どこのニュースサイトを見て回っても。
大きな扱いで。
夜7時のNHKニュースでトップ扱いでしたし。
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私は、
日本ラクビーについてだと、
『五郎丸』選手の名前を知っているだけ程度の
興味関心しかないのですが。
なので、『おめでとうございます』と祝辞を述べるのもおこがましいのですけども。それでも、
『アイルランド』が強豪チームであるのは聞いたことがあります。
NZランドの『オールブラックス』と肩を並べるほどの
歴史有る名門チームで。っていう表現は変か。
現在、世界ランキング2位。
ワールドカップ、
上位トーナメントの常連。
なんだとか。
というか、
今の日本代表チームから見たら、
今回のワールドカップに出場しているチームは、
どこも強豪チームですよね。
戦績で言えば。
日本代表が最底辺に近いですよね。
ロシア代表チームに勝利して。
それで『大殊勲』みたいな表現で持ち上げられている、
それが
ラグビー日本代表チームに対する偽らざる評価だと思います。
そんな
日本代表チームが、
世界2位のアイルランド代表チームに勝利したのです。
相撲で例えるのなら、
十両力士が大横綱相手に大金星を勝ち取ったみたいな勝利。
ということで、
座布団が飛びまくり。って、
そういう熱気がテレビ画面の向こうから伝わってきました。
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それで、
個人的な感想ですが。
テレビでダイジェストを見ただけで、
試合全部は見ていない中で感じたのは。
『日本チームの研究勝ち』という印象でした。
相手のアイルランドチームを、
うまくマークして徹底的に潰していたなぁ。と。
フリーにして、一気に抜かれて。
手も足も出ない。
とか。
そういう場面が見当たりません。
1対1で振り切られても
すぐ誰かがカバーにはいってタックルで止める。
とか。
私は、
ラグビーの戦術はほとんど判らないのですけど。
印象として、
システムとゾーンディフェンスを理解して、
中盤をコンパクトにまとめて。
それで
ショートパスを繋いで敵バイタルエリアを突破できるようになった、
日本代表サッカーが
革新的な進歩を果たした、
あの当時の姿に似た、
共通する躍動感を感じました。
たぶん、
そのくらい劇的な、
そして単に選手が強くなっただけではなくて。
日本ラクビー界の裾野からの強化向上が起きているのではないですかね。
日本サッカーが強くなったときは。
それが大前提でしたから。
だとしたら……
次の試合も勝てるのかも。
試合開始前 ラグビーのワールドカップ(W杯)の日本代表は28日、静岡県袋井市の静岡スタジアムに世界ランク2位の強豪アイルランドを迎えて1次リーグA組2戦目を戦う。開幕戦でロシアを30-10で撃破した日本。悲願の決勝トーナメント進出に向け、勝ち点5で並ぶ優勝候補のアイルランドとの大一番に、会場には両チームのサポーターが続々と集まり始めている。
アイルランドは初戦のスコットランド戦を27-3で快勝。密集戦で圧倒する攻撃力と、相手をノートライに抑えた堅守が強みだ。昨年の世界最優秀選手、SOセクストンはけがで欠場だが、主力のWTBアールズとFBカーニーが復帰する。過去の対戦は9戦全敗。アイルランドの強力FWに、日本は磨いてきた2人がかりのタックルでしのぎ切れるか。
前半0分 コイントスで選択したアイルランドのキックオフで開始。アイルランドの攻撃をターンオーバー。ラックからのサイド攻撃を展開し、フルバックの山中亮平がウイングの松島幸太朗へのキックパスを仕掛ける。ただ、インゴールでアイルランドに押さえられ、先制はならず。
前半4分 日本はフォワードがつないで、縦の突進。アイルランドがたまらず、オーバーザトップの反則を犯して日本はペナルティキックを選択。5分25秒すぎ、田村のペナルティキックが外れ、日本が先制のチャンスを逃す。
前半13分 アイルランドは日本5メートルラインあたりまで攻め込み、ラックから出たボールをSOカーティが右サイドにに大きくキックパス。CTBリングローズがキャッチし、そのまま右隅に先制トライを決めた。ただ、コンバージョンキックは決まらず、日本0-5アイルランド
前半15分 日本は短いキックで試合再開。角度をつけたパス回しにアイルランドはゴール正面で思わず反則。ペナルティキックを選択した日本は、今度は田村が決めて、3点を返した。
前半20分 アイルランドが攻め込み、SOカーティがインゴール手前で短いキックパス。FBカーニーがキャッチし、そのままなだれ込んでトライ。コンバージョンキックも決まり、日本3-12アイルランド。
前半22分 アイルランドはこの試合、効果的なキックパスからFBカーニーが突進。日本も必死のディフェンスで耐える。
前半25分 日本は細かいパス回しでSH流大がゴール付近までボールを運ぶがチャンスを生かせず。
前半30分 NO8マフィが負傷で退場、日本は主将のリーチ・マイケルを投入した。
