ここで、独立派と反対派が衝突して、武力暴動に発展すると、
政府が軍隊を介入させる口実になりますからねぇ。
さすがに、
いろいろ自重したようです。
けれども、
これからスペイン政府が、
今回の独立宣言を白紙に戻す具体的な手段として、
州議会の解散、再選挙を行う、と発表していますし。
これは言うなれば、
『問答無用の実力行使』された状況になりますから、
独立派が黙ってみている、とは思えません。
とはいえ、
スペイン政府側からしたら、
いきなり『独立住民投票』を初めて『宣言』をした、
独立派の方が先に手を出した。ってことになるのでしょうし。
今のところは、
静かに進んでいますけど。
これがいつまで続くのか。
独立派は諸外国の支援を期待していたみたいですが、
アメリカ、イギリスをはじめとして、
カタルーニャの独立を承認しない声明を発表している国が出てきている中で、
先進国の中で独立を支援する声明を出している、ところは、
今のところ出てきていません。
このまま、
孤立無援で追い詰められていくとどうなるのか?
黙って白旗をあげるのか、
それとも暴発するのか、
その風向きによってはEUの屋台骨が吹っ飛ぶ恐れもあるわけで、
私的には、
ここまで民意が真っ二つに割れた状態で、
暴力に訴えずに上手く決着をつけられるのか、はなはだ疑問です。
殴り合いの力で方を付けるしかないのではないか、
と思うのですけど。
どうなんでしょう?
遠い異国の話なのですが、
目が離せませんねぇ。
10月30日 4時55分
スペインのカタルーニャ州で議会による一方的な独立宣言が可決されたことを受けて、中心都市のバルセロナでは独立に反対する人たちによる大規模なデモが行われ、市民の間でも分断が表面化しています。
スペイン北東部のバルセロナでは29日、州議会による一方的な独立宣言に抗議する人たちが中心部に繰り出し、大規模なデモを行いました。
デモには警察の発表でおよそ30万人が参加し、スペインの国旗を掲げながら「カタルーニャはスペインの一部だ」などと訴えて、スペイン人の誇りを表す歌を歌い街を練り歩きました。
参加した女性は「カタルーニャはスペインと一体だと訴えるために参加した。政府による自治権の停止はやむをえない措置だ」と話していました。
独立問題をめぐっては、スペイン政府が、一方的な独立宣言を主導したとしてプチデモン州首相を解任するなど、直接統治に乗り出しているのに対して、プチデモン氏の地元、ジローナなどでは、市民が独立を後押ししてスペイン政府に徹底抗戦する構えを見せています。
一方で、経済への長期的な影響を懸念する市民も多く、有力紙エルムンドが29日に伝えた最新の世論調査では、州議会で独立賛成派の政党を支持すると答えた人が42.5%、独立反対派の政党を支持する人は43.4%と、真っ二つに割れています。
この日のデモで、カタルーニャ州の市民の間でも分断が表面化した形で、事態は深刻さを増しています。