kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

出ました ―― 新元号「令和」に決まる

ついに、新元号が発表されましたねぇ。

 

日本中でお祭り騒ぎです。号外に群がるとか、なんじゃそりゃ、って一日でした。
どのニュースもこの話題ばかりだったのですけど。個人的な印象を言えば、
『うーん……イマイチだけど。”平成”よりはずっといいかなぁ』
という感じでしょうか。
由来については、
学がないので、良いとも悪いとも、
取り立ててコレという印象はないのですけども。
音について、と。
選考過程については。
色々と思うところがありました。
以下、
今回の元号改定について、ざっと思った事。


多分、
コンセプトは、
漢籍以外からの選出。
※明治以降の元号からの同じ『字』の使用。
じゃないのかなぁ。
今回は、
万葉集梅の花の歌の序文からの出典ということで、
元号が始まって10世紀以来『漢籍』からの出典がずっと続いていたのですが、
その伝統から外れて今回は『和書』からの選定となり、
それが話題となっています。
一部では『安倍首相のゴリ押し』として批判的な声もあるようですが、
漢籍』以外からの出典については、
すでに前回の『平成』元号選定時に、
選定に関わった人たちから出されていた意見でした。
私は、
漢籍以外からの選定について賛成ですし、
この点について今回の選定を支持します。
明治以前の、
知識階級、支配階級が漢書を読み下すのが嗜みとして、
生活に根付いていた時代なら、
漢籍から元号を選定することに、
『階級の権威』を示す行動としての意味を持たせることが出来ますが、
今の昭和、平成の世になって、
漢書を読み下せるのが研究者しかいないような現状では、
漢籍からの選定に何の意味があるのか。
今回は
和書からの選定という形でしたが、『漢籍から離れ』て
これまでの前例を踏襲しなかった選択は自由度を広げた点で画期的で、
日本政治史上でも、大変重要な意味を持つと評価できますよ。
次に、
『令和』の元号は『昭和』と『和』の字が被っています。
これは、
今後の元号選定を見据えた場合に、
非常に大きな意義を持つ、
一つのターニングポイントだと思います。
大政奉還以降、
今の民主制へと続く『武士のいない日本社会』が出来てから、
議会政治が整備されていく中で、
元号
『明治』→『大正』→『昭和』→『平成』と
変化してきたのですが。
この間、選定された元号の文字は被っていません。
(音は『タイショー』と『ショーワ』で
(『ショー』の音が被っていますけど。
ここで、
さらに新しい元号が今まで使われていない字だけで
組み立てられると、
それが今後の前例となって固定化してしまうおそれがありました。
そのような固定化を避けた点でも、
今回の元号選定は、
この後の指針としてとても大きな意義を見いだすことができます。
私は、
今回の元号『令和』選出の決め手になったのは、
言葉の意味よりも、
上に書いたような政治的な配慮……
これまでの前例踏襲を改めた
ある意味で”行政改革”による決断ではないか、
と思う次第です。

とまあ、
ここまでは外野の戯れ言なのですけど。
けっこう気になるのが『令和』の発音ですね。
まず、
『令和(レイワ)』の音は……
『e(エ)・i(イ)・a(ア)』書き起こすとこうなりますが、
発音が
母音・長音・母音の3音構成になっていて、
読みやすく、
最期が言い切って終わる形で区切りも良いです。
『平成(ヘイセイ)』のように、
母音・長音・母音・長音の構成よりも、
言葉として遙かに聞き取りやすい。
また、
始まりが『Re(レ)』……R子音なので、
日本語の語感としては
涼やかで、雅というか、華やかなイントネーションになっています。
(他方『冷たい語感』というデメリットもあります。
さらに、
『明治(メイジ)』のような濁音は含んでいませんので、
とてもクリーンで綺麗な音韻です。
そして、
終わりが『Wa(ワ)』でA母音ですから、
とても親しみやすい印象に収まっています。
その上、
ローマ字で起こすと『Reiwa』となり、
英語圏とか、
中国語圏とかでも、
問題なく発音できる音です。
多分”レェワ”みたな音感になって、
イントネーションが日本語と微妙に違う形になると思いますが。
とかとか、
音に関しては、
『良くこの音を選んだなぁ』と感心するばかりです。
ただ、
『令』は
『命令』などの単語に代表される、
使役、上下関係を語義に含んだ一字なので。
それを頭に持ってきた点、
ちょっと
腑に落ちないところがありますけど。
『礼和』とかあったら、そっちの方が良いのですけど。
『礼』は儒教なので、
それも問題になるのか……


