kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

トランプ来襲 ―― トランプ米大統領、5日に初来日へ

まあ、なんというか。
日本のメディアは、先に来日したトランプ大統領の娘、イヴァンカ氏を追いかけるのに必死すぎ。というか、
もうちょっと、
トランプ大統領来日について、
まともな分析が出てくるのを期待したのですけど。
ほとんど『お祭り騒ぎ』に終始してばかり、というか。
ゴシップ的なニュースばかり流しています。
もっとも象徴的なのが『イヴァンカ基金騒動』ですね。
今年の7月サミットで、
世界銀行グループが立ち上げた『女性起業家を支援する基金』に参加国が協力を表明した、
安部首相もそのときに日本からもお金を出して協力することを約束した。
この世界銀行基金の立ち上げに、イヴァンカさんも発案者としてお仕事して関わっていた。
なので、安部首相が今回来日したイヴァンカ女史との話のネタに
そのこと持ち出してイヴァンカさんの功績をたたえた形のネタとして
スピーチに盛り込んだわけですけど。
なぜかこれを、
『イヴァンカ氏の個人基金に日本が金をだした』みたいな、
ねじ曲げられた形で日本のメディアが伝える、という。
なんというか『安倍ガーゴシップ』に頼らないと売れないのか、みたいな記事をネットで配信して騒ぎになりました。
ねじ曲げたのは『見出しだけ』でしたけど。見出しでもねじ曲げたらダメだろ。
ずいぶんずさんな仕事になった。というか。
総じて、ゴシップ化するのは避けられない、ってことなのですかねぇ。
というところで、
トランプ大統領の来日については、
北朝鮮関連がどうなるのか?』とバカの一つ覚えみたいに同じことしか言いませんし。
イヴァンカ女史が急遽来日日程を切り上げて、トランプ大統領と入れ替わりになる形で、もう帰国してしまったのですけど。
そのことも、あっさりスルーするし。
日本のメディアって、そこまで分析能力が落ちたのか……


というわけで、ざっくり書いていきますけど。
この後のトランプ大統領の来日、
安全保障面で日米の隙を見せるわけには行かないので、
表面上は友好ムードを演出するのでしょうけど、
内実は相当荒れるはずです。
トランプ氏率いるアメリカの通商団が、
日本に大幅な利益誘導を求めてくる、
一歩間違えると、貿易摩擦が再発しかねないようなハードというかタフな交渉の
入り口になるはずです。
というのも、
トランプ大統領
アメリカ国内では、いよいよ足下に火がつき始めて、楽観を許さない状況になってきました。
急遽、イヴァンカ女史が日程を切り上げて帰国したのは、
間違いなくトランプ大統領不在の間、アメリカ国内で起きた問題を逐一トランプ大統領に報告して、万が一の場合に備えるためでしょう。
今回のイヴァンカ女史の訪日にともない、
かつて安部首相がトランプ大統領と会見したときに、
イヴァンカ女史がその場に同席していたことを撮した写真が何度もニュースで流れて、
イヴァンカ女史のことを『トランプ大統領が最も信認しているブレーンの一人』として紹介していましたけど。
それはとりもなおさず、
トランプ大統領にとって自ら不在の間を安心して任せられる『留守居役』がイヴァンカ女史しかいない。とも言えるわけです。
だからこそ、ドタンバになって急遽本国に帰国というか形で、召還されてしまったわけですね。
そのくらい、
今のトランプ大統領は切羽詰まっているわけで。
当然、
その焦る気持ちは、
『今度のアジア外遊でアメリカ本国に戻る前に、何かしらのポイントを上げなければならない! 絶対に!』
という行動になって表れるでしょう。
その矢面に立つのが、
最初の訪問国、日本ですよ。
その後に続く訪問国は、最初の国が見せた対応に『右へならえ』で済ませようとしますからね。
となると、
日本では、北朝鮮問題に関わる安全保障問題以上に、
日米貿易の不均衡について、
はっきり言えば日本の貿易黒字について、
トランプ大統領みずから率いて乗り込んでくる交渉団がトップセールスで圧力をかけてくるはずです。
日本政府としては、そのことはとうに見越していて、
今回騒動になったイヴァンカ女史への安部首相のリップサービスだって、
本音では『日本はもうお金十分出してますから』って裏があるトランプ交渉団への牽制でしょうし、
これまでズルズル交渉を続けていた「TPP」についても、
ここへきて新興国に譲歩した形で協議を進め始めましたし、
難しい交渉は項目そのものを凍結するという荒技使ってまで、今月内での合意を目指すとか、
なりふり構わない行動に出てます。
もちろんこれは日本だけでは無くて、他の参加国、アジア諸国も同じ思いからなんでしょう。
でも、
日本のメディアが取り扱うトランプ大統領の来日ニュースは、
北朝鮮関連』の安全保障面の話題ばかりで、
経済摩擦について、アメリカからの圧力が加えられるだろう点については、
まったく皆無、といっていいほど。
何も情報を扱っていません。
トランプ大統領は、立場が危うくなっているんですから、
形振り構わずストレートな行動に出てくるはずなのにね。
日本のメディアって、
そこまで無能になってしまったのか、と。




