kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

実力通りの結果なんだろう ―― 日本、2大会ぶり決勝Tへ ポーランドに敗れるもH組2位

なんというか、
試合の終盤はコロンビア対セネガル戦の結果頼み、という。
つまり、
日本はポーランドから得点できる実力がないので、
セネガルが負けてくれないとW杯決勝トーナメントに進出できない、
という状況になったわけですけど。
それで
運良くセネガルが負けてくれたので、
予選リーグ最終戦の対ポーランド戦は0−1で試合に負けたのですが、
ギリギリ首の皮一枚繋がって決勝トーナメント進出を果たしたのでした。
で、
この結果をどう見るか……なんですが。
多分、冷静に判断するのなら。
上出来なんでしょうねぇ。


本来は、
第2戦のセネガル戦で勝ってないと、日本に先はない。
というのが、
西野監督のゲームプランだったのでしょう。
というのも、
第3戦目のポーランド戦は中3日の休養しかありません。
なので、
以下は新聞などでも報じられていた内容を加味した上での、
私の推測ですけど。
中盤をケアしていたベテラン陣の選手が完全な回復をのぞめない。
香川、原口、長谷部とかは、1試合を走りきれるだけの体力が戻っていない。
使い潰す覚悟でプレーさせれば
なんとか1試合をやり切るでしょうけど。
疲れから故障を発生させて、この試合で戦線離脱する可能性が高い。
ベテランほど古傷を抱えていますから。
実際、
後半冒頭で、岡崎が怪我原因のような形で交代してますし。
というわけで、
従来のスタメンから大きく6人もメンバーを入れ替えてきました。
まず長谷部が外れて、
中盤の守備の柱が抜けてしまうのに対応して、
守備重視の山口、宇佐見を入れて、
前戦からも守備が出来る岡崎も投入。
こうなると、
大迫、乾、など守備の時に自分からボールを取りに行けない選手は、
香川選手、原口選手みたいな、
間をつないでボールを取りに行って出してくれる
パサー・プレイヤーがいなくなると、
途端にフィールドの案山子になってしまって機能しない。
ということで、
代わりに、ヘディングとかの競り合いの体当たりに強そうな、
体格のいい武藤選手とか酒井選手が入って来ました。
それでさらに、
中盤の長谷部が抜けた穴を埋めるために、
山口蛍、宇佐見の他に、
昌子に変えてヘディング対策要員として槙野を守備固めで入れたのでしょう。
で、
これだけ選手が入れ替わった状況を、
柴崎選手とと吉田選手が連携して管理する、という。
西野監督が、
かなりの大博打に打ってでたわけですけど。
まあ、結果は
試合の後半ボロボロになって
日本チームの戦術は破綻しました。
まず、
相手陣地の中央でボールを回せていない。
ほとんどゼロに近いくらい、
中央からボールを繋ぐ機会がありませんでした。
これは香川選手が抜けた穴が大きくて、
香川選手は、
評価低いのですけど。
日本チームの中盤でセカンドボールを自分から取りに行って、
ドリブルでキープして周囲にパスを出して繋ぐことが出来る……繋ぎ役としては、
とても有用なユーティリティープレイヤーだったのですよねぇ。
その香川が欠けてしまったために、
日本チームはトップ下がまったく機能しなくなりました。
実際、
試合の前後半を通して、
フィールドの中央ではまったくと言っていいほど
ボールをキープ出来ていません。
右か左のサイドからしかボールを繋げて攻め上がることが出来ませんでした。
もっともこれは守備重視で、
極力、中央にボールを回さないようにしていた、という日本チームの方針もあったのでしょうけど。
それでも、
攻撃はまだサイドからの攻め手があるだけマシで、
守備が最悪でした。
槙野選手が守備の穴だというのが、
前半の試合内容でポーランドに見抜かれてしまい。
後半は、ポーランドが徹底的にそこをついて来ました。
槙野選手のいる左サイド(ポーランドで言えば右サイド)へ、
徹底してロングボールを放り込んできます。
で、槙野選手は一歩目の出足が遅いので、
面白いようにポンポンと抜かれていきます。
とまあ、こうなってくると、
その槙野選手の穴を柴崎選手がカバーしないとならないので、
柴崎選手が中盤にあがって前線にボールを送り出す機会がまったくなくなってしまい。
日本は本当に攻め手がなくなりました。
いちおう後半途中から、
山口選手に替えて、乾選手を投入して。
左サイドは乾が中盤から前戦へ繋いで
前戦の高い位置でボールをキープすることで、
相手陣地に攻め込み点を取りに行きつつ、
ディフェンスラインへの負担を減らそうとしたりしてたのですけど。
なんというか焼け石に水、でしたね。
それでも、
何度かコーナーキックからのセットプレーを得たりして、
少ないながらもチャンスはあったのですけど。
もともと守備固め目的で起用されていた選手ばかりなので、
とにかく攻撃が繋がりません。
ゴール前に詰めて得点に絡む選手が、
ほぼゼロです。
ポーランドのマークを外せない選手ばかりなので、
こぼれ球を拾えない。セカンドボールが取れないんですよね。
これは、それ以前のコロンビア戦、セネガル戦の試合内容と比べると、
格段の差があります。
前2つの試合では、
攻め切れずにこぼれたセカンドボールを、
日本チームが確実に競りに行って奪い取って、
そこから更に攻める形をキッチリと作っていたのですけど。
ポーランド戦では、
攻め切れずにこぼれたボールにフォローに詰めている選手が、
まったくいませんでした。
なので、
ゴール前にセンタリングをあげても
すぐにポーランド選手のボールになってしまって
得点に結びつきません。
その結果、
0−1で負けたわけですけど……


