前にもちょっとだけ書いた日馬富士の暴行事件。ようやく収束しそうですね。
しかし、この話題もマスコミでは、酷い扱いしている番組多いよなぁ。
モロ人間性が出ている、というか。
マスコミ人の
ゲスな本性見るにはもってこいですけど。
まあ、なんか、今度は『白鵬』悪玉論がマスコミをにぎわせています。
日馬富士は引退しちゃったし、
相撲協会は全然動かないし、
貴乃花親方も処分が出てしまうし。
となると、
あと残っているのは『白鵬』かってことで。
白鵬が暴行を止められなかったのが悪いんだと、さ。
なんというか素人丸出しの理想論だよねぇ。とウンザリするけどな。
暴行事件、ってはっきり言えば、
ケンカの現場だわ。
それで、
周りにいた同席者がケンカを止められるのか、って。
無理だよ。
だって、
ケンカしてたのは『横綱』だよ。
しかも酔っ払って逆上している『横綱』だよ。
それが怒り狂って張り手とかゲンコツをふるっている状態でさ。
ぐでんぐでんに酔っ払って周りの言葉にはいっさい耳を貸さない状態で、でさ。
こんなの、ヤクザが鉄パイプを振り回してるのと同じだよね。
それでしかも、
白鵬だって酒飲んで酔っ払っている状態だろ？
そんな体で、
怒り狂っている酔っ払い『横綱』に立ち向かって止められるかい？
しかも、『選抜試合』というべき『巡業』と『本場所』が控えた身だ。
ケガでもして成績が落ちたら横綱ってのは即廃業になってしまう。
関取みたいに『番付落ち』って救済措置は横綱には存在しない。
それで、
我が身の危険を顧みずに即座に他人を助けられるか？
自分の人生掛けた人助けだよ。
どう考えても無理だろ。
どうしよう、どうするべきか、警察に通報するべきか、
それともケガを覚悟で止めに入るか。
やっぱり我が身だって可愛いし、迷うよ。普通はさ。
『横綱』だって超人じゃないんだから。
その上で、
鶴竜とか周りの同席者に、
アレヤバイよな？ 止めるか？ どうやって、とかとか打ち合わせて、
やっとどうにか止めに入れるか、ってところだろ。
最初は笑い話で済むか、と思って見てたら、
止まらない。全然止まらない、
どうしよう止めないとマズいか、
ちょっと一人じゃ無理だから助けてくれよ、とか、
こんなふうに迷っていたら、
１分、２分……アッという間だよ。
白鵬が止めに入れたのは、たまたま日馬富士が道具を持とうとして動きが止まって隙が出来たからでしょ。
腕を振り回す動きが止まったから、やっと掴んで抑えることが出来たんですよね。
説明を付き合わせていくと、そんな感じじゃないですか？
それが
どれだけ悪いのか。と言えば。
酒の場でのケンカだと思えば。
それを重罪に問うのは無理かな。と思うよ。
ただねぇ、
私的には、
このマスコミの論調とか相撲協会の処分とかはね、
ちょっとズレてるんじゃないか、
というか横綱をかばっているんだろうなぁ。と思いますよ。
白鵬と鶴竜の今回の事件での
本当の問題は、
暴行の事実を隠蔽しようとした……というか、きちんと報告しなかった点。
そこだよね。
ただ、
ここをホジっていくと、ヘタしたら両横綱も引退相当、ってことになりかねないんで、
ワザと別の問題を取り上げて騒いぐことにしたのかな。と思ったり、ねぇ。
あと、
『貴ノ岩』だけど。
番付が落ちるのはしようがない。
救済措置がないのもしようがないだろ。
だって、
相撲協会は
『貴ノ岩』と『日馬富士』の暴行についていえば第三者で、
まったく無関係な立場なんだもの。
なぜ、協会が救済することが当然なのか。その発想自体が狂っているよ。
暴行事件で『貴ノ岩』が不利益を被ったら、
それを弁償する責任があるのは加害者側の『日馬富士』側で、
相撲協会じゃありません。
相撲協会は、
あくまで協会員としての力士の不祥事に対して、
社会的な責任を果たす義務がありますけどね。
義務があるのは社会に対してであって、
暴行事件自体は、協会とはまったく関係ないんだよね。
今回起きた事件は『日馬富士』と『貴ノ岩』の間の私的行為であって、
協会は勝負の結果、競技の結果として、
番付を作るだけなんですよね。
