数日前にニュースになった韓国軍のミサイル暴発事件。
その続報です。
その後、事故調査委員会が調べた結果を公表し、
整備中のヒューマン・エラーが原因だと判明しました……
韓国空軍の公式発表によりますと。
韓国型パトリオット『天弓』の定期整備中、
ミサイルに搭載されている戦術プログラムをチェックするのに、
プログラム回路部分をミサイル本体と切り離して、
テスト用コンピュータに接続した上で、
テスト用のダミー情報を流して、
プログラムが正常に作動して既定された命令、処理を行うのかチェックする過程で、
プログラム回路部分をミサイル本体につなげたまま、
テスト用のダミー情報をミサイルに入力してしまったため。
ダミーの敵攻撃命令を本物の攻撃命令と判断したミサイル・プログラムが、
既定された処理に従って、
発射シークエンスへ移行して、
ミサイルが発射されてしまった、という。調査結果が報告されました。
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良く出来た『話』ではあります。
実際、
当事者である軍部の言い訳なので、
そのまま鵜呑みにして良い物なのかは疑問符がつきますけど。
この手の
パトリオット・ミサイルの誤射事件、というのは。
以前から、
ちょくちょく存在していて。
それらの記録をつなぎ合わせると、
今回のような事故原因をでっち上げる事も出来るわけで。
……まあ、
それはかなり穿った見方ではありますが。
素直に解釈するのなら、
ごくたまに起きるミサイル誤射が、
今回は韓国で発生した、というべきですかねぇ。
以前に
韓国海兵隊のヘリコプターが、
回転翼がすっぽ抜けて墜落した事故とかチョロッと書きましたけど。
日本の陸上自衛隊でも
攻撃ヘリが整備不良で回転翼がすっぽ抜けて、
住宅地に墜落してパイロットが死亡する、という。
似たような事故を起こしていますし。
今回のも
ショッキングな事故ではありますが、
世界中で、
ごくたまに起きる事故であった。
といえましょうか。
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でも、本当にハード・エラーじゃないのかなぁ?
江原道春川にある韓国空軍の基地で18日、韓国製の新型中距離地対空ミサイル「天弓」が暴発(不時作動)して空中爆発した事故に関連し、韓国空軍は21日、事故原因は整備手続きを無視した整備員らの過失だったとの調査結果を発表した。事故は18日午前10時38分ごろ、年間計画整備日程に従って天弓の発射台機能を点検している途中で発生したという。
「韓国型パトリオット」とも呼ばれる天弓は、敵の航空機を撃墜するためのミサイルで、価格は1発当たり15億ウォン(約1億5000万円)。事故当時、春川の空軍部隊で天弓ミサイルが非正常な形で発射され、上空で自爆した。韓国空軍は事故直後、空軍作戦司令部、国防科学研究所、製造社のLIGネクスワンなどによる官・民・軍合同調査団を立ち上げ、事故原因を調査した。
合同調査団は調査を通じ、整備員らが天弓の整備作業中にケーブルの分離・接続手続きを守らなかったために誤発射が起きたことを確認した。韓国空軍は「整備作業の際はミサイルに接続された作戦用の黄色いケーブルを分離し、テスト用の白いケーブルを接続した上で点検すべきなのに、整備員同士の意思疎通がおろそかになり、作戦用のケーブルが接続されたまま機能点検が行われた」として「これにより、点検用のノートパソコンから入力された発射信号がミサイルに伝わり、ミサイルは発射された後に自動爆発システムによって約3.5秒後に空中爆発した」と説明した。
韓国空軍は、整備作業中に手順を誤った整備員ら関係者の責任を問う予定だ。空軍は「国民の皆さまにご心配をおかけして申し訳ない。再発防止に向けて最善を尽くしたい」とコメントした。