なんというか、
こうも同じような失敗ばかり繰り返し
事件化する。
というのは……
『制度が破綻しているから』としか、
言いようがないのですよねぇ。
そこは
政府も認めざる得なくなって。
ようやく重い腰を上げ、
改革に踏み込ん……だのかなぁ？
問題点は、
誰の目にも明らか、だと言えましょうか。
『カウンセラー』とか『コンサルタント』としての訓練しか受けていない
そういう人達に、
警察が行うような『取り調べ』をさせよう、というのが
間違いなんですよ。
こういうスキル、って。
講習会で勉強したから、
それだけでどうにかなるものではないんです。
経験が物を言う……、
それなりに、
現場に出ての訓練が必要で。
さらに、
現場での実務をきちんと指導できる体制が必要なんです。
警察の場合、
これを『交通取締』だったり
毎日の『巡回』だったり。
業務タスクの中にきちんと組み込んで研修機会を常に設けているから。
スキルが身につくわけで。
児童相談所の職員とか、
市役所の職員が、
日々の業務の中で、そこまでやれるのか。
ってのが、
問題なんですよ。
それが出来ないのなら、
問題家庭の見落としはこの後も続くでしょうね。
それと、
もう一つの問題点は。
現状、
対応する公的機関が
各地方自治体で独立している形で分断されていて。
広域をカバーする形になっていない点です。
なので、
これまで度々、
『連絡ミス』から重大事件に発展する……という、
事例が散見されます。
政府が
対策を立てるのなら、
これらの問題点を解消して欲しいですね。
そろそろ
役人目線では無く。
国民の目線に立って、
きちんとした対応が出来ないものでしょうか。
鹿児島県出水市で４歳の大塚璃愛來ちゃん（４）が死亡し、母親の交際相手の男が暴行の疑いで逮捕された事件。暴行の翌日、璃愛來ちゃんは「風呂で溺れた」として病院に搬送されたあと、死亡しました。警察によりますと、死因は溺死とみられますが、全身に傷があったということです。
璃愛來ちゃんに関する通報が児童相談所に寄せられたのはことし３月でした。「虐待しているような動画が投稿されている」という匿名の通報でした。
鹿児島県の機関である児童相談所と警察、それに当時住んでいた薩摩川内市の担当者が璃愛來ちゃんと母親の元を訪れましたが、あざやけがなどは無く、虐待は確認できなかったということです。
ところがその後、３月21日から４月２日にかけておよそ２週間の間に、４度にわたり璃愛來ちゃんが夜遅くに自宅近くを歩いているところを警察に保護されました。
この間、警察は児童相談所に対し、一時保護する必要があると２度にわたって伝えていましたが、児童相談所は「子どもが母親を嫌がる様子も見られず、親子関係に問題がない」として一時保護はしませんでした。
ただ親の元をたびたび離れていたことからネグレクト＝育児放棄と認定し、市や警察などとの会議で、同様の事案が起きるなどした場合は一時保護する方針を決めていたということです。
その後、ことし７月に入り、璃愛來ちゃんと母親は出水市に引っ越します。
薩摩川内市は引っ越しに際して出水市に「ネグレクトの事案」として引き継いだほか、「母親に交際相手の男がいる」という情報も伝えていたということです。ただ「母親によるネグレクト」と判断していたため、交際相手については詳しく調べていなかったということです。
また県の児童相談所は、出水市から今回のケースをネグレクトの事案として引き継いだことを電話で確認したとしています。
引っ越した後の７月22日には、母親が「室内で遊んでいたときにテーブルに頭をぶつけておう吐した」として、璃愛來ちゃんを病院に連れて行きました。
先月５日には、母親が受診した病院から「女の子の顔などに数か所のあざがあった」という情報が寄せられました。
アパートの隣の部屋に住んでいる男性はＮＨＫの取材に対し、「ここ１か月くらい、夜中に泣き声を聞くようになりました」と話しています。
出水市は病院の情報をもとに自宅の訪問を続け、４度目の訪問となった先月26日に母親と璃愛來ちゃんに面会できました。このとき顔にあざは確認できず、母親が「子どもの様子に特に変化がない」と答えたことから体の様子は詳しく調べず、警察や児童相談所にも連絡していませんでした。
出水市は「ネグレクト事案として引き継いでいたため、女の子の安否の把握にとどまり、服に隠れた傷などの確認には及ばなかった。これからどういった対応が必要か、協議する方向で考えていたところだった」と説明しています。
璃愛來ちゃんは出水市の担当者との面会の翌日に暴行を受け、その次の日には「風呂で溺れた」として病院に搬送されたあと、亡くなりました。
