いやぁ、
政治が動くときは……自然でも大きな動きがあるのでしょうかねぇ。
先週からの長雨で、
シナ海から太平洋上にかけて北上してきた梅雨前線が、
九州上空で停滞したまま。
ザバザバと大雨を降らしています。
昨日から、
ニュースでは
『例年1ヶ月間の雨量が1日で降る勢い』だとか。
そして、
ついこの前改訂された、
災害警報で、
『避難勧告』が出されました。
テレビでは、
繰り返し繰り返し、
改訂されて新しくなった大雨特別警報の警戒レベルについて、
これは5段階で表現されているのですけど、
その内容について説明しているのですが。
もう、
『耳にタコ』が出来そうな勢いです。
で、
何度も説明を聞かされていると、
疑問が湧いてきて。
警戒レベル5段階のうち、
批難するべき状況は、
警戒レベル3~4の状況で。
『警戒レベル5』が出た場合には、
もう水害がいつ発生してもおかしくない状況で
道路での移動が不可能な場合も多く、安全に批難できるような状況では無いのだとか。
それなら、
警戒レベル5の公式解説について、
内容を改めた方がいいのではないでしょうか。
気象庁の公式サイトで
『各警戒レベルで住民がとるべき行動』
についての説明コメントがついた一覧表があるのですが……
そこから
ざっくり抜き出して書くと。
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>警戒レベル1:災害への心構えを高める
>警戒レベル2:ハザードマップ等で避難行動を確認
(↑批難準備しろ、ってことですね)
>警戒レベル3:避難準備が整い次第、避難開始
高齢者は速やかに避難
>警戒レベル4:速やかに避難
避難を完了する
>警戒レベル5:災害がすでに発生しており、命を守るための最善の行動をとる。
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こんな具合なんですけど。
警戒レベル5の表記は、
これだと……不適切だと思うのですよ。
『災害が発生していて避難するのは難しい状況』って内容を
表現したくて、この文言にしたらしいので。
そのものズバリを書いた方がいいと思うのですよ。
警戒レベル5については、
『災害が既に発生しており、戸外で移動する余裕はない。
安全に避難するのは絶望的なので、
その場で考えられる命を守るための最善の行動をとる』
こう書くべきではないでしょうか。
『警戒レベル5では、避難できる余裕はありません』
って情報が核心なのですから。
そこは、
ボヤかさずにズバリ書かないと。
多くの人は、
不都合な事実から目を背けたがる者ですから。
勝手に楽観的な解釈をしてしまうと思うのです。
梅雨前線の影響で大雨が降り、鹿児島、熊本、宮崎の3県で100万人以上に避難指示・勧告が発令された。九州を中心にさらに強い雨が降る恐れがあり、気象庁は3日午前、「大雨特別警報を出す可能性もある」と、前兆の段階で早めの避難を促した。
鹿児島市は午前9時35分、土砂災害や河川の氾濫(はんらん)の危険が迫っているとして、市内全域の27万5287世帯、59万4943人に警戒レベル4、避難指示(緊急)を発令した。また鹿児島県霧島市も午前11時10分、市内全域の約6万1千世帯、約12万5千人を対象に、避難勧告を避難指示に切り替えた。
気象庁によると、梅雨前線の活発化に加え、雨雲が九州へ接近しており、前線の活動が強まる恐れがある。今後、大雨特別警報を発令する可能性がある地域について、同庁予報課の黒良龍太主任予報官は「熊本や鹿児島付近、状況によっては九州北部や西日本の太平洋側でも恐れがある」とし、「自分の命を守るために、早め早めに避難してほしい」と呼びかけた。
同庁によると、鹿児島、熊本、宮崎の3県では4日にかけ、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降る恐れがある。4日午前6時までの24時間雨量は鹿児島350ミリ、熊本、宮崎300ミリ、福岡200ミリなど。西日本各地や東日本でも局地的に激しい雨が降るという。
梅雨前線は6日ごろまで九州付近に停滞する見込み。地盤が緩み、少ない雨でも土砂災害や河川氾濫の可能性があり、同庁は厳重な警戒を呼びかけている。
政府は3日午前、九州地方などの大雨の関係閣僚会議を開き、安倍晋三首相は万全の対策を講じるよう指示した。自衛隊は、必要があれば要請を待たずに、救援活動に当たることを確認、九州地方の部隊を中心に初動要員で約1万4千人態勢を組んでいる。
鹿児島市では59万人あまりに避難指示が出されている。野上浩太郎官房副長官は会議後の記者会見で、「どんな状況になれば自衛隊に出動指示を出すのか」との質問に対し、明言を避けた。