こんなの、
他のスポーツ見れば、問題にもならない話で、
たとえば野球の世界で、
球団内の選手同士がケンカしてケガで出場できなくなった。
そのことに対して、球団が成績を補償するか？
しませんよ。
契約期間中の報酬は補償しますけど。
契約更改して、成績査定で減俸になるのは、
ケガして試合に出場できなかった当人の責任です。
それがなぜか、
今回の相撲協会の話しになると、球団側（所属団体側）が補償しろ。って話になってますね。
マスコミから出てくる話は。
頭オカシイだろ？
そういう話は『日馬富士』と『貴ノ岩』の間の話ですよね。
それでも、
協会に救済措置を求めるのなら、
貴乃花親方が貴ノ岩を連れて協会のお偉方の前で頭をさげて、
『こういう事情だからなんとか救済してもらえないだろうか。ひとつお願いします』
と詫び入れて頼んで、
それで、
協会としてもそういう要望があるなら特例として検討してみるか、
となる話ですよ。
ところが、
その貴乃花親方は、協会にいっさい貴ノ岩を引き合わせていないんでしょ？
だとしたら、
ケガしているのかどうか、
救済が必要なのかどうかすら、協会では判断しようがないよね。
結局、
貴ノ岩の番付は誰が落としたんだ、悪いヤツは誰だ……と言えば、
暴行してケガを負わせた『日馬富士』と
協会に診断書を提出せず、貴ノ岩の病状をひた隠しにしている『貴乃花親方』の責任が大、
としかいいようがない。
それで『貴ノ岩』が可哀相――と言われても、
相撲協会とか暴行事件とは無関係の他の力士たちから見たら、
貴ノ岩を可哀相にしているのは『貴乃花親方』で、
そんな親方の下についたこと自体が不幸だった、
としかいいようがないよね。
――と思ったら、
貴ノ岩がようやく聴取に応じたので、協会も折れたね。
もしかすると、
貴乃花親方が頭下げたのかな。
なんというかさ、
今回の事件を見てて思うのはね、
そういう『筋の通し方』を貴乃花親方に示唆するような、
そういう話相手が貴乃花親方の周りにはいなかったんですかね？
それが物凄く気になるんですけどね。
巡業部長更迭の件だってさ、あんなの白鵬に言われる前に自分から辞退を申し出るべきなんだわ。普通はね。
『事件の当事者になってしまったので、通常の業務を遂行することが出来ません。
このままではマスコミを集めてしまい他の力士方々周りの皆様のご迷惑になってしまいますので、
申し訳ありませんが、騒ぎが収まるまで休職させてください』ってさ。
それから、
貴ノ岩の被害届についても、
届け出を出して警察沙汰になったら、
日馬富士は引退に追い込まれるだろうし、
そうなったら、貴ノ岩の故国モンゴルでの立場がかなり苦しいモノになる……ってのは、
ちょっと考えたらわかりそうなことで。
それを踏まえた上で、日馬富士側と示談するとかね。
もちろん被害届出す、その上で示談を先に進めたいから、
捜査は待ってくれ、とか。警察にもお願いしてね。
そういう手段もあったはずなんだわ。
貴ノ岩を守る――って一点をなによりも重視するなら。ね。
日馬富士を罰する ≠ 貴ノ岩を救う、なんですよ。
なのに、
貴乃花親方側がここまでしてきたのは『日馬富士を罰する』ことばかりで。
『貴ノ岩を救う』ってのは、このまま番付下がるなら。
何してきたのんだろう……って話ですね。
まあ、
この点については、伊勢ヶ浜親方、日馬富士側との示談交渉して決裂した、って可能性もありますけど。
こういう選手のマネジメントについては、
周りに教えてくれる人がいなかったんですかね？
なんか、一門総出のパーティーがあったみたいだけど。
１００人以上は集まったらしいので、
そういう知恵を出してくれる人が居てもいいと思うんだけど、な。
『親分』としての人望がないのかな。
貴乃花親方の行動を見てると、周りの噂に振り回されすぎな気がしますね。
支えてくれる『正しく頼れるブレーン』が居ない結果なんでしょうね。
追記：
白鵬については、なんというかマスコミにひたすら悪玉にされて可哀相だなぁ。と思います。
九州場所の発言についても蒸し返されてね。