まあ、
とにもかくにも、
新しい元号が決まりました。
これから、
その中身を作っていくのが。
私たち日本国民の責務でしょう。

 

 

 

www3.nhk.or.jp 

先ほど閣議で、元号を改める政令および元号の呼び方に関する内閣告示が閣議決定をされました。
新しい元号は「令和」(れいわ)であります。この新元号については、本日、元号に関する懇談会と衆議院および参議院の議長および副議長のご意見をうかがい、全閣僚において協議のうえ閣議において決定したものであります。
元号の典拠について申し上げます。「令和」は、万葉集の梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文にある、「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑く(きよく)風和ぎ(かぜやわらぎ)、梅(うめ)は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」から引用したものであります。
この新元号に込められた意義や国民の皆さんへのメッセージについては、こののち、安倍総理の会見があります。


Q:新元号は「令和」とのことですが、選定にあたっては、どういった点を最も重視されましたでしょうか。また、考案者はどなたでしょうか。出典は万葉集とのことですが、これまで日本の古典に由来する元号はなく、国文学や東洋史学などの専門家に考案を委嘱された中で、どのような理由で選ばれたのでしょうか、具体的にご説明ください。
A:新元号が制定をされた理由については、こののち総理ご自身から、新元号に込められた意義や国民へのメッセージについて直接お伝えをすることになっております。また新元号の考案者については、考案者ご自身が氏名の秘匿を希望されていることに加え、考案者を明らかにすれば新元号と特定の個人とのむすびつきが強調されることになりかねないため、お答えは差し控えたいと思います。いずれにしても、今般決定された新元号が、広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくよう努めて参りたいと思います。


Q:長官は有識者懇談会と正副議長からの意見聴取、全閣僚会議に出席されました。一連の過程の中で意見を聞かれたわけですが、その中で、元号の原案はいくつ示されましたでしょうか。元号の候補名と合わせてご紹介願います。また、それぞれの場で、有識者や正副議長、各大臣からは、どのような意見が出て、「令和」との結論、決定に至ったのでしょうか。具体的に、ご紹介願います。
A:本日、元号に関する懇談会を開催をし、衆参両院の正副議長の意見をうかがったうえで、内閣の責任において、新元号を決定をしたところであります。新元号が選定をされた理由につきましては、のちほど総理から直接お話しがあります。意見聴取の場で、どんなご意見があったかについて、お答えすることは差し控えたいと思います。また、新元号が日本人の生活の中に、深く根ざしていくためには、他の案と比較をして議論されることは適当でないと考えており、新元号として決定をされたもの以外の案については、その数も含めて、お答えは差し控えたいと思います。

 

 

 

www.sankei.com

 本日、元号を改める政令閣議決定いたしました。
 新しい元号は「令和」であります。
 これは、万葉集にある「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして 気(き)淑(よ)く風(かぜ)和(やわら)ぎ 梅(うめ)は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き 蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」との文言から引用したものであります。そして、この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められております。
 万葉集は、1200年余り前に編纂(へんさん)された日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や農民まで、幅広い階層の人々が詠(よ)んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります。 悠久(ゆうきゅう)の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい、との願いを込め、「令和」に決定いたしました。
 文化を育み、自然の美しさを愛(め)でることができる平和の日々に、心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を、国民の皆さまとともに切り拓(ひら)いていく。新元号の決定にあたり、その決意を新たにしております。
 5月1日に皇太子殿下がご即位され、その日以降、この新しい元号が用いられることとなりますが、国民各位のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。政府としても、ほぼ200年ぶりとなる、歴史的な皇位の継承が恙(つつが)なく行われ、国民こぞって寿(ことほ)ぐことができるよう、その準備に万全を期してまいります。
 元号は、皇室の長い伝統と、国家の安泰と国民の幸福への深い願いとともに、1400年近くにわたるわが国の歴史を紡(つむ)いできました。日本人の心情に溶け込み、日本国民の精神的な一体感を支えるものともなっています。この新しい元号も、広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくことを心から願っております。