すごい結果が出ました。
私は仕事中、ライブ映像をテレビで見てたのですけど。
なんというか――こういう事を書くと多くの日本人に嫌われると思いますけど。
フリープログラムの演技だけ言えば、
ネイサン・チェンの方がずっと上でした。
4回転ジャンプを5回成功させた技術もさることながら、
スケーティング、ステップも羽生選手に引けをとりませんでした。
ただ彼は、
ショートプログラムが……壊滅的な成績でした。
羽生選手の復帰スケート直後の順番で、
騒然とした会場の中で演技を始めたために、
雰囲気に呑まれてしまったのか、
信じられないような不調というか、別人みたいなミスの連続で。
昨日と今日で、
同じ人間なのか、と思ってしまうほど酷いできでした。昨日は。
この辺が『勝負の綾』というものなのでしょうかね。
そして、
こういう視点から見ると、
今回の羽生選手の連覇は、
本人の実力もさることながら、会場で応援していたファンの後押しも大きな力となっていたのかもしれません。
単に羽生選手を元気づけただけなくて、
他の選手が脅威に感じてしまうほどのプレッシャーを与えていた、
そういう会場の雰囲気を作り出していた、という意味で、
サッカーで言うなら『12人目の選手』ってヤツです。
その結果がこの『二連覇』という輝かしい結果に繋がった、と――
それだけファンを魅了する『スケート競技』を越えた何かを羽生選手が持っていた、という結果でしょうか。
【平昌=田中充】平昌五輪は17日、江陵アイスアリーナなどで第9日が行われ、フィギュアスケートの男子フリーでは、前日のショートプログラム(SP)で111・68点の高得点を出して首位に立った羽生結弦(23)=ANA=が206・17点をマークし、合計317・85点で今大会日本勢初の金メダルを獲得した。初出場の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=も銀メダルに輝き、フィギュアでは初めて日本選手が1位と2位の座を占めた。
日本の冬季五輪の「金」は通算11個目。羽生は冬季五輪の個人種目では日本勢で初めて2大会連続優勝を果たし、フィギュア男子では1952年オスロ(ノルウェー)大会のリチャード・バットン(米国)以来66年ぶりとなる五輪連覇の偉業も達成した。
羽生は初出場した2014年ソチ五輪でフィギュア日本男子として初の金メダルを獲得。グランプリ(GP)ファイナルでは16年まで4連覇し、世界選手権を14、17年に制してSP、フリー、合計の歴代最高得点を何度も塗り替えた。
昨年11月に右足首を痛め、氷上練習を再開したのは1月上旬という危機を乗り越えて平昌五輪に出場。22番目に登場したこの日は3本の4回転ジャンプを決めるなど、「王者」にふさわしい演技を披露して首位の座を守り抜いた。
前日のSPで羽生と7・51点差の3位につけた初出場の宇野は最終の24番に滑走。4回転ジャンプを成功させる演技で202・73点を挙げ、合計306・90点で2位に入った。
私的に、
とても印象に残っているのは、
試合が終わった直後のセレモニー=表彰式で、
リンクの上にもうけられた表彰台の上に羽生選手が載る場面ですね。
大きく手を広げておどけたような仕草をしてみせたのですけど。
ああいう、『無邪気にはしゃいだ』羽生選手は初めて見ました。
これまで彼の態度というかパフォーマンスは、
営業用に表現が抑制された紳士然とした枠組みの中で演じられてきたのですけど。
それは表彰台の上や、勝利のコメントでも変わらなかったのですが。
今回は、ストレートに
もっとはっきり書けば暴走気味に。
感情を表に出していたので、とてもビックリしました。