい何の意味がありますか?
結局マイノリティーの意見は全部切り捨てですよ。
それじゃあ『死票』の山を築いている今と同じでしょ?
ところで、
かつての民主党以下、野党がジリ貧になってますけどね。
これも当然です。
『小選挙区制』は『勝者総取り』システムですから。
負けた方は何もできなくなるシステムなんですよ。
選挙で負けた瞬間、手も足も出なくなるシステムです。
つまり、
与党が延々と勝ち続けて、野党にはほとんど敗者復活の機会が無いシステムです。
だって、
2番目、3番目の存在を許さない、のですから。
ハッキリ言って、
『博打』には向いてます。1発勝負で勝てればなんとかなる……みたいな
勘違いができますから。
けれども、
回数を重ねれば、資本も人材も豊富な方が勝つ回数が多く、
中小は負ける回数が増えるたびにじり貧になって、成長なんてできないシステムです。
野党が勝てないのは当然なんですよ。
というのも、
今の小選挙区制だと『与党の分裂』というのは、ほとんど望めません。
なぜなら、
分裂した少数派は選挙で負けるリスクが高いから、
『分裂しても先が無い』と選択にブレーキがかかるためです。
それは、まさに『郵政選挙』が証明しました。
与党側から刺客を送られて、負けたら最後、
分裂した勢力は、アレの繰り返しです。
真っ二つに近い形で割れる、というのなら、まだしも、
真っ二つに割れる……『踏み絵を踏ませる』みたいな状況ですから、そんな状況はほとんどあり得ないでしょう。
つまり何がいいたいか、というと、
今の小選挙区制で死票を数えることなど、まったくの無意味。
死票を活かすなら、即刻小選挙区制を廃止し中選挙区以上への移行を提案するべき。
それも提案できない朝日新聞はバカの極み。
という話です。
それでさ、
ついでだからここに書くけど、
立憲民主党の枝野代表が、憲法改正に応じる条件として総理大臣の解散権の制限を持ち出しているけど、
そうじゃなくて、小選挙区制の廃止、中選挙区への移行を打ち出すべき、です。
つまり衆議院選挙制度の抜本的見直しですね。
これは別に枝野代表では無くて、公明党の山口代表でも、維新や希望の党でも構わないのですけど。
「選挙改革」という一大事を「憲法改正」審議の条件とするべきです。
おそらく、
ここを逃せば、今後この小選挙区制を廃止する「抜本的な選挙改革」ができる機会は二度と無く、
野党はじり貧のままスリ潰れていくだけになります。
野党が生き残りと、今以上の拡大を遂げるためには、
何が何でも「中選挙区」への移行が必要です。
このままだと、何度やっても与党には勝てないまま、新人も育たずスリ潰れていくだけです。
だって、小選挙区では、ほとんど与党が勝ち残り。
比例区ではそれなりに勝てるけど、ここはベテランの指定席ですよ。
新人が勝ち残る場所がないじゃないですか。
それは、
今回の選挙で『希望の党』などの惨憺たる結果に現れています。
あれだけ候補者を立てたのに、新顔の議員が生き残っていませんよね。
これは、
そのまま有力新人は与党に集まり、野党にはまともな人材が集まらない。
ということにも繋がっていきます。
だって、勝てないのがハッキリしているのですから。
そんな所へ、余所の世界から飛び込もう、ってまともな人は考えませんよ。
かろうじて、看板、地盤の引き継ぎで細々と生きながらえるのが出来るくらいですね。
というか
『政権交代』ってのが、そもそも幻影だって話ですよ。
自民党が政権を失ったのは、細川政権が誕生した時と、民主党政権の時の2度だけ。
でこの時期って、年表と照らし合わせると分かるのだけど、
直前にそれぞれ、
「バブル崩壊」「リーマンショック」という日本経済の一大転換期を迎えています。
つまり、景気がどん底で誰が何をやろうがまずもってどうにもならない現状に、
嫌気がさした国民が感情的に反自民へ票を入れた……それで素人を政府に送り込んで失敗した。
その繰り返し。
だから
「政権交代には10年かかる」って発言がどこかであったみたいだけど、
これはきちんと裏付けがあって、だいたい景気の波が10〜15年でどん底になるから、
そこで国民がまた感情的になって与党を手放すのを狙って全国的な組織を作る、って話ですね。
というわけで、
