うーん、
この謎コイン……
韓国メディアが取り上げるやいなや、
日本国内でも、ちょっとした騒ぎとなりましたけど。
日本政府が、
タンザニア大使館に問い合わせる事態にまで発展したりして。
で、
その件について、
気になった点があったので。
一言書いておこうかな、と思った次第。
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これさぁ、
『コインじゃなくてメダルだろ?』
だって、
実物……が見つからなかったので、写真を探したのですけど。
そうしたら、
今回のニュースのソース元になった、
KBSのニュース報道を画面キャプチャーした画像があったので。
それをじっくり見てみたのですけど。
コインが、
レリーフ立てに載せられて飾られているのですよ。
いや、それ……おかしいから。
これを『コイン』と呼ぶのは、
スケールが明らかに変だから。
写真から判別すると、
『KOREA』刻印の鮮明さ、押しの強さ、タイポ間隔の余裕など、
を考慮すると。
2cm幅とかでは収まらないでしょうね。
3cm以上はありそうです。
あと、
全面着色されてますし。
最初、
パッと見た時に
島影は『刻印打ち出し』かと思ったのですけど。
それに、
衛星写真なみの陰影つけて着彩するのは……、
量産するのは不可能ですね。
まず間違いなく、
細部がずれたりはみ出したりして、着彩にばらつきが出ます。
なのに、
かなり鮮やかに印刷されていますから、
これは
カラー写真をプリントしたシールを
1枚ペタリと表面に貼り付けているのでしょう。
と考えると、
今度は
表面の一番上に表示されている文字、
図柄の上に文字が被っている点に、矛盾が発生します。
『DOKUDO』の文字は、
カラー印刷シール面の上に被っています。
クッキリと。
金属を刻印して、
カラー写真の下から打ち出し成型した物では、
これは不可能です。
この鮮明な『文字際』を可能とするには、
カラー写真の上から、文字抜きを被せて重ねた状態。
カラー写真の上に、
文字のフィルムが重ねてある状態。
というのが、
いちばんしっくりきます。
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しかも、
この『記念コイン』改め『記念メダル』……
レリーフ台座の固定溝にはまってません。
溝の上部にはみ出して載っかっています。
これ、
後ろで固定されて中に浮いているのか。
それとも、
『記念メダル』の厚みが、
台座の固定溝よりも厚いのか。
ざっと、
台座の一辺幅を3cm程度と見なした場合、
溝はだいたい5mmほどの幅がありそうです。
となると、
『記念メダル』の厚みは、5mmよりも遙かに厚い……
ということになります。
しかも、
写真をよく見ると、
『記念メダル』の縁の一部が、明らかに透けて台座が透過してますよね。
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これさぁ、
『アクリルレリーフ』じゃないの?
すくなくとも、
KBSがニュース映像で映していた物は、
アクリルレリーフの可能性が高いですね。
誰か実物を手に入れて検証してくれないかなぁ。
追記:
解説画像追加してみました。
あと、他の画像も探してみたのですけど。
コインが手のひらサイズ大だったり……
問題コインを手のひらに載せた写真とレリーフに立てた写真で、
島画像と文字の位置関係、大きさが異なっていたり……色味も違うし。
ネットに氾濫している画像はフェイクにしか見えない。
本物を持っている人はいないのかな。
アフリカ・タンザニアの中央銀行が竹島(島根県隠岐の島町)は「韓国の領土」と明記した記念コインを発行したとの韓国の報道があり、菅義偉(すがよしひで)官房長官は17日午前の記者会見で、そうした記念コイン発行はなかったと報道内容を否定した。「在タンザニア日本大使館が直ちに同国外務省に事実関係を確認したところ、『中央銀行を含め、タンザニア政府としてそのような記念コインを発行した事実はない』との回答があった」と明かした。
その上で「今後とも竹島は歴史的事実に照らしても、国際法上も明らかにわが国固有の領土であるとの一貫した立場に基づいて適切に対応していきたい」と強調した。
タンザニアの中央銀行が「独島(ドクト、日本名・竹島)は韓国の領土」と記された記念コインを発行し、話題になっている。
15日、KBS(韓国放送公社)によると、タンザニア中央銀行は7月に東島・西島が刻まれた純銀製の記念コインを発行した。コインの表には英語で「韓国の領土」というフレーズと韓半島(朝鮮半島)の地図を刻印し、裏面にはタンザニアの国章の模様と共に額面3000シリング(約140円)と表記されている。タンザニアで法定通貨として認めるという意味だ。タンザニア中央銀行が発行した独島記念コインは、現在国内外で販売されている。
タンザニア中央銀行は収益事業の一環として独島記念コインを発行したものとみられる。海外の一部の中央銀行は多くの場合、様々なテーマの記念コインを発行して収益化するというのがメディアの説明だ。2005年にはウガンダ、2004年には北朝鮮で8種類の独島記念コインが発行されたことがある。
タンザニア中央銀行が独島記念コインを発行したというニュースが伝えられると、韓日のネットユーザーは立場の違いを見せている。
韓国では「タンザニアの中央銀行にありがたいと思う」という反応と共に韓国銀行を叱咤する声も出ている。「韓国銀行が独島記念コインを発行すべきなのでは」というものだ。これまで韓国銀行は「外交的感受性」などを理由に独島記念コインを発行していない。しかし、2014年と2015年の国会国政監査で問題が議論されるほど、先送りし続けるわけにはいかないという主張も出ている。貨幣専門コレクターのイ・サンヒョン氏はKBSとのインタビューで「韓国より早く日本が独島記念コインを発行した場合、先取り効果が懸念される」と指摘した。
逆に日本のネットユーザーは「タンザニアに抗議すべきだ」と主張している。日本ネットユーザーはSNSでタンザニアの独島記念コイン発行関連記事を共有し、「日本政府は何をしているのか」と反発している。一部は「今やタンザニアにも無視されるのか」、「タンザニアに抗議せよ」と日本政府の積極的な動きを求めている。