せっかく、
韓国メディア『朝鮮日報』の記事を取り上げたので。
もう一つ気になっていた記事にブックマークを貼ってみました。
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それはなんと……
数日前に、
仁川空港の目と鼻の先にある小島に、
北朝鮮の軍事基地が建設されていたのを、
韓国軍が放置していた事実が明らかになって。
ちょっとした騒ぎになったのですけど。
今度は、
その島に日本製のレーダーが設置されているのを、
韓国政府が確認したのだそうです。
と報じている記事です。
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そうですかぁー。それは凄いですねー(棒)
いやぁ、
何をどう確認して『日本製』と特定できたのか……
見た目、で判別するのは難しいので。
多分、
レーダー波が日本側の使っている波長と同一なので、
『日本製だ』という主張なのですかね?
でも、
日本が地上に設置している軍事用のレーダーって、
そもそも『ワンオフ』品なので。
建設、設置から日本企業がかかわらないと、
設置できませんけど。
部品だけの『キット販売』なんてしません。
コメントみたら、
偉そうに能書き垂れてる人が居ましたけど。
大爆笑の内容書いてあって。笑いをこらえられませんでした。
イージスアショアの秋田騒動でも、
話題になりましたけど。
電波飛ばすのに、どこへどういう反応が返ってくるのか。
精密な計算が必要なので。
部品だけ渡してどうにかなるレベルの機材ではありません。
設置にも、
技術仕様に対する深い理解、と。
場合によっては、ローカライズした改修が必要になります。
さらに輸出するなら、
周波数を相手国の物に仕様変えますって。
だって、
日本固有のレーダー波使っていたら、
北朝鮮側で敵国レーダーと混同してしまって混乱しますもの。
それでも、
日本の軍事レーダーだ、と言い張るのなら。
韓国軍の探知能力は『ポンコツ』と。評価するだけです。
いちおう、
日本製でも、民生品として市販流通しているレーダーはあります。
『航海用レーダー』とか『魚群探知機』とか『車載レーダー』とか
『小型天候レーダー』とか。
この辺は、
市販でも買えます。
ただ、ある程度の規模以上の大型レーダーになると。
やはり部品を単品での販売などはしてません。
その中で、
市販で手に入るレーダー製品で、
かなりの範囲をカーバー出来る物となると……
船舶用レーダー(マリンレーダー)でしょうか?
これは、
プレジャーボートとか。漁船などに付けられているヤツですね。
100万円しない程度の値段で、
今ならネット通販とかでも買えるような物もあります。
韓国国防部が発見した日本製レーダー、ってこれの事でしょうか?
これが脅威になるのか、というと。
大まかな天候(密度の高い雲の存在)とか、
船舶の存在、とか。
その程度は判別できる能力がありますけど。
軍事用に比べたら出力は遙かに弱い……というか。
地上に設置することを想定してませんから。
どれだけ能力を発揮できるか……
しかも
火器管制と連動できるかどうかも未知数ですし。
そんな物を使うのかなぁ。
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あと、
可能性としてあり得そうなのは。
日本国外に軍事技術として日本から輸出されたレーダーを、
日本以外の国から買ってきて。
それを設置した。
場合ですけど。
それだと、
『日本製』と判別するのはますます難しいのではないですかね。
そもそも、
日本は国外に技術を売った実績がないので。
商品としてこなれていないので。
使いにくいことこの上ないですよ。
そんな日本製を買うより、
欧米が毎年の『軍事用品見本市』で売っているレーダーを買った方が、
ハッキリいって、
性能も値段も日本製より、遙かに優秀なコストパフォーマンスを示していて。
わざわざ、
北朝鮮が日本製にこだわって無駄金使う意味が分かりません。
となると。
いったいどんなレーダーが
設置されたのでしょうかねぇ。
かなり興味ありますねぇ。
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なんか、
最近の韓国メディアは
どの紙面も盛大な火病を発症しているのですけど。
これ、
大丈夫なんですか?
