kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

平和ボケ日本人はどうにも事態を甘く見過ぎて困る ―― 金正恩氏妹の来韓 「意味大きい」=韓国大統領府

うーん、なんというか。
日本のメディア人というかテレビで囀っている劣悪なコメンテーターの中に、
今回ブックマークを貼った様な韓国の論調に追従している阿呆が増えてきたので
この記事にブックマークを貼ったのですけど、ね。
まあ、
韓国の立場なら、この事実を大きく取り上げる意味があるのですよ。
当事者だから。
ただ、日本は第三者ですので、当然視点も変わっています。
北朝鮮問題の本質は『アメリカと北朝鮮の戦争』ですので、
北朝鮮の関係者が韓国を訪問することにはまったく意味がありません。
そこで、
アメリカの代表者と秘密会談を行う予定なら。話は別ですが。
日本とアメリカにとっては、
北朝鮮核兵器の開発を止める、と決断する以外の、
金正恩の親族韓国訪問などには大した意味はありません。
「だから、どうした」という話です。
今回のことで、
韓国と北朝鮮の間に密約が交わされ、
韓国が北朝鮮核兵器開発を認める可能性がありますけど、
その場合、
国際社会は北朝鮮とともに韓国も制裁対象にして、
場合によっては、
北朝鮮もろとも韓国も武力制圧するだけです。
引き金となるのは、
北朝鮮が次の核実験・弾道ミサイルの試射を行うのか否か、
この点に尽きます。
ただ、
最近のトランプ大統領の動きを見てますと、
どうもそれだけでは済まないようで。
新たな核戦略、ドクトリンを発表したり、
戦争に関する色々な『制限』を少しずつ着実に緩和しています。
問題は、
その先に何があるのか、ってことですが。
こればかりは、今のところ表に出ている情報が少なすぎるので、
私みたいな一国民には知りようもありません。
……のですけども、
トランプ大統領の性格、というか、
これまでの彼の行動から、
ひょっとすると、と予想する
とある可能性があります。
それは今年の11月にアメリカ大統領の中間選挙が控えているわけですが。
この直前、10月にトランプ大統領は大掛かりな軍事行動を起こすのではないか、
という危惧です。

なぜそんな予想ができるのか、
これにはトランプ大統領の選挙戦略として3つの理由があります。

まず1つめ、
トランプ大統領の支持基盤は在郷軍人会が多数占めているという事実です。
アメリカ軍人からの支持が強いのです。
そして、北朝鮮との開戦は、即軍拡に繋がり、
軍勢力の一時的な勢力拡大に繋がります。
それはトランプ大統領の支持基盤の強化へとも繋がります。

2つめ、として、
開戦になった場合の民主党の対応があります。
仮に、トランプ大統領大義名分を持って北朝鮮との戦端を開いた、場合。
そんなトランプ大統領の開戦を非難する民主党は、
アメリカ国民の敵』としてトランプ大統領に罵倒されることになります。
逆に、トランプ大統領の開戦を民主党が消極的にでも支持した場合、
トランプ大統領は前大統領であるオバマ元大統領の戦略的忍耐が
間違った政治決断であったことをアピールして、
それを民主党が認めたことに繋がりますので、
これも民主党にとっては大きなダメージになります。
つまり、
トランプ大統領が正当な理由を持って『開戦』した場合、
民主党はこの戦争を支持しても反対しても、選挙で大きなダメージを受ける立場に
なるのです。
こういう嫌がらせのような選挙戦略はトランプ陣営の得意とするところです。

そして3つめ、ですが、
仮に開戦した場合、
中間選挙を経た大統領は、『戦後統治』に対して責任を負うことになります。
これは民主党にとってはとてつもないプレッシャーになります。
どんな嫌がらせだ、って事態です。
むしろ、
そのままトランプ大統領に引き続き続けて貰って、
最悪になったところで引きずり下ろした方が良いのではないだろうか、
とも考えたくなるような状況です。
トランプ陣営の枠組みを超えた共和党の戦略として、
これは十分にアリ得る、と思います。


もちろん、
その前に北朝鮮が白旗あげて、核実験とか全て封印、開発した兵器を放棄して見せればいいのですけど。
今の所、次の実験は自粛してますし。
このまま核開発を凍結して、国連査察を受け入れる……とでもなれば、
対話へと繋がる展開になるとは思いますけどね。



