kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

素材は日本の強みです ―― 吉野彰氏にノーベル化学賞 リチウムイオン電池を発明

昨年に続き、
今年も
日本人からノーベル賞受賞が出ました。
今年は、
リチウム電池の基礎を作った、
吉野彰氏が、
リチウム電池の発明を評価されて。
他の科学者と共同での受賞。
機械産業から
素材分野の開発にシフトして、
新素材の研究開発に投資を続けてきた、
いかにも日本的な受賞、だと思いました。
基礎的な研究、って。
つまりは、
そういう事なんですよね。
たった一つの部品、パーツ。
それだけでは、
消費者が目にする『商品』にはならないのですけども。
そういう完成した商品の中には必ず入っている品。
とか。
商品を製作する過程で、
必ず必要になる物質。とか。
最近だと、
輸出管理が強化されて話題になった、
『高純度のフッ素水素』とか。ああいう物。
それを
単なる改良ではなくて。
まだ誰も作り上げてない、
新しい素材を如何に開発できるか。
って分野。
医薬品の『新薬開発』が、
もっとも具体的にイメージしやすいでしょうか。



実際、
特許で新市場を独占できますけど。
それによって、
成果の果実を得るのは。
製品化に成功した『企業』で。
開発者には、
成果の全ては届きません。
開発者が手に入れられるのは、
社会に波及した結果の中のほんの一握りだけです。
そして、
誰に知られることもなく、
忘れ去られていきます。
ノーベル賞』とは、
そういう
忘れ去られていく偉業を称えて。
少しでも当人に還元しよう。という。
そういう
資本家の『良心』ではないか。
と。
私的にはそんな風に捉えています。



そろそろ、
これに続く新たな賞が創設されても
善いのでは無いかなぁ……
と思うのですけどね。
とくに
『電子記録』=プログラム分野において。
この分野は、
私たちの生活を一変させる
巨大な知財の発明と言っても良いと思うのですが。
ノーベル賞は、
まったくノータッチなんですよね。
ノーベル賞が創設された時代には、
電子記録なんて物は
概念すら存在していませんでしたから。
でも、
今の私たちの生活を、
これらが支えているのはまぎれもない事実で。
それを放置し続けるのは。
この先、
社会の実態と、
賞の存在がかけ離れていくのを加速させるだけ、
のような気がするのですけど。
どうなのでしょうか?
そういう『賞』は……既にあるのですかね?
ビル・ゲイツ氏とか。
彼とかが、
後進のために。
そういう組織、仕組みを作ったり。
しないのですかねぇ。
してるのかなぁ?
数学の賞とかは、
けっこう存在しているのは知っているのですけど……
プログラム分野でも存在しているのなら、
メディアでもっと大々的に取りあげて。
日本でも盛り上げていくべき、
だと思うのですけど。

 こういう『プライズセレモニー』は社会の維持に必要なコストだと思うのです。

 

www.sankei.com

 

 スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年のノーベル化学賞を、リチウムイオン電池を発明した旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)ら3氏に授与すると発表した。小型で高性能の充電池として携帯型の電子機器を急速に普及させ、IT(情報技術)社会の発展に大きく貢献した功績が評価された。
 他の受賞者は米テキサス大教授のジョン・グッドイナフ氏(97)、米ニューヨーク州立大ビンガムトン校特別栄誉教授のスタンリー・ウィッティンガム氏(77)。
 日本のノーベル賞受賞は2年連続で、17年に文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏を除き計27人となった。化学賞は10年の2氏に続き計8人。
 吉野氏はビデオカメラなど持ち運べる電子機器が普及し、高性能の電池が求められていた昭和58(1983)年にリチウムイオン電池の原型を開発した。ノーベル化学賞を受賞した白川英樹筑波大名誉教授が発見した電導性プラスチックのポリアセチレンを負極の材料に使い、これにグッドイナフ氏が開発したコバルト酸リチウムの正極を組み合わせて作った。
 その後、負極の材料を炭素繊維に変更することで小型軽量化し、電圧を4ボルト以上に高める技術も開発。同じ原理で平成3年にソニーが世界で初めてリチウムイオン電池を商品化した。
 ウィッティンガム氏は1970年代初め、世界で初めて電極材料にリチウムを用いた電池を開発した。
 繰り返し充電できる電池はニッケル・カドミウム電池などが既にあったが、性能を飛躍的に高めたリチウムイオン電池の登場で携帯電話やノートパソコンなどが一気に普及。スマートフォンなど高機能の電子機器を持ち歩く「モバイル(可動性)社会」の実現に大きな役割を果たした。
 近年は電気自動車や人工衛星などにも用途が拡大。再生可能エネルギーを有効に利用する手段としても期待されている。
 授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金計900万スウェーデンクローナ(約9700万円)が3等分で贈られる。