えー、突然の悲報で
大変残念無念、といいますか。
笑点の司会を降板した時から、
そう遠くない予感はありましたよね。
それ以前から、
点滴しながら高座にあがったり。
酸素吸入器使っていたり。
体を酷使してるのは、誰の目にも明らかでしたから。
本当なら、
1年くらいか2年とか完全休養すれば、と
素人目には見えたのですけど。
ご本人がそれを望まないのでは、どうにもなりません。
というか……
生き方は人それぞれですから。
横から口を挟めるものではありませんし。
1年も2年も休養したその後で、
芸道に戻れる保証なんて、どこにもないわけですし。
この年になれば、
そういう危機感も
ひとしおだったのかも知れません。
そろそろアラフィーの私ですら、
そんなことが心配になるのですから。
頂点にいる方なら、
言葉にできないほどの危機感なのでしょうか。
ご冥福をお祈りします。
人気テレビ番組「笑点」の5代目司会者で、古典落語の名手として知られる落語家、桂歌丸(かつら・うたまる、本名・椎名巌=しいな・いわお)さんが2日午前11時43分、慢性閉塞性肺疾患のため死去した。81歳。葬儀は近親者のみで行う。椎名家と落語芸術協会合同のお別れ会は11日午後2時、横浜市港北区菊名2の1の5、妙蓮寺で。喪主は妻、冨士子(ふじこ)さん。
昭和11年、横浜市生まれ。26年に五代目古今亭今輔に入門。その後、桂米丸門下となり、桂米坊の名を経て、39年に桂歌丸と改めた。43年に真打ちに昇進した。
新作落語を演じる傍ら、古典作品の発掘に尽力。江戸から明治にかけて活躍した落語中興の祖、三遊亭円朝作の「真景累ヶ淵」「怪談牡丹燈籠」などを口演し、高い評価を得た。
「笑点」では、昭和41年の番組開始時から「大喜利」のメンバーとして、三遊亭楽太郎(現六代目円楽)さんとの「毒舌合戦」などでお茶の間の笑いを誘った。平成18年には、五代目三遊亭円楽さんの後を受けて5代目の司会者となり、約10年間にわたってテレビで巧みな舞台回しを披露した。
晩年は、肺炎などで入退院を繰り返しながら高座に上がった。今年4月19日の国立演芸場定席が最後の高座となった。演目は「小間物屋政談」だった。
平成元年、文化庁芸術祭賞。19年、旭日小綬章。16年からは、落語芸術協会会長を務めた。