kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

トランプさんの独り勝ちですね ―― 対北朝鮮、圧力強化で一致=28兆円、大規模商談に署名−米中首脳会談

さて、トランプ大統領の訪中も終わりましたね。
中国での米中首脳共同会見の中継、
日本でも放送されました。
画面が真っ黒になることはありませんでした。
なかなか派手な見物でした。
故宮を一日貸し切りにするとか、
習近平国家主席の独裁者ぶりが際立つ、歓待でしたが。
期待されていた、
北朝鮮問題では、米中の溝は埋まりませんでした……
トランプ大統領は中国からお土産を持たされて体よくあしらわれた、というのが、
日本マスコミの大方の評価です。
ざっと、
今日一日、いろいろなニュース番組を見ていたのですけど、
どこでもこの論調です。
……うーん、やっぱり日本のメディアは死んだんだろうなぁ。
この場合の『死んだ』というのは、
通り一辺倒なモノの見方しかできなくなった。という意味です。
私は、
以前にも書いた通り、
今回のアジア歴訪はトランプ大統領の『トップセールス』だとみてますので、
まずは成功のしたのだろう、と評価します。
中国から、見かけの数字だけにしろ、
とにかく28兆円という
巨額の手形を(空手形にすぎないかもしれませんが)切らせることに成功したわけですから。
トップセールス』の成果は出た、と言えるのでは無いでしょうか。
その上で、
北朝鮮問題については、
米国と中国、両者の対応の溝が埋まらなかったわけですが。
それはアメリカ側……トランプ大統領も折り込み済みですよ。
まさか、
直接対談によって中国が折れるとは考えていないはずです。
それは習近平国家主席の面子に関わってきますから。
トランプ大統領に詰め寄られて方針を変えた、と見られてしまっては、
党大会でようやく手に入れたばかりの、
独裁者としての権威が地に落ちてしまいます。
それでも、
そういう状況の中で、アメリカ側……トランプ大統領はしっかりと成果を得ています。
習近平国家主席との共同声明の中で、
中国は『安保理決議の全面的かつ厳格な履行を継続する』と明言しています。
日本のメディアは
これを現状の追認程度の文言としか見ていないようですが。
これは、
アメリカ側からしたら、大きな前進です。
今まで、
安保理決議を厳格に履行せず、アメリカのやり方に反対し、
どちらかといえばサボタージュしてきたのが、中国、ロシアの立場でした。
その中国の国家主席から『安保理決議の全面的かつ厳格な履行を継続する』と
言質を取り付けたのですから。
トランプ大統領は今回の中国訪問で、
国連決議反対組の片方を切り崩すことに成功したわけです。
これは北朝鮮包囲網の大きな前進、と言えます。
日本のメディアは、
とかく、
トランプ大統領というとすぐに『武力行使』と結びつけて、
ゴシップ並みに分かりやすい派手な絵面ばかり探してますが、
それはおそらくシリア攻撃、
59発の巡航ミサイル発射の印象に引きずられているから、ではないでしょうか。
冷静に考えれば、
北朝鮮問題は、ミサイルを発射して終わり、というような簡単な内容ではありません。
核兵器、核開発を放棄させる」という目的は、はっきりしていますが、
着地点がどうなるのか。それは未だにはっきりしない
霧の中を手探りで進んでいる状態です。
そこでは、
確実な一歩を積み上げていくしか、前に進ません。
日本のメディアは、
最近、ジャンプする場面ばかり探しているような気がします。
それは、
とかく派手好きでメディア映えする言動を繰り返すトランプ大統領の性格も関係するのでしょうが……
それに引きずられて現実を見失うのは『バカ』のすることです。





 【北京時事】中国訪問中のトランプ米大統領は9日、北京の人民大会堂習近平国家主席と会談した。トランプ氏は会談後の共同記者会見で、北朝鮮の非核化に向けて「過去の過ちを繰り返さず、国連安保理の制裁決議を完全履行し、経済圧力を強める必要で一致した」と明言。習氏は「対話による解決」に努めるとした上で、「安保理決議の全面的かつ厳格な履行を継続する」と応じた。
 首脳会談では、トランプ氏が北朝鮮を経済的に支える中国側にどこまで圧力強化を求めるかが焦点となっていた。トランプ、習両氏は「圧力の戦術やタイミングをめぐり依然として相違点はある」(ティラーソン国務長官)ものの、連携や協力の姿勢を内外にアピールすることで、共同歩調を演出した形だ。
 トランプ氏は「世界は今、われわれを見ている」と強調。「残忍な北朝鮮に対して武器の供給や金融・貿易関係をやめるため、責任ある国は連帯しなければならない」と述べ、中国やロシアの対応を促した。
 中国外務省によると、トランプ氏は習氏に対して、中国本土と台湾が同じ国に属するとの「一つの中国」政策を維持する考えを伝えた。
 一方、習氏は米中の貿易不均衡問題をめぐり、「両国は2500億ドル以上の貿易契約・投資協定に署名した」と発表。エネルギー、製造業、農業、航空などの分野で総額2535億ドル(約28兆7800億円)の商談が成立した。
 中国メディアによると、鍾山商務相は「奇跡だ。世界経済・貿易協力史上の新記録をつくった」と語った。米国にとって最大の貿易赤字国である中国として、今回の商談成立で米側の不満解消につなげたい意向だ。 
 超大規模商談の成立について、習氏は「経済・貿易分野での両国の広大な協力空間を示したもので、両国民に巨大な実益をもたらすだろう」と評価。トランプ氏は、中国との貿易不均衡是正に向けた具体的措置を講じる必要性を訴えた。
(2017/11/09-18:23)