このニュース、テレビでは大絶賛なのですけど。
私的には、
それほどの驚きはありませんねぇ。
『獲る』と思ってましたから。
3人の候補が居て、
その中で記録的には大谷選手はやや見劣りしていたのですけど。
『二刀流』という
『エポックメイキング』的なプレイスタイルで積み上げた記録にはならない部分が
どのように評価されるのか……という所が
前評判では焦点になっていました。
この『二刀流』が評価されての、受賞らしいです。
記録で大差が付いていなかったので、
アメリカ社会に『二刀流』旋風を巻き起こすほどの付加価値の大きさが認められた。
という評価でしょうか。
アメリカ人って、
こういう『エポックメイキング』な『フロントランナー』は積極的に評価する文化が根付いていますから。
それが自分たちの市場を広げて生活を豊かにしてくれることを、
骨の髄まで理解しているんですよねぇ。
でも、
このニュースで私が注目したのは、
大谷選手の受賞についてではないのですよねぇ。
私が驚いたのは『17年ぶり』の文言です。
大谷選手以前にメジャーリーグの新人王を獲得した日本人選手と云えば、
あの『イチロー』選手なわけで。
つまり、
『イチロー』がメジャーリーグに渡ってから、
もう17年も経ってしまったんですねぇ。
17年ですよ。
その間、ずっと現役で。メジャーリーグでプレイし続けて……
こうして改めて数字で見せられると、
驚きを禁じ得ません。
今年は、グラウンドに立つことはほとんどなく、
来年はいよいよ引退ではないか、と囁かれてますけど。
17年ですものねぇ。
そう言えば、
イチローが新人王を獲ったときも、
記録よりも、
『走って安打にする』スタイルがメジャーリーグの価値観を変えてしまった
(それまでの打撃はホームラン重視のパワー重視型だった。
そこへ、『イチロー』はスピードというスタイルを持ち込んで、
メジャーリーグをよりスリリングなゲームへと転換させた)ことが
高く評価されての受賞でしたね。
大谷選手も、
『イチロー』に肩を並べるような、
歴史に残る選手として活躍し続けて欲しいですね。
【ロサンゼルス=住井亨介】米大リーグは12日、エンゼルスで投打の「二刀流」に挑んだ大谷翔平選手(24)がア・リーグ最優秀新人(新人王)に選出されたと発表した。日本選手では1995年の野茂英雄投手(ドジャース)、2000年の佐々木主浩投手、01年のイチロー外野手(以上マリナーズ)以来、17年ぶり4人目の快挙となった。
選出を受け、大谷は大リーグ専門局とのインタビューで「すごくうれしい。応援してくれた方にとってもうれしいと思うので良かった」と喜びを語り、右肘の故障後はほぼ指名打者でのプレーとなったことには「数字だけ見れば打者で貢献できたと思っている。大事なときに投手として抜けてしまったのが心残り」と述べた。
大谷はプロ野球日本ハムから移籍した今季、投手で10試合に先発して4勝2敗、防御率は3・31。打者としては104試合で打率・285、22本塁打、61打点、10盗塁だった。同一シーズンでの「10試合登板、20本塁打、10盗塁」はメジャー史上初。全米で話題を呼んだベーブ・ルース以来の本格的な二刀流による活躍が評価された形だ。
新人王は全米野球記者協会会員の投票で決まり、大谷はヤンキースのミゲル・アンドゥハー、グレイバー・トーレス両内野手とともに最終候補に残っていた。
発表に先立ち、全国紙「USA TODAY」(電子版)や専門誌ベースボール・ダイジェストも独自に大谷を新人王に選んでいた。