うーん、なんというかねぇ……
スタメンが入れ替わっただけで。
ここまでお粗末になるのかぁ。
いや、それだけ日本チームの選手層が薄い、ってことなんだけど。
実際、
海外で華々しく活躍しているのは、
ベテラン勢ばかりだしなぁ。
この先、
厳しいですねぇ……


ちなみに、この試合、
川島GKが別人のようにファインセーブを連発して、
大活躍でした。
テレビ解説では、
前半のシュートを片手1本で止めた場面や
後半のカウンターをゴールマウスから飛び出して体を張って止めた場面、
を取り上げているのですけど。
私的には、
後半、日本がポーランドに先制点を取られてしまった後で、
サイドからの突破を許して放たれたシュートを
槙野選手がクリアミスして
あわやオウン・ゴールだったボールに
川島GKが片手一本伸ばして弾いて防いだ場面、
これが、
本当の『神セーブ』の場面だと思ってます。ここで点を許していたら、日本の敗退は決定的でしたから。
まさに日本チームを崖っぷちから救ったファインセーブでした。
そして、
この場面と、
その前にあった左サイドからのカウンターをくらって、
ホーランドエース選手にシュートされた場面。
(このシュートは、吉田選手が体を張って相手のシュートコースを狭めて、
 バーの上、という結果で済みましたけど)
これを見て、
西野監督は日本チームの守備ラインが完全に崩壊してしまったことを認め、
とにかくこれ以上の失点を防いで、
あとは運を天に任せる……というかコロンビアに任せる決断を下し、
(酷い言い方に聞こえるが、
 諸々のリスクをはかりにかけた場合、
 この選択がもっともリスクが少ない。
 きちんと計算すると
 守備ラインが崩壊してしまった日本が勝つには
 この手段しか残されてない)
長谷部をピッチに投入したのだと、私は推測しているのですけどね。
ブーイングは。
しようがないです。
意地汚く勝負に勝つ、そういう戦法なんですから。
ブーイングを受けても、
『だからどうした』くらい開き直ったいいんじゃないですかね。



 【ボルゴグラード=小川寛太】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本代表は28日、ロシア南部のボルゴグラード・アリーナで行われた1次リーグH組最終戦ポーランド代表に0−1で敗れたものの、1勝1分け1敗の勝ち点4で同組2位が確定、2大会ぶり3度目の16チームによる決勝トーナメント進出を決めた。
 コロンビアが勝ち点6で1位通過。日本はセネガルと勝ち点で並んだが、順位決定規定で上回った。
 日本は19日の初戦でコロンビアを2−1で下すと、24日のセネガル戦も2−2で引き分け、勝ち点4の同組首位で最終戦を迎えた。2連敗で1次リーグ敗退が決まっていたものの、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング8位の強豪・ポーランド(日本は61位)に対し、西野朗監督はセネガル戦から岡崎慎司(レスター)、武藤嘉紀マインツ)らを起用するなど先発を6人入れ替えた。主将は川島永嗣(メッス)が務めた。
 気温36度と厳しい暑さの中、日本は前半、岡崎のダイビングヘッドや武藤のミドルシュートなどで相手ゴールを脅かした。
 一方、ポーランドの高さを生かした攻撃に川島が好セーブを見せるなど一進一退の攻防が続く中、後半14分、FKからベドナレクにフリーで決められ先制を許した。
 日本は宇佐美貴史デュッセルドルフ)に代えて乾貴士ベティス)を投入し一度は反撃姿勢を見せるが、終盤に入るともう1試合の状況を確認し、このまま0−1で試合を終えることを選択。大ブーイングの中、滑り込みで16強入りを果たした。
 日本は7月2日(日本時間3日)の決勝トーナメント1回戦でFIFAランキング3位のベルギーと対戦する。