白鵬の立場になって考えたら、
言わずにいられなかった、ってのは分かりそうだけどな。
たぶん、
白鵬は説教して終わらせるつもりで、
今回の事件はそれだけの予定だったんでしょう。
ところが、
酔っ払った日馬富士がいきなり暴力を振るってしまった。
この瞬間、
その場にいた力士はある意味、頭真っ白ですよ。
一発、二発のビンタじゃなくて、張り手とかが止まらないワケですから。
これが外部にしれたら『日馬富士引退』確定です。
そんな大事件が目の前で起きてしまった。
その瞬間まず頭に浮かんだのが、
「関わりたくない」「見たくない」って
現実逃避の選択だったとしても責められないと思います。
逆に
一部のマスコミが騒いでいるように最初から『リンチ』するつもりだったら、
こんな大事にならなかったでしょうね。
暴力に対してその場の参加者がみな覚悟が出来ているわけですから。
それなりに計画的で大事にしない程度での暴力で済んだはずです。
ところが、
当人達にはまったくその気がなかったのに、
予想外の暴力事件、
しかも大横綱が暴力を振るってしまった。
こうなると、
もうその場にいた他の力士も、白鵬もパニックでしょう。
そして、
当事者の一人として白鵬は、『日馬富士の引退』という重い十字架を背負ってしまって
貴ノ岩以上に相当ツライ思いをしてる筈です。
自分が説教を始めた結果が『日馬富士の引退』で、
その事実はもう消せないわけですから。
自分のせいで一人の横綱の未来を奪ってしまったわけですよ。
ヘタしたら夜も寝れなくなるくらいの精神的な負担でしょうよ。
なんとしてもこの苦しみから解放されたくて、
相撲の土俵で助けを求めたりもするでしょう。
それと同時に、貴乃花親方への憎悪は相当に積もっていくでしょうね。
だって、
告訴するなら告訴する、と最初から貴ノ岩が訴えてきたら、
日馬富士だって白鵬だって、それなりにもっと別の対処ができたかもしれなかったんですから。
ところが貴ノ岩はいったん日馬富士に頭を提げて和解したフリを見せて、
その裏で告訴していた。
これは、日馬富士側からしたら、
『笑顔で背中から刺してきた』って話で『卑怯だろ』って話です。
たぶん、
この点の評価、
『卑怯』『卑劣』『狡猾なヤツ』という評価は
これから貴ノ岩にずっとついて回るでしょう。
で、多分、貴ノ岩が思い悩んでいるのも、この点なのではないですかね。
でも、この陰口というかレッテル張りは、
これは仕方がない、というか、
それは貴ノ岩の行動が招いた結果だから。貴ノ岩が背負うべき十字架です。
最初、和解する態度を見せて、後から相手に隠れて前言を翻したわけですから。
その点について『嘘吐き』とか『卑劣』とか責められるのは仕方がないですよ。
この点の十字架を下ろしたいなら、とにかく早く日馬富士と和解して、
その点での日馬富士から赦しをもらうべきです。
殴られた側が殴った方に赦しを貰う、ってのもおかしな話ですけど。
見方によっては、
『貴ノ岩が日馬富士を騙して引退に追い込んだ』と見えるのも事実ですから。
なんというか、マスコミが騒いでいる、
『被害者・貴ノ岩』『加害者・日馬富士、白鵬、鶴竜』なんて、
そんな薄っぺらい二項対立関係で語れるような、そんな簡単な事件じゃないですよね。これ。
場面ごとに切り取っていけば、
日馬富士の引退に関して、ヘタしたら貴ノ岩側が責められて当然の行動してますし。
弁護士立てたら、
貴ノ岩の行動は自分から和解を申し出てきて、和解を成立させたのに、
一方的に破棄して覆し、日馬富士に不利益を招いた……って、
そういう訴え方も成立するんじゃないですかね。
たぶん『民事』ならそういう争点もありえると思います。
自分の意志じゃなかった、と貴ノ岩は言ってるみたいですけど、
他人の助言を受けて最終的に決断して行動したのは貴ノ岩本人ですから。
日馬富士が強制したわけじゃないですし。
これは、裁判になったら『貴ノ岩の意志』として扱われますよ。
この点はマスコミが一切取り上げてませんけどね。
そういう面倒くさい事件ですよね。これは。