前半33分 日本は相手22メートルライン付近でアイルランドの反則からペナルティーキックを選択し、スタンドオフの田村優がきっちりと決める。3点を返し、日本6-12アイルランド。
前半34分 6点差につめよった日本は、ミスからターンオーバーを許し、22メートルライン内に攻め込まれるも必死の守り。スクラムからアイルランドの反則でピンチを逃れる。
前半37分 攻め込んだ日本に対して アイルランドは22メートルライン付近でノットロールアウエイの反則。
前半39分 SO田村が距離のあるペナルティーキックを決めて、3点を返した。日本9-12アイルランド
前半42分 ゲームが途切れれば前半終了の中で、日本はテンポ良くフェーズを重ね、アイルランド22メートルラインまで攻め込む。ラックから出たボールをライン参加したHO堀江翔太がキック。転がったボールはタッチラインを割り、日本9-12アイルランドで前半を終えた。----------------------------------------
前半解説 林雅人元日本A代表監督
世界ランキング2位の強豪相手に、日本は良い戦いをしている。
前半を9-12で折り返し、全ての勝負は後半に託された。
前半のアイルランドの2つのトライは、競り合うキックパスから奪ったものだった。
コンタクトやモールで日本は押し切られたわけではないので、
決して悲観することはない。
日本はこのままテンポの速い攻撃を続け、
相手のスペースをつくことができれば、
トライのチャンスは十分にある。
キックとランを上手く使い、
相手エリアでいかに速い攻撃を展開できるか。
逆に、自陣での反則は気をつけたい。
(キヤノンアシスタントコーチ、元日本A代表監督)
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後半0分 日本のキックオフでスタート。両チーム、選手交代はなし。日本は後半2分、ラインアウトから相手陣内に攻め込んだ。
後半5分 アイルランドはPRの2人を背番号17のキルコイン、18ポーターに交代する。
後半6分 アイルランドはマイボールスクラムから反撃を開始。ハイパントでハーフラインすぎまで攻め込まれたところで、相手スクラムとなるなど、一進一退の展開。
後半9分 日本はFB山中亮平に代えて福岡堅樹を投入した。
後半12分 攻守がめまぐるしく変わる展開の中で、アイルランドがセンターライン付近で反則。SO田村優がペナルティーゴールを狙うが、左にそれて加点はななかった。日本9-12アイルランドで試合再開。
後半14分 日本は流れるようなパス回しでアイルランド陣内で試合を進める。
後半16分 SH流大に代わり田中史朗を投入した。
後半18分 日本はアイルランドのゴールライン付近まで攻め込み、ラックから出たボールを左ラインに展開。FB福岡堅樹が左隅に飛び込み、この試合初のトライを決めて逆転に成功する。コンバージョンゴールも決まり、日本16-12アイルランド。
後半21分 逆転されたアイルランドはSOジャック・カーティに代えてジョーイ・カーベリーを投入するなど一気に4選手を交代、反撃に出る。
後半23分 日本はベテランのLOトンプソン・ルークが交代した。
後半24分 アイルランドはインゴールライン手前で何度もサイド攻撃を仕掛けてトライを狙うが、日本は素早いタックルでゲインを許さず、相手の反則を誘ってピンチをしのぐ。
後半31分 センターライン付近からSO田村優がペナルティーゴールを決め3点を追加し、日本19-12アイルランド。
後半32分 勝利に向けて10分を切った日本に、会場から大きな声援が送られる。
後半33分 日本はマイボールスクラムから相手陣内に攻め込むが、アイルランドも強力FWで必死の反撃を試みる。
後半37分 防戦一方だった日本にビッグプレー。アイルランドのパスをインターセプトしたFB福岡堅樹が一気に50メートル以上を駆け上がり、ゴールラインに迫った。
後半40分 アイルランドは自陣5メートルライン付近のラックから出たボールをキックでタッチラインに蹴り出し、ノーサイド。日本は19対12で勝利した。----------------------------------------
後半解説 林雅人元日本A代表監督
大金星だった。
9-12で前半を折り返し、
勝負の行方を左右する後半も日本は攻め込まれた感じはなく、
攻撃面では、選択ミスがなかった。
18分には、
マイボールのスクラムから素早いパス回しを展開して最後は数的優位を作り、
途中出場の福岡堅樹がトライして逆転した。
守っては、準備が速く、
積極的に前に出てタックルを繰り返すディフェンス陣がすばらしかった。
相手チームのスタンドオフが交代したことも有利に働き、
強力なフィジカルが持ち味のアイルランドの形を出させなかった。
この勝利を価値あるものにするには、残りの2試合が大切になる。
W杯の大舞台などと考えず、選手たちには無心で戦ってもらいたい。
(キヤノンアシスタントコーチ、元日本A代表監督)
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