日本では当初に比べてかなりトーンが落ちてきた、
韓国向け輸出品の『優遇除外』措置について。
韓国政府は、
いまだに火病の真っ最中。というか。
むしろ、
韓国政府が先頭に立って、
『反日対決』意識を煽っているように見えます。
日本国内では、
『文オジサン政権が来年の選挙に向けて、反日パフォーマンスに利用している』
という声まで出てきました。
一方のメディアの方は、というと。
文オジサン政権に近い、
革新系とかはいまだに『反日』キャンペーンの記事を掲載しているのが目立ちますが。
保守系の朝鮮日報などでは、
『輸出優遇除外』という見出しを記事に付けて統一するなど。
少しずつではありますけど、
事実に沿った報道へ近づけて記事を掲載している姿勢が見えます。
そんな中で、
ちょっと気になる記事がありましたので、
ブックマークを貼ってみました。
前記の、
韓国保守系メディアの総本山『朝鮮日報』に掲載されていたものなのですが……
ここへきて、
日本が優遇措置を外した『フッ化水素』について、
ロシアから韓国へ支援の申し入れがあったのだとか。
記事中では単に『ロシア』としか表記されていませんが。
韓国政府へ提案してきた、ということで。
ロシアの政府筋の提案=『ロシア政府』が韓国政府に提案してきたのが明らかです。
民間企業が、政府へ申し入れをする……ということはありませんから。
企業同士で対話して契約すればいいだけですので。
さて、
このニュース。
報じている内容は、かなり異例の事態なのですけど。
内容は本当なのでしょうか……
『韓国政府関係者の話』として書かれていますので。
いまのところ、
私が見た限りでは、
韓国の大手メディアでこの内容を取り上げているのは『朝鮮日報』だけなので。
今ひとつ、信じがたいものがあるのですけども。
日本のメディアも、
この内容については全く触れていませんし。
ただ、
私的にはかなり気になっています。
というのも、
日本政府が措置を発表してから
わずか1週間かそこらでのロシア政府の動き、スピード対応ですから。
コレは、ちょっと『普通』ではありません。
ここで言う、
『普通』とは。
韓国はアメリカの同盟国であって。
ロシアはアメリカと対立に近い外交姿勢を取っている中で、
フッ化水素のような『戦略物資』を、韓国に輸出する。
というのは。
『敵に塩を送る』に等しい行為である。
という。
従来の米韓同盟とロシア外交の枠組みの中で検討すれば。
そのような解釈になります。
ロシアが日本製品のシェアを奪う好機とみて動いた、とか。
そんな単純な話ではなくて、
『ロシアのハイテク技術をアメリカの同盟国である韓国に供与する』
と捉えることもできる、
中東外交や北朝鮮問題でアメリカと対決姿勢を鮮明にしている、
ロシアのプーチン大統領にとっては、
『失点』にもなりかねない事案ですよ。
そういう、
高度な政治判断をわずか『1週間』かそこらという短時間で行うとか。
ロシアは、
大統領制でプーチン大統領が即断即決する『鶴の一声』があれば。
すぐに動けるのでしょうけど。
それなら、
韓国政府とプーチン大統領はそこまで仲が良かったのか。
という問題が出てくるわけで……
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つまり、
今回ブックマークを貼った記事に書かれているのは、
そういう事なのかなぁ。
日本人はいまだに、
『米韓同盟』の枠組みの中で韓国を見ているのですが、
当の韓国は、
文オジサン政権が率いる韓国にとっては、
『米韓同盟』などはすでに『過去の遺物』であって。
韓国-北朝鮮-ロシアの間で、ホットラインを設置して、
頻繁にやり取りしている、という。
『あちら側』の国になっている。
それが『いま目の前にある現実』だと。
だから、
日本人にとっては異様に見える提案も、
ロシアにしたら準同盟国の韓国が危機に陥っているのですから。
即座に支援を表明するのは当然なのですねぇ。
とまあ、
この一件は、そんな風に見えたりもするのですが。
単に、
韓国嫌いの私の邪推かも知れません。
けれども、
この後、
韓国がロシアの提案を受けるようなら。
米韓同盟は既に『有名無実』化している。と。
その現実を、