【ソウル聯合ニュース】9日開幕の平昌冬季五輪に合わせて北朝鮮が派遣する高官級代表団に金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が含まれていることについて、韓国青瓦台(大統領府)は「朝鮮半島の緊張を緩和しようとする北側の意思が込められていると評価する」との立場を明らかにした。青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官が7日の会見で伝えた。
 金報道官は与正氏の来韓について「金正恩委員長の妹として党で重要な役割を担っており、その意味は大きい」とし、「政府は高官級代表団が南側に滞在している間、不便がないよう準備を怠らない」と話した。
 北朝鮮はこの日、金永南キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長を団長とする高官級代表団の名簿を韓国側に通知。名簿には金与正氏のほか、国家体育指導委員長を務める崔輝(チェ・フィ)党中央委員会副委員長と南北閣僚級会談の団長だった李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長が含まれていた。
 4日に送られてきた通知文では、金永南氏を団長とし、団員3人、支援スタッフ18人の高官級代表団を9〜11日に派遣するとしていた。
 青瓦台の関係者は記者団に対し、「北の代表団には党・政府・スポーツ界など平昌五輪に対する祝いの意味があるとともに、政治的な解決法を模索しようとする人が含まれており、それ自体に意味があると思われる」と評価した。
 また、与正氏について「党で重要な役割を担っており、相当な裁量権を持っていると思われる」とし、「北での役割と重みを考えると、(党宣伝扇動部副部長として)限定された役割に留まらないだろう」と話した。
 さらに「金永南氏が1人で来るよりもはるかに重い役割を持っているはずで、われわれと対話をすれば、重みのある対話ができるのではないだろうか」と期待を示した。 
 文在寅ムン・ジェイン)大統領と金永南氏をはじめとする高官級代表団の面談の可能性については、統一部が南北軍事境界線のある板門店の連絡ルートを通じ、形式や内容について協議していると説明した。
 与正氏が正恩氏の親書を文大統領に伝達する可能性については、「可能性はあるが、北側がそれについてはあらかじめ通知しないだろう」と話した。
 北朝鮮高官級代表団との対話が実現した場合、非核化問題が議題に含まれるかについては、「対話の一歩を踏み出すものであり、非核化問題は最も終わりにあるのではないか」とし、「初めての会合から本格的な話をするのは容易ではないだろう」との見解を示した。
 崔輝氏が国連安全保障理事会による制裁決議の対象者で、加盟国への渡航が禁止されていることについては、「国連や米国と協議を続ける」とした。
 平昌五輪開幕当日の9日に文大統領が主催する各国の首脳級の要人のためのレセプションに与正氏らが参加するかについては、「確定はしていないが、常識的に考えれば参加すると思われる」と述べた。


聯合ニュース


追記:
なんというか、日本のメディア人ってやっぱり馬鹿なんだなぁ。と。
今回の一件を見てて、本当に痛感しました。
北朝鮮の韓国接触は、韓国にとっては一大事ですよ。
でも北朝鮮にとってはジリ貧なんですよ。
騒動の本質をきちんと理解していたら、
北朝鮮が追い詰められてギリギリの選択になって、無意味な行動を取りだした、ってのがよく分かります。
本来ここで北朝鮮が口説くべきは、「ロシア」か「中国」であるはずなのに、
今回のオリンピックにはこの2大国が要人を送ってないんですね。
まあ、
ロシアはIOCとのゴタゴタあるから仕方ないにしても、
中国なんて序列7位ですよ、しかも基盤が上海だし。朝鮮半島まったく無視です。
つまり、
現状で、アメリカ、中国、ロシアの3大国がオリンピックにかこつけて北朝鮮と交渉する意志を
まったく見せてないんですね。ゼロです。
この3ヶ国の枠組みを崩せないかぎり、オリンピック後の北朝鮮は干からびて死ぬしかありません。
それで、溺れる者は藁をも掴む……って韓国との対話を持ち出してきただけです。
しかし、3大国の枠組みに変化がない以上
「だからなに?」程度の話にしかなりません。
韓国が枠組みを無視して北朝鮮との対話を望むのなら、
現状では北朝鮮と一緒になって地獄へ落ちるだけです。
日本メディアのコメンテーターはなぜか韓国と北朝鮮が世界の中心であるかのようなコメントばかり連発してますけど。
本当に注目するべきはアメリカ、中国、ロシアの動向であって、
この3大国の意志を抜かした北朝鮮と韓国の南北対話なんて、まったく無意味なのです。
ちなみに、日本の安部首相も、北朝鮮と対話したところでどうにもならんですよ。