このまま国民が何も学ばないなら、
次に経済がクラッシュしたときには、
どんなバカでも政権を取れますよ、って話です。
ただし、
現状だとその前に今の野党はスリ潰れて、ネガティブなイメージがますます増え、
国民からそっぽを向かれ、
結局
政権交代になんて夢のまた夢で終わるでしょう。
ちなみに、
マスコミ大好きの二大政党制、政権交代の行き着く先が、
まさにいま起きています。
イギリスのEU離脱騒動、
そして、
アメリカのトランプ大統領の誕生、国家の深刻な分断です。
これが『二大政党制』の国民に提供する明るい未来ですよ。
朝日新聞は、日本をこんな惨状に追い込もうとしているのです。最低ですよね。
今回の衆院選は、政権批判票の受け皿となる野党が分散したのが大きな特徴だ。複数の野党候補(野党系無所属を含む)が競合した「野党分裂型」226選挙区のうち、約8割の183選挙区で与党候補が勝利をおさめた。一方、朝日新聞が各野党候補の得票を単純合算して試算したところ、このうち3割超の63選挙区で勝敗が逆転する結果となり、野党の分散が与党側に有利に働いたことがうかがえる。
「野党分裂型」の226選挙区は全289選挙区の78%を占める。結果は与党183勝、野党43勝と与党側の大勝だった。これに対し、「与野党一騎打ち型」の57選挙区では、与党39勝、野党18勝。分裂型に比べて野党側が善戦した。
野党が分散した最大の原因は、民進党の分裂だ。民進の前原誠司代表が衆院選前に小池百合子・東京都知事率いる希望の党への合流を表明。民進で立候補を予定していた人は希望、立憲民主党、無所属に3分裂した。
ただ、民進は前原執行部の発足以前、共産党や社民党などとの野党共闘を進めていた。昨年7月の参院選では、32の1人区で野党統一候補を擁立し、11勝という成果を上げていた。
そこで、「立憲、希望、共産、社民、野党系無所属による野党共闘」が成功していればという仮定のもと、朝日新聞は独自に、各選挙区でのこれらの候補の得票を単純に合算する試算を行った。その結果、「野党分裂型」226選挙区のうち、63選挙区で勝敗が入れ替わり、与党120勝、野党106勝となった。
ログイン前の続き63選挙区のうち、圧倒的に多いのが、希望と共産が競合するパターンで、49選挙区にのぼる。また、立憲と希望が競合したのは19選挙区あった。
東京では、「野党分裂型」のうち、与党勝利の19選挙区を試算すると、14選挙区で野党勝利に逆転。萩生田光一・自民党幹事長代行、下村博文・元文部科学相、石原伸晃・前経済再生相はいずれも「立憲・希望・共産」候補の合計得票数を下回った。
また、野党統一候補が実現していれば、閣僚経験者も議席を脅かされる試算となった。野党候補の合計得票数は上川陽子法相、江崎鉄磨沖縄北方相の2閣僚の得票数を上回ったほか、金田勝年・前法相も「希望・共産」候補の合計得票数には届いていない。(田嶋慶彦)
■共闘崩壊で社共は「恨み節」
与野党で「1対1」の構図をつくる試みは失敗し、候補者の乱立で自民に「漁夫の利」を奪われた格好の野党からは、分断のきっかけをつくった民進党への「恨み節」が相次いだ。
「率直に民進党の行為には強い怒りを感じている。もし(民進、共産、自由、社民の)4野党の固まりとして総選挙を戦う形が取れたら、こんな自公の多数を許す結果にならなかった」
共産の志位和夫委員長は23日未明の記者会見で、解散直前に希望の党への合流方針を表明し、4党の野党共闘路線を壊した前原氏を強い言葉で批判した。比例得票の割合が33%だった自民が、小選挙区を含めた全議席(計465)の61%を得たことについて、同日発表した党常任幹部会声明で「虚構の多数に過ぎない」と指摘した。
社民党の吉田忠智党首も23日、「接戦区は一本化したかった。前原代表の判断は疑念を持たざるを得ない」と同調した。
ただ、小選挙区での共産党の擁立方針が、野党分裂を招いた面も否めない。共産は、立憲、社民と無所属の一部との間で競合する67小選挙区で候補者を降ろしたが、「自民の補完勢力」と位置づけた希望が候補者を立てた選挙区のほとんどには擁立した。その結果、小選挙区で議席を得た沖縄1区を除き、選挙区あたり数万程度ある共産票は事実上「死票」となり、立憲幹部は「共産党が降ろしていたら勝てる希望候補はたくさんいた」と悔やんだ。
