見てました。テレビで。
正直、
日本代表がここまでやるとは思ってませんでした。
私の予想では。
ギリギリ、
後半逃げ切って引き分け……かなぁ。と。
そんな風に見立てていたのですけども。
まさか、
スコットランド代表チームとガチンコのド突き合いを制して。
勝ってしまう、とか。
とくに、
後半の残り25分くらいから……
試合の残り20分間が、なんというか、凄かった。
得点的には、
まったく動かない、膠着した時間だったのですけども。
攻めて。攻められて。
相手ゴールの寸前まで進みながら。
得点できず。
自陣の深くまで攻め込まれて。
それを、
なんとかかわして。
という。
攻守がめまぐるしく……とまでのスピード感はないのですけども。
『力』と『力』が真正面からぶつかり合う、
ガチンコ勝負。
スコットランド代表チームが目の色変えて、
マジで日本代表を潰しに来てました。
それで、
闘将というか。チームの大黒柱というべき。
リーチ・マイケル選手がボロボロに潰されてしまいましたし。
ちょっともう、
鬼気迫る戦場、というか。
本当に
『命の取り合い』みたいな。
そんな
緊迫した競り合いだったのですけども。
それでも、
日本代表チームはひるまずに。
ついに
敵を押さえ込んで、
見事に勝利を掴みました。
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私的に
殊勲賞を挙げるのなら。
後半、
開始直後に
相手のパスをインターセプトして。
そのまま一気に独走でトライゴールを決めた
福岡堅樹選手、でしょうか。
このゴールがなければ。
その後の展開を考えると、
日本が負けていた可能性は高かったなぁ、と。
同点に追いつかれた後、
スコットランド代表相手に
そのまま逃げ切る……とか。
そこまでのタフさ、は。
精神的にも、技術的にも、
今の日本代表にはまだ無かったように見えました。
というか。
本気のスコットランド代表チーム、
やっぱ強いわ。圧力がハンパない。
なので、
最後の20分の死闘を
一段と優位な立場で戦えたのは、
日本代表にとって。
とても大きなアドバンテージだったはずです。
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あと、
驚いたのが、
観客席が超満員だったこと。
いやもう、
あれだけの台風被害があった直後で。
まだ、
交通機関も回復してない路線が多いのに。
いったい
皆さんどうやってここまで来たのか。
自家用車とかツアーバスとか。
小回りの効く交通手段もありますけども、ね。
道路だって、
万全とは言いがたいですし。
そもそも、
あのスタジアムの観客席を埋め尽くした人数を
車で全員運ぶのは無理でしょう。
なんかもう、
観客席を見ただけで、
「うわー」と元気が出てくる光景でした。
夢の溢れた素晴らしい時間をありがとうございました!
■試合開始直前
日本とスコットランドのフィフティーンはそれぞれグラウンドに横一線に並び台風19号による豪雨の被害者らに黙とうをささげた。スタンドを埋め尽くした観客も約30秒、頭を下げた。
ラグビーのワールドカップ(W杯)の日本代表は13日、横浜市港北区の横浜国際総合競技場にスコットランドを迎えて1次リーグA組4戦目を戦う。台風19号通過の影響でこの日予定されていた釜石鵜住居復興スタジアムのナミビア-カナダ戦が中止となるなか、午前に開催が決まったこの一戦。日本は悲願の決勝トーナメント進出が勝ち点2以上で決まる。スコットランドには4年前の前回大会で10-45で完敗し、決勝進出を断たれた因縁の相手で、通算成績も1勝10敗と大きく負け越している。
スコットランドは初戦のアイルランドには3-27で敗れたものの、ロシアに34-0、サモアに61-0と連続完封勝ち。この2戦は固いディフェンスで相手の攻撃を食い止め、SHレイドロー、SOラッセルらの正確なキックで一気に攻め込むなど多彩な攻撃で圧倒してきた。強風など台風通過の影響も懸念されるなか、日本は素早い球出しからの連続攻撃でボールを支配できるかがカギとなる。
■前半6分
スコットランドは日本5メートルラインまで攻め込みラックを拠点にしたサイド攻撃を何度も仕掛ける。日本も早いタックルで防ぐが、スコットランドはラックから出たボールを右ラインに展開、最後はSOフィン・ラッセルが日本のディフェンスをすり抜け、この試合初のトライを決めた。コンバージョンゴールも決まり7点を先制する。
日本0-7スコットランド
■前半15分
