昨日サラッとだけ流されたニュースですけど、
実は、私的にひそかに気になっていました。
テレビは『森友騒動』ばかり追いかけていましたけどね。あと相撲協会の会見と。
いや、相撲よりもこっちの方が大事だとは思うけどな。ただ、第一報が出た時間が時間だったから……。
追いかけている暇もなかった、ってことなのでしょうけど。
ただねぇ。
これまでの、去年の経緯を見ていたら
北朝鮮と中国の関係について。やっぱり何かあると思うじゃないですか。
というのも、
アメリカが対中貿易政策で強硬策を打ち出してきたのが明らかにおかしいですよね、
私としては、
「え？ だって北朝鮮問題はもう片付いたの？」と気になっていたのですよね。
ずっと。
というのも、
もう去年の4月とか5月とかの話になりますけど。
米中首脳会談で、
アメリカは北朝鮮問題について中国の協力を要請して、
その見返りに、
対中貿易の赤字について、当面の間は制裁を控える……という取引で、
話を付けていたはずなんですよね。
去年は、
北朝鮮包囲網形勢と経済制裁強化について中国の協力をどうやって取り付けるのか、
対中貿易摩擦と制裁発動、輸入品への関税強化はそのためのカードの一つ、でした。
だったのに、
ここへきて、いきなりの対中制裁発動です。
今までの「北朝鮮包囲網」への中国協力は？
もう中国の協力は必要ないってことですか？ 経済制裁は必要ないの？
……って考えません？
まだ、
米朝首脳会談の結果も出ていないのに。
『これはただ事じゃ無いなぁ』
と思っていたら。
やっぱり動きがありましたよ。
うーん、
なんというか……難しいですよね。
方向性としては、
中国が対北朝鮮包囲網から抜け出したので、アメリカが怒って制裁発動。
……って流れなのか。
北朝鮮が中国の保護下から抜け出してアメリカの出した条件を呑んで交渉がまとまったので
北朝鮮包囲網が不要になって中国の協力も必要なくなりアメリカが対中貿易問題に本腰入れ始めた。
このどちらなのか、
って話ですけど。
実はもう一つ可能性もあって、
アメリカが武力行使を決断して、
米朝首脳会談で交渉決裂 → 武力行使
なので、
北朝鮮包囲網の必要がなくなって対中貿易問題に本腰入れ始めた。
って展開もありえるわけで。
この場合、
北朝鮮もただでは済みませんから、
それとなく中国にアメリカの感触を探りに来た。
というよりは、
アメリカの条件を全部呑んでこの後アメリカの支援をうけるので
その内容について国家主席にあたる金委員長が北朝鮮国を代表して
事前に中国に報告に来た、
ってところでしょうかね。
そうだといいなぁ。
【北京＝藤本欣也】北朝鮮の金正恩政権の要人が２６日、中国・北京入りした。市内は国家元首級の厳戒態勢が敷かれており、最高指導者である金正恩朝鮮労働党委員長の訪中の可能性がある。国連安全保障理事会による対北制裁に中国が参加して以降、悪化していた中朝関係が改善に向けて動き出した。
中朝関係者の話を総合すると、北朝鮮の要人が利用する特別列車が同日、北京駅に到着した。前日夜、鴨緑江の中朝友誼橋を渡り、中国遼寧省の丹東を経由して北京入りしたもようだ。
北京市内の北朝鮮大使館や、外国の要人が宿泊する釣魚台迎賓館、会談などが行われる人民大会堂周辺では厳戒態勢が敷かれた。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が２６日から北京を訪問し、２７日までに複数の中国共産党の指導者と会談したことがわかった。中国共産党当局者が明らかにした。
同当局者によれば、中朝双方は今年初めから金正恩氏の訪中時期などについて交渉していた。中国側は、北朝鮮が核放棄に向けて取り組む姿勢を示すことを金氏訪中の条件にしていたという。今回、訪中が実現したことは、北朝鮮から前向きな回答を得た可能性がある。
朝鮮半島情勢をめぐり、４月に南北首脳会談、５月までに米朝首脳会談が行われる予定で、金氏は今回の訪中で、最大の保護国である中国の指導者と事前協議を行うものとみられる。
北朝鮮の最高指導者の訪中は、２０１１年５月の金正日総書記以来、７年ぶり。金正恩氏の訪中は最高指導者として初めて。