トランプ米大統領は5日から7日までの日程で1月の就任後初めて来日し、安倍晋三首相との首脳会談に臨む。会談では核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応をはじめ、日米同盟の重要性や安全保障分野での協力を確認。経済分野では10月の日米経済対話の内容を踏まえ、通商問題も議論する予定だ。
  外務省の発表によると 、トランプ大統領は日本到着後の5日午後、安倍首相とゴルフをプレー。プロゴルファーの松山英樹選手も参加して親交を深める。翌6日は午前中に天皇皇后両陛下と会見するほか、午後には日米首脳会談、北朝鮮による拉致被害者家族との面会、両首脳による共同記者会見も予定している。7日は次の訪問先である韓国に向かう。
  安倍首相は1日の記者会見で、「これまでの友情の上にさらに信頼関係を深めながら、緊迫する北朝鮮情勢への対応をはじめ世界のさまざまな課題について時間をかけて語り合いたい」とトランプ氏との会談に意欲を示した。北朝鮮情勢については、核ミサイル開発問題に加えて拉致問題の早期解決を重要課題として「一層緊密に連携していくことを確認したい」とも語った。
  日米関係に詳しい慶応大学の中山俊宏教授は10月30日の講演で、国務省の幹部ポストに空席があることなどからトランプ政権の北朝鮮を含むアジア太平洋政策はきちんとした形では構築されておらず、「状況に反応しているという側面が非常に強い」と分析する。その上で日本は北朝鮮の核保有を認めたままの体制存続は受け入れられないと米国に明確に伝えていくことが基本姿勢だと強調した。


ぶっちゃけ、
イヴァンカ女史が発案した『女性起業家基金』、
これだって、世界銀行へ金を出し渋る、というより撤退したがっているトランプ大統領を引き留めるために、
世界銀行の参加各国がアメリカが抜けるのをなんとしかしようと智恵を搾った結果、
とも言えなくも無いわけですよ。
トランプ大統領、ってのは、
思いつきで「そんなのあり得ないだろ」ということを平気で実行しますので。
それまでの慣例とか、アメリカが持っている他国への影響力とか、
そんなのよりもアメリカ1国だけが大事。なにより大事。
アメリカの為に協力しないヤツとは手を切る。って、
そういう態度が明確なわけで。
日本としても、
そういう難物の相手に、関心をつなぎ止めるためには、
色んなところにも金を出さないとならないわけです。
それは、日本だけの問題ではなくて、
イヴァンカ氏の発案で作られた『女性起業家資金イニシアティブ』に金を出した、
イギリス、ドイツ、カナダ、中国、日本、韓国、サウジアラビアなど13カ国、
みんなそうなんですよね。
それが、日本のメディアの手に掛かると、
こういう背景がスパッと消え去って、
『安倍ガー』的なゴシップ記事に仕立てて、とにかく人目を集めて売り出す。という。
もうね、救いが無いな。と。