韓国民5000万人総発狂中、って事ですかね。
北朝鮮が西海北方限界線(NLL)近くの咸朴島に探知距離30-60キロの日本製レーダーを設置したことが4日までに分かった。咸朴島から半径60キロ以内には仁川国際空港、江華島、仁川港などがある。仁川沖合全体が事実上、北朝鮮軍のレーダー探知圏内に入ったことになる。
韓国政府関係者は「北朝鮮が咸朴島に設置した日本製レーダーを識別した」と明らかにし「正確に確認する必要があるが、海岸砲挑発の際に西海地域の艦艇を識別する用途と推定できそうだ」と述べた。北朝鮮は監視や偵察能力が低いため、それを補うためレーダーを設置したという意味だ。
北朝鮮は問題の咸朴島軍事施設の建設を文在寅(ムン・ジェイン)政権発足直後の2017年5月から開始した。韓国国防部(省に相当)の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)長官はこの日国会で開催された国防委員会全体会議で「施設の建設工事は17年5月から始まった」とした上で「北朝鮮兵力の1個小隊が配備されたことを把握している」と証言した。韓国軍はこれまで咸朴島軍事施設について具体的な情報を公表せず、「9・19軍事合意違反ではない」としか言及してこなかった。しかし北朝鮮が西海平和水域内の咸朴島に韓国軍の脅威となるレーダーを設置し、最近まで軍事施設を拡大してきたことが明らかになり、この問題を無視することができなくなった。
韓国の野党議員からはこの日一斉に「文在寅政権発足以来続いてきた挑発」「9・19軍事合意違反だ」などの声が上がっている。しかし鄭長官は「9・19軍事合意の条項を見ると、北朝鮮の行為は明らかな違反とは考えにくい」との見方を示した。
西海NLL周辺の無人島における北朝鮮の要塞(ようさい)化作戦は2015年から始まった。最初は延坪島から4.5キロ離れたカル島だ。北朝鮮は当時、122ミリ放射砲(多連装ロケット)4門と100人以上の兵力をカル島に駐屯させた。16年にはカル島の東にあるアリ島の要塞化を進めた。文在寅政権発足後はさらに東の江華島から近い咸朴島に観測施設とレーダーを設置した。NLLに最も近い無人島を次々と要塞化し、延坪島から漢江河口をつなぐ一種の海上防衛ラインを築いた形だ。
韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務局長は「無人島を占領し、一種の海上GP(監視所)を設置したようなものだ」「海岸砲や長射程砲などに観測所の役割をさせると同時に、警戒作戦のラインを南に拡張する狙いがある」などと指摘した。
しかし韓国軍ではこれまで北朝鮮によるこれら一連の脅威について「現政権で起こったものではない」と主張してきた。鄭長官も国会国防委員会で「2015年の木箱地雷事件後から軍事的な部分が最大化し、その中でこのような活動もあった」と証言し、咸朴島要塞化を前政権に責任転嫁するかのような発言を行った。鄭長官のこの証言についてある予備役将校は「北朝鮮の軍事挑発を現実として認めた場合、西海平和水域の設定などを骨子とする9・19軍事合意への批判が高まることを警戒しているようだ」との見方を示した。
この日行われた国会国防委員会では、北朝鮮による咸朴島要塞化は9・19軍事合意違反かどうかを巡って激しい議論が繰り広げられた。保守系野党・自由韓国党の白承周(ペク・スンジュ)議員は「南北軍事合意解説書」を取り上げ「(解説書には)従来と同一レベルの防衛態勢を維持する必要が明記されているが、これに北朝鮮が違反した」「咸朴島挑発は軍事合意違反だ」などと主張した。これに対して鄭長官は「9・19軍事合意違反ではない」と反論した。咸朴島の軍事施設が9・19軍事合意違反かどうかを巡って鄭長官は無所属の徐清源(ソ・チョンウォン)議員とも激しくやり合ったが、その際委員会は一時停会もした。野党からは「軍事合意によって韓国軍の偵察能力は制限を受けているが、北朝鮮は小細工を弄(ろう)して監視・偵察能力を高めている」などの指摘も相次いだ。
それで、
過去記事とか探してみると。
今から3年以上も前に、日本の民生品レーダー(マリンレーダー)が
北朝鮮の軍艦で使用されていた件がニュースになっていましたので、
今回も
このレベルの話……なのですかね。
このレベルの話だと、
ネット通販で気軽に買えてしまう商品なので。
流出・転用を防ぐのは、
かなり難しいですねぇ。
ここはやはり、
さらなる輸出管理強化が必要でしょう!
国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書の全容が11日、判明した。北朝鮮の海軍艦船3隻が日本製の民間用レーダーアンテナを搭載していることが確認されるなど、北朝鮮による日本の民生品の軍事転用が相次いでいると指摘した。
パネルは漁業・船舶関連の電子機器が軍事転用される恐れがあるとして各国に注意喚起。日本政府は対北朝鮮輸出入を全面禁止しているが、網の目をかいくぐり日本製の精密機器が渡っている実態があらためて示された。1月の核実験を受け安保理で交渉中の新たな制裁決議でより厳しい内容が求められそうだ。
報告書によると、パネルは、金正恩第1書記によるミサイル試験発射の視察を報じた昨年2月の朝鮮労働党機関紙、労働新聞の写真で、朝鮮人民軍の艦船に日本の企業が開発したレーダーアンテナが搭載されているのを確認した。(ニューヨーク共同)