いや、全然頼もしくないですよ。
詐欺師のペテンに引っかかって騙されていたのが、
詐欺師の言葉通りにならないので、ようやく冷静になってきた、ってだけの話です。
むしろ、これからが大変じゃないですかね。
こういう風に書くと、
『詐欺師』って誰のことだ、って話になりますけどね。
この記事を沖縄在住の沖縄県民が読んでいたら、考えて欲しいんですけど。
国を相手取って沖縄県が、というか沖縄知事が起こした裁判、
あれ、裁判費用は沖縄県民の税金支払いですから。
まさか、ただで裁判できる、とは思ってないですよね。
あの裁判を支持するってことは、
そういうことに税金を使うのを支持します、ってことです。
で、
私が『詐欺師』という理由は、
この裁判、勝てる見込みがほとんどないですよ、
それ分かってて、支持してるんですか? って話です。
なんで勝てるが見込みが無いのか、っていうと、
既に、
裁判所が一度、
今起こしている裁判と似たような案件について、
最高裁判所から知事の対応を違法として、
判例、というか判断を下しているのですね。
『国の行政指示に関しては瑕疵がないので沖縄県は速やかに履行しなさい』と、
もちろん、
今係争中の裁判はすべて別件ではありますが、
最高裁で判例が出てしまったものがある以上、
これを覆すだけの証拠を揃えない限りは、
沖縄県側が一連の『辺野古訴訟』において勝利するのは、ほぼ不可能です。
それを踏まえた上で、
勝てる当てもないのにひたすら新しい訴訟ばかり起こしている人は、
現実から目を背けて嘘ばかり吐いている『詐欺師(ペテン師)』と呼んでもいいのではないですかね?
とまあ、
今回の沖縄市長選の勝利は、
沖縄市民がそういうペテン師の口車から目が覚めた、とも言える訳ですけど。
それは、
裁判の結果が明らかになったから、であって。
国が『特別な何か』をして沖縄市民の支持を得た、ということではないわけで。
この後、
別の切り口で沖縄市民をペテンに掛ける新たな詐欺師が現れたら。
おそらく、
沖縄市民は新たな詐欺師の口車にホイホイ乗ってしまうのないですか?
そう考えると、
全然、安心できる状況ではないと思うのですけど。
……でもまあ、それを考えるべきは誰よりもまず沖縄市民自身であるべきですから。
官房長官が口にする話ではないのももっともなのですけど。
菅義偉官房長官は23日午前の記者会見で、22日投開票の沖縄県沖縄市長選で自民、公明、日本維新の会が推薦した現職が、翁長雄志知事が推した新人を破り当選したことについて「大変心強く思っている」と述べた。
沖縄市長選は「自民、公明、維新」勢力と米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する「オール沖縄」勢力の一騎打ちとなり、12月に任期満了を迎える知事選の前哨戦と位置づけられていた。菅氏は「知事選も沖縄県における経済や住民生活を争点として行われるべきだと思う」と述べた。