7点を追う日本はマイボールスクラムからボールをつなぎ、あとゴール前5メートルまで攻め込むが、密集でボールを奪われ蹴り出されるなど、2試合連続完封勝ちのスコットランドの厚いディフェンスを崩せず。その後、スコットランドのノーバインドタックルの反則で、ペナルティゴール(PG)を選択。45メートルのPGは決まらず。
日本0-7スコットランド
■前半17分
日本はスコットランド陣内10メートルライン付近のラックから出たボールを左ラインに展開する。左サイドライン際をすり抜けたWTB福岡堅樹がタックルを受けながらWTB松島幸太朗につなぎ、そのまま松島がトライ。SO田村優のコンバージョンゴールも決まって7点を返す。
日本7-7スコットランド
■前半25分
日本はPR具智元にアクシデントでヴァルアサエリ愛に交代。日本はWTB松島幸太朗がスコットランドのバックスラインを突破して大きくゲイン。ラックからのボールをフォワード陣がつなぎ、最後はFBウィリアム・トゥポウのパスを受けたPR稲垣啓太がゴール中央に飛び込んでトライ。コンバージョンゴールも決まり、7点を取って逆転する。
日本14ー7スコットランド
■前半37分
日本はスコットランド陣22メートルライン手前でマイボールスクラム。スコットランドは2回連続でアーリーエンゲージの反則。SO田村優が右から角度のあるペナルティーゴールを狙うが、ボールは左にそれてゴールは決まらなかった。
日本14-7スコットランド
■前半39分~前半終了
日本は左にボールをつなぎ、CTBラファエレ・ティモシーがゴロキック。相手ディフェンス裏に駆け込んだWTB福岡堅樹がボールをキャッチし、そのままゴール左隅に飛び込んでトライ。難しい角度からのコンバージョンゴールをSO田村優が決めて7点を追加、ここで前半終了。
日本21ー7スコットランド
■前半解説
引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる一戦。日本代表は自分たちの持ち味であるテンポの早いアタックができている。
スコットランドのディフェンスが前に出てこず、日本はクイックな動きと空きスペースを作れている。特に、前半2つのトライは、タックルされながらパスをする「オフロードパス」からトライにつなげた。これも、スペースがないとできないことだ。
一方のスコットランドは日本の早い攻撃に対応できていない。後半、スコットランドのディフェンスが前に出てくるかどうか。前半と同じであれば、何の心配もなく日本が勝てるだろう。
(キヤノンアシスタントコーチ、元日本A代表監督 林雅人氏)
■後半2分
スコットランドはセンターライン付近のラックから出たボールを左ラインに展開するが、タックルに入ったWTB福岡堅樹が相手からボールを奪うと、そのまま約50メートルを独走し、インゴール中央にトライ。コンバージョンゴールをSO田村優が決め日本は計7点を追加する。
日本28-7スコットランド
■後半9分
スコットランドはクイックラインアウトからボールをつなぎ、日本のゴール前2メートルまで攻め込む。日本は必死のディフェンスで突進を防ぐが、最後はラックから右に出たボールをPRウィレム・ネルが運び、ゴールポスト左にトライ。コンバージョンゴールも決まって7点を返す。
日本28ー14スコットランド
■後半10分
日本はSH流大に代えて田中史朗、FBウィリアム・トゥポウに代えて山中亮平を投入する。
■後半14分
スコットランドは日本22メートルラインまで攻め込み、ラックから出たボールをフォワード勢が縦に突進し、最後はLOジョニー・グレイから途中出場のザンダー・フェーガーソンにつなぎ、中央右にトライ。コンバージョンゴールも決まり計7点を返す。
日本28-21スコットランド
■後半32分
日本はPR稲垣啓太に変わって中島イシレリを投入。日本は22メートルライン内で何度も突進を続けるが、相手ディフェンスに阻まれる。一進一退が続き、27分にはNO8姫野和樹のジャッカルをめぐって、両チームがつかみ合う場面も。その後も一進一退が続く。日本はFLリーチ マイケルとPR 稲垣啓太に代えて、坂手淳史とツイ・ヘンドリックを投入。
日本28-21スコットランド
■後半38分
スコットランドは日本陣内で猛攻。日本は早いタックルでゲインさせず、逆にターンオーバー。サイド攻撃を繰り返して拠点のラックをつくる。
■後半40分~試合終了
日本はラックから出したボールを左サイドラインに蹴り出して、7点差のままノーサイド。日本は史上初の決勝トーナメント進出を決めた。
日本28-21スコットランド