そういうところをほじって、
色々考えて、それで力士を守るのが親方なんですけどね。
その点では、
まともな判定をしている……というか、
相撲協会が出した処分は、まだそれなりにまともだと思います。
ただ、もう一歩踏み込んで、
偶発的な事故だったこと、
それでも暴力は許されないこと、
白鵬も鶴竜も、その場にいた力士も、責められる点はあるが、
ある意味では被害者だったこと、など、
その点にも触れていれば満点に近かったと思います。
世論に迎合せずに、ね。
そこまで力士の側に立つことが出来るかどうか、それでいて公平性をきちんと担保できるか。
それが、
これからの相撲協会に求められる価値観ではないですか。
そこはマスコミに叩かれても相撲協会が貫くべきだと思いますけどね。
私的には、
今回の事件について、そんな風に見てますけどね。
なので
マスコミの垂れ流すコメントは無責任極まりないよなぁ。と感じますし。
どのくらい無責任極まりないか、ってのは、
『貴ノ岩への救済措置に対して診断書の提出を条件にするのはおかしい』って
こんな阿呆なコメントを平気で垂れ流しているくらい狂気の沙汰を平然と言い放っているくらいですし。
今回の貴ノ岩への処置は特例なんですから、
特例で月給１００万円以上を補償するんですよ。
なら、その特例措置が適切な内容である、と証明する書類なりが必要じゃないですか。
この場合、
刑事事件の被告だから、ってそれは単に貴ノ岩のおかれた状況をかたっただけで、
特例措置を証明する証拠にはなってませんよ。
警察はこの点、協会に多分何も証明しませんし……だって、相撲協会は第三者だから。
当然、いっさいの情報は公開しませんよ。書類が必要なら貴ノ岩本人か貴乃花親方が取りに来て下さい、って、
お役所対応ですよね。
だから、協会としても診断書を出してくれ、って言うんでしょ？
診断書提出なしで、
あとで監査が入ったら、一発アウトですよ。不明朗な会計措置として訴えられますよ。
書面としての診断書での証明……第三者による厳格な証明、が必要になるんじゃないですか。
こういう組織として最低限必要な措置すら理解しない、
阿呆なコメントを満載して垂れ流しですよ。マスコミは。
そんな阿呆なコメント垂れ流している。
マスコミ情報を鵜呑みしてしまったら、貴乃花親方は迷走するのも当然だと思いすね。
マスコミのコメントの内容って、
本当にまったくアテにないデタラメばかり垂れ流してますものね。
ひどいモノだなぁ、と呆れますよ。
白鵬は説教しかしてないわけですよ。
そこを「本当は違うんじゃないか。他の意図があったのだろう」ってのは、
証拠もない以上ゲスの勘ぐりですし。
それを電波使って垂れ流すのは、人間として最低ですよね。
白鵬の品格を問う前に自分の品格修正しろ、と思いますけどね。
大相撲の元横綱日馬富士関による平幕貴ノ岩関への暴行事件を受け、日本相撲協会は２０日、臨時理事会を東京都墨田区の両国国技館で開き、事件関係者の処分について協議した。理事会後の記者会見で八角理事長（元横綱北勝海）が処分内容を明らかにした。
現場の酒席に同席しながら暴行を止められなかった横綱白鵬関は、来年１月の給与不支給とし、同２月の給与も５０％減額。横綱鶴竜関についても同１月の給与を不支給とすることを決めた。すでに引退した元日馬富士関については、今後の処分基準とするために「引退勧告相当」とした。八角理事長は残り任期の３カ月間の報酬を全額返上する。
さらに、日馬富士の師匠だった伊勢ケ浜親方（元横綱旭富士）はこの日の理事会を最後に理事を辞任し、役員待遇委員に降格。秋巡業中の出来事ながら巡業部長としての報告義務を怠った貴乃花親方（元横綱）への処分は先送りとし、２８日に臨時の理事会と評議員会を開催して処分などを協議する見込みだ。
また、協会危機管理委員会（高野利雄委員長＝元名古屋高検検事長）の調査報告には、被害者の平幕貴ノ岩関の聴取を終えたことが明記された。高野委員長は貴乃花親方の聴取についても「なるべく早い時期に日程を合わせてやると双方で合意している」と述べた。