日本人は受け入れるべきなのでしょう。
日本が韓国への輸出規制品目として発表したフッ化水素(エッチングガス)の輸出を、ロシアが韓国政府に提案してきたことが分かった。韓国大統領府関係者は12日、「ロシアがフッ化水素を供給するとの意向を韓国側にこのほど伝えてきた。現在、その提案を検討しているところだ」と語った。今月1日に日本が輸出規制を発表して以来、フッ化水素の問題は連日取りざたされている。超高純度フッ化水素は半導体回路を形成し、不純物を除去するのに不可欠だが、韓国の半導体メーカーはこの素材を日本にほぼ100%依存しているため、供給が中止されれば韓国の半導体産業がストップする可能性があるからだ。ロシア製のものが日本製のものの代替品になるなら、韓国の半導体産業界にとっては好材料だ。しかし、同業界や専門家の間では「本当にロシア製のものが半導体製造工程で使えるかどうかを見るには、確認しなければならないことが多い」と話す。
フッ化水素は日本が主張しているように毒ガスの製造にも使われるが、実際には産業全般においてさまざまな用途に使われる一般的な化学物質だ。蛍石を硫酸で溶かして作るフッ化水素はほかの物質と結合しやすい。高級ガソリンを作る時に入れる触媒であり、フライパン・屋根材料・電線被覆・眼鏡レンズなどに使われるテフロン(合成樹脂)の材料でもある。岩石を溶かしてウランを抽出する時に使われることもあるし、エアコン・冷蔵庫の冷媒や洗濯用合成洗剤にも入っている。表面を滑らかにしたり、高級な質感を出したりするのにも使用される。だが、このようなフッ化水素は99.9%以下の低純度製品だ。こうした製品は韓国はもちろん、中国・台湾・インドでも作られている。一方、半導体製造工程用のフッ化水素は99.999%以上の超高純度製品で、サムスン電子やSKハイニックスなどに納品している日本のステラケミファや森田化学工業が世界市場を掌握している。
超高純度であることは製品不良率を下げるために不可欠な要素だ。半導体は10ナノメートル(nm、1ナノメートルは10億分の1メートル)前後の超微細工程で作られる。純度が低く不純物が増えれば不良率も跳ね上がる。例えば、純度99.99%のフッ化水素内にある不純物は、純度99.999%のフッ化水素内にある不純物の10倍となる。ソウル大学材料工学部のファン・チョルソン教授は「肉眼では見えない不純物でも、10ナノ以下では致命的なダメージとなる」と話す。
純度の数字が1段階上がれば、製造の難易度は幾何級数的に上がる。コメ1万粒の中からアワ(粟)100粒を見つけ出す場合、90粒までは簡単に見つけられても、最後の1粒を見つけるのが難しいのと同じだ。西江大学化学科のイ・ドクファン教授は「高純度で精製する技術は、金をたくさん使ったからと言ってすぐに確保できるものではない。政府がこのほど出した国産化案を見ると、『へぼ祈とう師が人を殺す』(ということわざのような)羽目になりかねない」と言った。
半導体専門家らは、ロシア製フッ化水素を半導体製造工程に使えるかどうかについて判断できずにいる。韓国は最近6年間、ロシア製フッ化水素を輸入していない。ソウル大学化学生物工学部のソン・ヨンウン教授は「半導体製造工程で使用するには、大量の超高純度フッ化水素を安定した品質で供給できなければならないが、ロシア製はまだ何も証明されていない」と語った。
ロシア製の純度が十分に高くても、サムスン電子やSKハイニックスがこれを実際の製造工程で使うまでには、少なくとも数カ月以上必要だ。半導体の製造工程は700段階に分かれており、このうちフッ化水素が使われるのは40-50段階で、段階ごとに使われるフッ化水素の純度や形態はすべて異なる。既存の工程は日本製のフッ化水素に最適化されているので、ロシア製を使う場合は工程をあらためて組み直さなければならない。それに、ロシア製が日本製のように純度99.999%であっても、使えない可能性がある。不純物の純度が同じだけで、不純物の粒子の大きさや種類が確認できないからだ。半導体業界関係者は「新しい素材・装置が入ることになれば、少なくとも2カ月は試験生産をして品質をチェックし、品質が低下していたらさらに2カ月間、時間がかかるだろう」と話している。