ここの処、
訃報が重なっています。
……いやまあ、
世界の人口が６０億だか、８０億だか。
それだけ居れば、
毎日、どこかで誰かが死んでいるのですけども。
その中でも、
ニュースとなるのは、
ごく限られた一握りの人達だけなのですが……
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ただ、
この人の訃報は、
日本にとって。
大きな衝撃をもって迎えられました。
『頼れる友人をひとり亡くしてしまった』と。
ちょうど、
私の世代と、
私の親の世代より上、でしょうか。
リアルで
この人が大統領として、日本に訪れていたのを目にした世代は。
『親日家』と、
一言で済ませるにはあまりある程の
広く深い愛情と理解を
日本に注いでくれた方でした。
なんだかんだ、
色々とありましたけども。
フランスの『日本かぶれ』とも言える、
日本文化に対する好感は。
この方の影響が大きかった。
なんと言えばいいのかなぁ……
戦後、
日本は急速に経済発展をとげて、
先進国の仲間入りをするわけですけども。
それでも、
ヨーロッパにとっては、
まだまだ
『敵国』であって。
アジアの山猿で。
政治の世界だけはなくて、
スポーツや文化の面においても、
疎外されることが多かった中で。
積極的に
『日本』という国の文化をヨーロッパに広めてくれた方です。
とくに
『大相撲』。の熱心なファンであったことは
つとに有名でしたよね。
他にも、
『万葉集』など日本の古典文学や純文学を愛読していたり。
変わったところでは、
土偶と埴輪に詳しかったり。
本当に、
日本人も識らないような『日本』まで。
興味を持ち、好意を示してくれた方でした。
『ドナルド・キーン』氏と並んで、
この様な方に、
自分の国が愛された事を誇らしく思います。
そして、
その様な方が
世界からまた一人消えてしまった事が、
とても残念です。
一日本人として、
心からのお悔やみを申し上げ、
ご冥福をお祈りします。
【パリ＝三井美奈】フランスのジャック・シラク元大統領（１９９５～２００７年在任）氏が２６日、死去した。８６歳だった。家族が同日、発表した。死因は明らかにされていないが、アルツハイマー病を患い、療養を続けていた。高松宮殿下記念世界文化賞に国際顧問として長く関わり、大統領就任後は名誉顧問を務めていた。
戦後のフランス保守派を代表するシャルル・ドゴール大統領の路線を受け継ぎ、米国に対抗する独自外交を重視。２００３年、米国主導のイラク戦争開戦に、ドイツと共に反対した。日本文化の愛好家で、訪日は公私合わせて４０回以上。２０１１年にアルツハイマー病を患っていると報じられた。
パリ生まれ。高級官僚養成校の国立行政学院（ＥＮＡ）を経て会計検査官に。６７年に国民議会（下院）議員に初当選し、農相、内相などを経て７４～７６年に首相に就任。ドゴール派を結集する政党「共和国連合」を創設した。７７年から１８年間、パリ市長を務めた。
８１年と８８年の大統領選に出馬したが、落選。８６年、社会党のミッテラン大統領の「保革共存」政権で再び首相となった。
９５年、３度目の挑戦で大統領選に勝利。南太平洋ムルロア環礁で核実験を強行し、国際社会の非難を浴びた。２００５年、欧州連合（ＥＵ）の欧州憲法批准の是非を国民投票にかけて否決され、３期目出馬を断念した。
大相撲の愛好家で、１９８６年には首相、９５年には大統領として大相撲パリ公演を実現。大相撲に「フランス大統領杯」を創設し、現在の「日仏友好杯」として受け継がれた。２０１１年、パリ市長時代に市が職員を架空に雇った罪で執行猶予付き禁錮刑判決を受けた。
