というか、
私的には在日米軍、とくに沖縄駐留中のヘリコプター部隊が、
物凄く焦っているように見えるんですよね。
いや、本当に。
そりゃ、私も最初はね、ヘリ部隊の誰かがサボタージュしてるんじゃないの、とか思ったわけですよ。
でも、これだけ事件が続くと、ちょっと違うなぁ。と。
というのも、
これだけ不祥事というか事故を起こして、
不時着も繰り返して、
小学校には部品を落とす、という大失態をしてしまったのですから。
その大失態から、まだ1ヶ月かそこらしか経っていないわけです。
その事は米軍部隊だって良く分かっていますよ。
日本中で注目されている、というか、
目の敵にされているだろうな――と、
そういうことにも気がついて居るでしょう。
バカじゃないんだから。
周りの視線に気がつかないほどの傲慢でもないでしょうし……
というか、
騒ぎを起こしたくない、という役人気質の事なかれ主義で、
面倒な訓練は避けるのが普通です。
と言っても、
原因がはっきり特定されて、
問題が解決すると余計な配慮は一切せずに訓練を再開するのも
恒例行事なんですけど。
ただ、
今回はというか去年から今年にかけて、
普天間近辺のヘリコプター部隊が度々不祥事を起こしているので、
出来れば面倒ごとは避けたい。
というのが本音でしょう。
なのに小学校近辺を飛行させる、とか。
よほど日本政府に抗弁できる自信があるのか、
それとも、
多少のリスクには目を瞑っても訓練を強行しなければならない――
そんな重大な理由を抱えているのか。
なんか、そんなことが気になる今日この頃です。
だって、
ヘリ部隊というと、奇襲作戦の要なんですよね。
アメリカの戦争映画でも良く登場しますけど、
兵士を敵陣奥深くに運んで橋頭堡を築き、
一気に戦線を押し上げて打通する……ってのが定番の戦術で、
よくあるヘリ部隊の運用法です。『ヘリボーン』ってやつですね。
そのヘリ部隊が、
過酷な訓練している、っていうんですから。
やっぱりそれなりの事情があるのかなぁ……と思ったり。
昨年末に米軍ヘリの窓が落下した普天間第二小学校(沖縄県宜野湾市)の上空を米海兵隊所属のヘリが編隊飛行したかどうかをめぐり、防衛省と米軍の主張が対立している。相次ぐ事故で沖縄の反発が強まる中、政府が米軍の運用に口を出せない法制度上の限界を改めて突きつけられた。板挟みになった政府の対応が問われている。
防衛省の説明によると、18日午後1時25分ごろ、普天間第二小学校の上空を米海兵隊の攻撃ヘリ「AH1」など3機が編隊飛行したのを、監視員の目視とカメラで確認した。小野寺五典防衛相はただちに、在日米軍のシュローティ副司令官に省内で抗議した。
その後、米側から同省に「小学校上空を飛行した事実はない」と説明があったという。在沖米海兵隊は19日、朝日新聞の取材に、レーダーによるヘリの航跡データを分析し、パイロットたちから聴取したとして、同省の説明を否定した。
だが、小野寺氏は19日の閣議後会見で、「実際に防衛省の職員が目視した」と反論。「ヘリのおなかの部分がはっきりと見えるような形で上空を飛んだ場合、子どもたちや先生方、ご父兄は本当に心配すると思う」と強い懸念を示し、「米側にはこのような飛行をしないようしっかり求めていきたい」と強調した。
真っ向から食い違う日米の説明。防衛省がヘリの上空飛行をとらえた映像を公表したことについて、外務省幹部は「次回も飛んだら証拠とともに公表する、という政府の本気度を示すメッセージだ」と話す。
ただ、日本政府内には「ヘリ機体の裏側が見えただけでは、上空を飛んだ『証拠』にはならない。米軍の航跡データが事実ならば、米軍の方が説得力がある」との指摘もある。米側が航跡データを公表して照らし合わせない限り、「水掛け論に終わりかねない」(防衛省幹部)様相だ。