kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

気持ちは分かる、けど ―― 日産による「陰謀」と主張-ゴーン容疑者のビデオ会見

この事件、
『同情できる』と言いましょうか。
自分が彼の立場に置かれたのなら、
やはり『遣りきれない怒り』で黙って居られない、と思うのですよ。
これだけの案件が、
すべて、たった一人の独断で行われたハズがなくて。
当然、
彼の他にもたくさんの関係者がいたはずで。
そして、
ゴーン氏に不正資金が流入していたのなら、
それらの関係者にも金額は多寡はあるでしょうけど、
やはり同じように不正資金が流れていたはずですよね。
大きなリスクを押しつけられるだけのタダ働きなんてあり得ないですから。
即座に通報されておしまいですよ。
それが外部から指摘を受けながらも、
ここまで隠し通してきたのは、
ニッサン社内部にも。
ルノーから派遣されていた人の中にも。
ゴーン氏の共犯者がいたからこそ、で。
そのウチの
何人かは日本の警察組織と司法取引を済ませて、
無罪放免となっているわけですけど。
その名前はいまだに公表されていないわけですよ。
ゴーン氏以外の関係者の名前は一切公表されていないのですよね。
たぶん、
このまま裁判になったら
ゴーン氏側の陳述の中から
関係者の実名がどんどん公表されて。
世の中……というか、
日本のマスコミが作り上げてきたイメージが
ひっくり返るのではないですかね。


私的には、
これだけ大きな案件へと広がっているのに、
ニッサンの事実上の親会社で
フランスの国策会社とも言えるルノー関係者の関与、
ひいてはフランス政界の関与が
まったく出て来ないのが……
かなり不自然に感じられます。
ゴーンさんが、
裁判でその辺全部ぶちまけてくれるのを期待しているのですけど。
どうかなぁ……
ゴーンさんが死なば諸共で腹割って全部話したら、
フランス政界が吹っ飛ぶのではないか、と期待しているのですけど、ねぇ。

 

 

www.bloomberg.co.jp

 


 会社法違反(特別背任)の容疑で保釈中に再逮捕された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者が逮捕前に収録していた動画を9日、弁護人らが公開した。同容疑者は「私は無実だ。これは陰謀だ」と述べた。
  ゴーン容疑者は、日産の独立性が脅かされると恐怖を感じた人がいたとし、一部の幹部が自分たちの利益のために会社の価値を毀損(きそん)していると主張。公正な裁判を受けることを希望すると語った。
 弘中惇一郎弁護士は日本外国特派員協会での会見で、「陰謀」は弁護における重要なキーポイントだと思っていると説明。ゴーン容疑者が動画の中で日産幹部の名前を挙げたが、同容疑者が「陰謀」の首謀者と考えている人物について現時点で名前を出すのは問題だと考えたため、弁護団の判断で削除したことを明らかにした。
 同弁護士は4度目の逮捕について、逃亡や証拠隠滅の防止を目的としたものではなく「ゴーン氏に不当な圧力をかけて屈服させることを狙いとしたものだ」と批判。一度保釈された後に再度逮捕されることは肉体的、精神的なダメージが大きいとした上で「検察官は残虐な仕打ちによってゴーン氏に自白を強要している」と述べ、同容疑者の勾留を認めた東京地裁の決定を不服として10日にも最高裁に特別抗告する意向を示した。
 東京地検特捜部が証人として尋問するよう東京地裁に請求し、既にフランスに出国しているゴーン容疑者の妻キャロルさんについては、証人尋問に応じるよう入国することについてアドバイスしたと明らかにした。
 ゴーン容疑者は昨年11月の最初の逮捕から100日以上勾留され、今年3月6日に保釈された。4月3日午後にはツイッターのアカウントを開設して記者会見を開く意向を明らかにしていたが、翌朝再び特捜部に逮捕された。東京地裁は5日、ゴーン容疑者の10日間の勾留を認めていた。
 弘中弁護士はツイッターで予告していた会見で話すつもりだった内容については、すでに動画で記録しており、公表の用意があるとしていた。
 日産は事件後に同容疑者を会長から解職、8日に開催した臨時株主総会では取締役からも解任した。

 

あと、
追記しておく事としては。
『司法取引』は刑事罰が軽減されるだけで。
事実を無かった事にする制度ではありません。
ニッサンの現・経営陣はゴーン氏に損害賠償請求する、と
臨時開催された株主総会で発表したらしいですが。
この後、
裁判でゴーン氏側が関係者の実名を暴露して
裁判の中で検察もそれを事実認定した場合には、
(検察側も、ゴーン氏の罪状を認定するのに事実を確定させる必要がありますから、
(当然、事件の証拠として、関係者の名前を公表しますよ。
(というか、場合によっては検察側の証人として証言台に立つわけですから。
当然、
名前が挙がった人たちの背任行為についても、
民事では賠償責任が発生します。
さらに、
株主がゴーン氏ひとりを悪者にする現・経営陣の所業を悪質と捉えれば、
会社の価値を毀損させた分も上乗せして、
賠償を求めるでしょう。
こういう、
今後起きるであろう展開まで踏まえるのなら、
ゴーン氏が主張する
『現・ニッサン経営陣の陰謀』説も
それなりに真実を語っていると言えるのではないでしょうか。

 

 

でも、

なぜか日本のマスコミはそういう当たり前の解説をしないのですよねぇ。