ただ、批判を浴びる前原氏の受け止めは違う。23日未明の会見で、9月の代表就任直後に相次いだ離党騒動について、「最大の理由は共産党との共闘に対する反対だった。民進党のまま野党共闘で突っ込んでいたら空中分解するほどの離党者が出た」と主張。政権選択の衆院選では、安全保障など基本政策が異なる共産との共闘は不可能との立場を取る前原氏は、希望との合流について「何らかの局面展開に賭けた。結果責任は重く受け止める」と振り返った。(石松恒)
追記:
さすがにこういうのは書きたくないですけど。
そろそろやっぱり我々国民も目を覚まさないといけないので、
ここで書きますけど。
本当は、こういうことをマスコミにきちんと書いて欲しいのですけどね。
今年は、というか
去年からやたらデモとか『モリカケ』とかうるさくて、審議なんてまともに進まなかった、
というより、そもそも審議なんて存在しなかった……って状況でしたけど。
これ、
全部『小選挙区制度』の弊害ですよ。
野党には、与党の監視役を望む――とかしたり顔でいう人が多いのですけど。
監視役では選挙に勝てないわけですよ。
与党と常に1対1の対決になるわけですから。
きちんと政策が進んだ分だけ、成果をあげた与党が有利になり、
小選挙区で野党候補が負けるわけです。
じゃあ、まともな政策議論をすればいいのか――政策議論しても与党に勝てないわけです。
これは能力云々の前に、
議論を尽くして法案が無事に成立して終わった時点で、
やっぱりそれは与党の成果になるわけです。
最終的に野党の修正意見を与党が認めたとして、
結果として部分的に野党が参加しただけで、なのですね。
それで、次の小選挙区選挙では成果をあげた与党と、
部分的な成果しかあげられなかった野党が1対1で闘うわけですから、
常識的に与党が有利で勝つわけです。
こうなると、
野党が選挙に勝つ手段は『与党に成果を上げさせない』――これしか存在しません。
小選挙区制度では、
政策議論をすることも、政策を提案することも、選挙の勝利、野党の活動の成果に一切繋がらないわけですから。
『与党に何もさせない』ための議事妨害、
現行の小選挙区制度が続く限り、野党が可能な手段はそれしかないわけです。
今回の選挙がまさにそれに近かったわけで、
野党の徹底した「モリカケ」抗議で議事をサボタージュして与党の行動を封じて、
何も成果をあげられない自民党、安倍首相への不信感が少しでも募るように仕組むわけです。
これで野党はようやく与党の対等とまでは行きませんが、それなりの勝負が出来る土俵に立てるわけですね。
ただし、
安部首相が急襲的な解散に打って出たことで、
準備期間を与えませんでした。
それでも、解散直後の意識調査の結果には、与党と野党でそれほどの開きはなかったのです。
ここまで審議サボタージュを徹底したから、
解散直後はなんとか互角のところまで持ち込めたのです。
結局、
その後、野党が一本化なんて支持者を裏切る行動を取れるわけが無く、
個別に闘って与党に負けるわけですけど。
本当はさ、
こういうシビアな現実をマスコミが記事に書いて、
現状の誤りをただすべきなのよ。
なんで、
野党があんなにグチャグチャしているのか、
グチャグチャになるまで必死に生き残りをはからないと、議員として生き残れないからで。
それはつまり、
議員として生き残れないなら、
政策も議論もなにも意味がないのですよ。そんなの全部二の次になるわけです。
まじめに政策議論しても、選挙には勝てないのが、
今のままの『小選挙区制度』ではハッキリしているわけです。
たぶん、
このまま『小選挙区制度』が続くのなら、今年のような国会が空転する状況が毎年続くんじゃ無いのかな。
だって、
野党の立場なら、
他に手段がないんだもの。
果たして、
それが国民にとって益があるのでしょうかね。
あと何年、国会の空転が続けば、国民はその事実に気がつくのかな。
追記の追記:
あぁ、あと「中選挙区」を引き合いに出しましたけど。
その上の「大選挙区」でも良いと思います。
とにかく
新人と与党が1対1で対決する現状の「小選挙区制」ではなく選挙区から複数人が当選するシステム。
それに戻すべきです。