なんというか、
こういうアザとい取り上げ方、ってあまり好みではありません。
虐待死させた両親の卑劣さを煽るような、
情報の出し方というか。ね。
それで子供がかわいそうだから……じゃあ、どうするの?
って話ですけど。
そこには、誰も何もいわないわけで。
私的には、
『それじゃ意味ないじゃん』とか
思うのですけど。
なんというか、
日本は子供の虐待死、というか大人が子供を粗略に扱う事に対して、
寛容というかおおらかというか。
テレビでは『かわいそう』な取り上げ方をしてますけど、
実際には、
『酷い』ことだとは思ってませんよね。
アメリカとかだと、
この手の虐待による死とかは、
第一級殺人罪の適用になったりするので、
ほとんど終身刑か死刑か、みたいな量刑になるのですけど。
量刑が軽くても二〇年くらいは刑務所から出て来られない、という。
幼児はほとんど抵抗できませんし、
大人のように手軽に外に助けを求めることも出来ないので、
それを理解した上での暴行、ということで、
罪状を重く見るわけです。
とまあ、
偉そうなことを書いてみましたけど。
この手の話は、
別に今に始まった事では無くて、
もう20年以上も前、
私が大学生で教育学を専攻していた頃には言われていた話で。
日本は親の権利が強すぎて、
子供の権利が蔑ろにされている、というのは
世界的に言われていた当たり前の話だったんですけど。
……なので、国際結婚した日本人が子供を勝手に連れ去って
誘拐犯として国際指名手配される、という。
笑い話にもならない、
バカバカしい現実があって。
実は、
それは今もなお続いていたりします。
で、
この手の虐待死ってのは、
日本人の家族観とセットなわけですから。
まあ、なんというか、
1%程度のエラーが出るのは仕方が無いのかなぁ……と、
私的には思いますけど。
この手の虐待死を解決するには、
日本人の持っている家族観、
親の被保護者としての『子供』であって、
家族の問題には公は極力干渉しない、という幻想をブチ壊さないと。
どうにも
改善されませんから。
欧米の場合、
子供は『個人』であって、親とは別個に社会の一員として繋がっている。
という発想に今から20年も前の私が大学生の頃に既に切り替わっていたのですけど。
日本人は、
家族はいまだに『聖域』ですから。
東京都目黒区のアパートで3月、船戸結愛ちゃん=当時(5)=が、父親の船戸雄大容疑者(33)からの暴行直後に死亡した事件で、結愛ちゃんは、自宅に手書きの文章を残していた。警視庁が明らかにした文章の内容は以下の通り。
◇
ママ もうパパとママにいわれなくても
しっかりじぶんから きょうよりか
あしたはもっともっと できるようにするから
もうおねがい ゆるして ゆるしてください
おねがいします
ほんとうにもう おなじことはしません ゆるして
きのうまでぜんぜんできてなかったこと
これまでまいにちやってきたことを なおします
これまでどんだけあほみたいにあそんだか
あそぶってあほみたいだからやめる
もうぜったいぜったい やらないからね
ぜったい やくそくします